崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

私のいじめ経験

2006年10月18日 06時16分37秒 | エッセイ
 私は朝鮮戦争後田舎からソウルの国民学校5年へ編入した。1953年景福中学校(戦前の第二中学校)に入学してからのことである。新しく仲間を作ろうとして家庭環境もよく、優秀な学生とグループになったが私は田舎出身で都会のことを知らないことも多く、彼らは私がおかしかったようであり、私はよく笑われた。ある日運動場の隅で当時は珍しかったビン入りのドリンクを、彼らが私にくれたので飲んだが、それは小便であった。彼らは皆笑った。友たちを失いたくなかったので我慢して友人関係は壊れることなかった。彼らの中の二人はソウル大学医学部に進学、アメリカで医者になった。彼らによって私に大きく心理的な傷を受けた。しかし私も多くの人を傷つける行動をしてきたことだろうと思い、それを心から許している。