崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

Almost normal(ほぼ正常)

2018年11月13日 05時38分05秒 | 病床日記

 早朝病院に着き、受け付け、血液・尿検査、エックス線、心電図、心臓ECOの検査が続いた。特にECOは峠、長い時間で細密検査であり、途中で自分の心臓の音も聞こえた。工場のピストンの轟音のような心臓の音を初めて聞いて、逞しく動いてくれていることを確かめることが出来た。心臓に感謝する気持ちであった。しかし主治医の阪田先生の診察、それが私には裁判官の宣告なようなものであった。先生はECOの写真を見せながら説明をして下さる。心臓の赤青の画を注意深く見ておられた。医学知識のない私には赤信号だと感じた。私はモニターの上からようやくAlmost normal(ほぼ正常)ということばを見つけることができた。すこし安心はしても、赤青の画像に不安を感じた。その不安感が私の生きたい生命欲かもしれない。「歩きなさい」と命じられ「はい」と答えた。夕方帰宅時、さっそく外歩き用の冬用ジャンバーを買った。大学では画伯の川野裕一郎教授の講義に参加、コメントをした。

 受講者のコメント:チャンスがあれば美術館に行きたい。プロとアマの境界は、黒い花火を見たい(狩俣)。現代美術は理解・鑑賞できない、古いものが価値があるか、色など見る視点は(吉村、ズンエイーウン、トーダー、チェジヨン、赤)。東洋の美、宗教と)。歴史はどうであろうか(田辺、チェハラム)。国の特徴は何にか(アウン)。爆弾や煙から美しい花火へ、火薬も美術になるの(チョウセライ、梅、菅原)。ベトナム、ネパールの絵はないか(タマンエム、デェン、グェンティミンスアン)。川野先生の服装、作品を見てよかった(恩、藤田)。中国の学校では美術を重視しない(董)。