崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「満洲映画」

2018年11月06日 06時03分02秒 | 講義

 中国の女優范氏の写真に歓声が上がった。ワンアジア共同体の講義では初めての反響であった。昨日林楽青氏による「満洲映画」の講義中であった。彼女が1億3400万元を意図的な脱税と認定された話など中国の映画産業の規模が世界一になっているとを言う。西洋技術に影響されて発展してきたのは日本とほぼ同時期に出発、満洲では日本の国策映画が1000本と多量に製作されてきた。日本人の生活、日本語と中国語、正教会、恋愛、ニュースなど多様である。李香蘭、小暮美千代などの日本人俳優も大活躍をした。日本は内地や植民地より超近代的な国家を作ろうとした。それは終戦によって幻となった。戦後多くの満洲映画協会(満映)の日本人たちが残って中国の映画発展に貢献した。満洲映画の研究者の誕生を披露し、歓迎する気持ちになった。

 受講生たちのコメント:今年度の講義は明るく良い(金光)。好きな俳優の写真、中国と日本の俳優の収入の差が大きい(チョンヘジュン、イジェウン、メイリョウ)。満洲映画とは日本の映画からイメージ(キンソンゴン、チョーイェーリン、狩俣まらい、温建思奇、池旭情)、日本のアニメは中国でも人気があることは世界的にも有名であるということになる(タマンヘム、イウォンソク、吉村響輝)。戦後中国への影響があった(田辺)当時満洲と日本の差が大きい(菅原)、中国の映画の質が低くなっている(梅傑)。パワーポイントと図表などで分かりやすかった(パクセジン、ジャラーンクツリワカン)。大連は私の故郷(チョウセライ)。ベトナムでは中国映画多い(ファンティハン)。林先生は博識である(孔春露)。あまり中国の映画は見ないんですが、今回の講義を受けて中国がいかに映画事業に熱心かが分かりました。中国一番儲かるのは映画事業、藩泳泳の脱税は極刑に当たるが許されました(藤田紘成)