崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

日韓関係の良し悪し

2018年11月02日 05時21分51秒 | 講義

 徴用工判決によりこれから日韓関係が心配である。私は国交が全くない時の最悪とも言われたときも体験してきたので、それほどおどろきではない。多くの友人、知人は失望し、呆れたという話が多い。韓国では判決に賛成と反対の意見があるが日本では韓国を批判する一つの声になっている気がする。韓国からみると一つの意見とは言論の自由がないからだと言われるかもしれない。日本では珍しく世論が統一している。昨日私は観光人類学の講義では2009年8月南アフリカ・ケープタウンの調査の銅像写真などを見せながら先進国化された元イギリス植民地でその植民地支配者であったCecil Rothesが記念されている話をした。韓国で日本殖民地支配者が記念されるとは想像もつかない話である。その講義の最中に韓国蔚山の春海保健大学校から金美淑教授の引率で7人の学生が授業参観に入り、途中で韓国からのご一行を迎える櫛田学長のご挨拶があり、鵜澤教授が「日本の防災と減災」について講義、留学生たちが通訳、そして友愛ある日韓関係親善交流会が行われた。つづいて私は読書会で韓国は三権分立によって今度の司法の判決を政府が尊重するとはいっても、日韓関係に悪く影響しないように韓国政府が賠償をするなど施策が必要であろうと語った。昨日は日韓関係の良し悪しが混合した一日であった。