崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

一人芝居

2016年02月07日 05時39分29秒 | 旅行
 来週の14日の絹代塾主催で生涯学習プラザで映画「サンダカン八番娼館」を上映し、ゲストとして作家山崎朋子さんのトークショーを予定していた。しかし日程が近くなっている今、「良くなると思って言わなかったけど、ストレスによる体調不良で、お医者様から、遠出は避けるように言われ、行けそうにない。」と言われたとの事。「やはり高齢者は…」ということになる。塾長になっている私の名前でお知らせを出しており大変申し訳ないと責任を痛感する。昨日田中絹代メモリアル協会の会長の権藤氏、事務担当の河波氏に塾長の辞任をお願いした。
広島で新屋英子氏の一人芝居を観て感動したことがある。一人の女性が済州島から日本に来て商いしながら生きる人生談を語る内容であった。しかしそれは芝居ではなく語りであった。日本では伝統芸能のなかで一人で演ずる落語、浪曲など独演の種目があるが、それも基本的には語りである。韓国のパンソリに類似しているものである。西洋発祥のシンフォ二―やオペラは多数の人や音のハーモニーによる交響楽団になる。多くの人が共演、一人一人が個別の芝居をして全体的にハーモニーを作り出すのである。その比較の話は今は古い話である。しかし人間関係でみるとまだ新しい話である。一人芝居が得意な人は多い。時々私がその一人芝居をしているようなこともあり反省するが、私が他人の一人芝居の飾りになっていることもある。