崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

東江康治先生死去

2016年02月02日 06時38分44秒 | 旅行
 恐れて気をつけていたのに風邪を引き、昨日の約束をキャンセル、家に籠っている。寒中見舞いのはがきや旧正月の年賀状が数枚届いている。海外で「二重過歳」(韓国で旧正月と正月を重ねて祝うこと)の気持ちである。中には毎年年賀はがきを交換している人から来ないので気になっている人がいたが、その中には彼の奥さんからはがきが届いたものがある。沖縄県の東江康治氏の奥様からである。私は沖縄復帰10周年記念講演に招かれて彼とのお付き合いが始まり、後に沖縄に行く時にはお会いしていた。名桜大学創立の際には文化人類学の設定に関する相談を受けたこともある。琉球大学や名桜大学の学長を務めた東江先生が去年4月肝臓がんのために86歳で亡くなられたという。とても残念なことである。アメリカ留学、教育心理学を専攻して、1984~90年に琉球大学長。同県名護市の名桜大の設立に携わり、94年に初代学長を務めた。
 彼は太平洋戦争末期の沖縄戦で米国生まれの兄が米兵として沖縄に入り、敵味方に分かれた兄弟としても知られた。私はその新聞記事を読んで一筆を送った。直ぐ返事が来た。その後音信がなく、亡くなられたことになる。名桜大学には私の教え子が二人もいるのに東江先生の訃音を知らず、大変失礼したこと、残念である。心を痛めながら遅ればせながら御冥福をお祈りします。