崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

ソウルのマラソン

2014年10月27日 04時53分20秒 | 旅行
最寄りのバス停に立っている姿をちらっと見て、定かでは無かったが家内の運転する車に乗せず、声もかけず通過してしまい残念と思ったが、小倉の新幹線乗り場で私の肩をたたいた人が、その林先生であった。旅の楽しいことは人との出会いや景色などである。今度の旅の予兆であろうか。ソウル市庁の前でマラソンがスタートした。これも日本真似か。ホテルで二人の名誉教授の嶋睦奥彦氏と原田環氏、県立広島大学の上水流久彦氏と4人でコーヒーを飲みながら打ち合わせをした。コーヒー料金が42000ウォン(一人1000円くらい)で高く感じた。もう韓国は安く買い物ができる観光の国ではない。喫茶店という付加価値がある喫茶店の文化空間も日本より粗末なのにコーヒー代は高いと思った。逆に日本の物価が安くなって韓国人の旅行客は多い。
 町の食堂街を見回り、人が多く入っている店に入った。コプチャンなべとマッコリはおいしかった。量が多すぎ残しても満腹であった。35000ウォン(二人で3500円)、韓国はやはり安い。日韓関係などについて放談した。「日韓関係を悪くしているのは政治的リーダーたちだ」という意見が多い。実は研究者の中で喧嘩や葛藤が起きている。韓国内で反日派が親日派を非難中傷し、裁判にもなっている。それらについて嶋氏は「党争」というコメントをした。韓国の史学界ではその言葉は朝鮮を貶めた言葉だと歴史の時間でならった。しかし私も「(四色)党争」ということを認めたい。私は自著『親日と反日』で親日や反日の「日(日本)」は日本を借りた韓国人であると指摘した。日本にも植民地研究者たちに似ている現象がある。