崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

ノーベル物理学賞

2014年10月08日 05時52分12秒 | 旅行
今年度ノーベル物理学賞は日本の3人の赤崎勇、天野浩、中村修二氏に決まった。昨夜発表直後のNHKの長いニュースでの記者会見では受賞決定を知った瞬間の感想が主な記者の質問であった。研究内容までは触れる時間の余裕がなかった。これから日本中祝賀の雰囲気が盛り上がるだろう。わが家も愛用するLED照明を作り出した方々ということで実感があり嬉しい。花火を見ながらも自然の花には紫や青色のものもあるが、電気でも青色を出すのは難しいと思っていた。
世界的な反響を見るのも面白い。韓国のコメントはなぜ名古屋大学か、研究環境の劣悪な会社で中村氏が発明したことへの会社の待遇の悪さにも触れている。苦難の末、成功した「成功モノ語り」で書かれている。赤崎勇氏のインタビューでは流行に乗らずただ好きな研究を60年間してきたというのが私には納得がいくし実感であろうと思われる。アジアで一番先進国で近代化を成し遂げた日本の実力と言えば目的ではなく、ただ普通の生き方そのものであろう。賞は目的になるものではない、人の生き方に光が当てられることである。また多くの研究者はその光の陰の中にいる。その「お陰」で社会は発展していることを知らなければならない。