崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

日韓関係の最悪の中

2014年10月12日 05時42分17秒 | 旅行
日韓関係の最悪とは何か。「最悪」とは戦争を意味するのだろうか。日韓親善のための韓流映画をもって「楽しい韓国文化論」を昨日楽しく第1回目の講座を行った。大河ドラマなど歴史物語りの映画や小説への私の見方を紹介した。歴史ドラマは史料を根拠にはしているが歴史そのものではないこと、フィクションであることをまずイントロとした。歴史を持ったフィクションは嘘の話でもない。真実を伝えるために歴史を材料としている。虚構つまりフィクションであり、創作であるものを嘘や間違いだと批判する人がいる。小説や文学への私の評論を披露した感があった。
 「チャングムの誓い」はただ李氏朝鮮の成宗の第二婦人との息子の燕山君がクーデタによって島流しされ、第三夫人の息子の中宗が王様になる政変の中でチャングムが名医になっていく話である。派手な服飾、宮中料理など見どころが多い。庶民生活とは異なった宮中の贅沢、華麗な光景、しかしそこには競争と嫉妬、独裁、権力乱用などがあふれる韓国社会を象徴するような宮中文化、その隙間には温かい愛情の話も流れる。
 夜7時からは講演会に参加してお二人の話を聞いた。東大から地方への入試の心、地方の活力に関する話であった。しかし2時間近く疲れと眠さとの戦いの中で聞いた。藤井健志氏は生きる目標を設定して勉強する方法、上昌弘氏は楽しみを広げるために勉強をすると言った。私は高校と大学生時代から家庭教師をした経験から実感があり、特に上氏の勉強や研究の目的は人間の楽しさを広げるという私の持論と同様であり共感した。