崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

8月6日原爆記念日

2014年08月06日 04時33分19秒 | 旅行
 今日は8月6日原爆記念日、毎年,このころ広島大学で集中講義をしている。日本全国が原爆、終戦記念日の話に溢れる。その中心被爆地である広島では言うまでもない。暑い夏の被爆の残忍さは忘れてはいけない。広島、長崎はそれを以て平和を訴える。平和都市を宣言をする。総理などの政治家や名士が出席する記念式が朝その時間に合わせて黙祷から始まる。私の友人は警察幹部であり、記念式警備でなかなか会えない。電話をしたら本部へ転勤になったといい、会えないかも、でも下関に帰るまでには時間を作ってみたいという。
 東広島駅で迎えてくれた二人はモンゴルとチベットからの留学生だという。国際的であると感じた。しかし二人は中国語で話をしていて内モンゴル族、チベット族の「中国人」である。中国人の留学生たちはそれぞれ民族名で言うことが多い。私は中国が一つの国とは思えない。大国であるからである。集中講義には去年他大学の学部4年生であった田川さんと3年前に講義に参加した中国の留学生肖さん、聴講生など全部女性で7人、和気あいあいであった。私の懸案の関心事、いわば「従軍慰安婦」を話題にした。政治的な話題から性愛と夫婦や家族の問題へ転入し深まった。被爆や慰安婦の証言、証言の本当の意味に嘘と真実を越えた人生を語るという基本的な問題に迫っていて、ドラマのように「続きは次」にして初日の講義を終えた。