崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「復活」

2014年08月03日 05時38分01秒 | 旅行
私が住んでいるところの近くの山の麓、森林が良く整備されているところに行った。散策しても良さそうな所である。ガイドされてきて、景色を見て「初めて来た」と言うと、その人は「こことは縁を持たない方が良い」という。火葬場である。10数か所の焼き窯口の4番があいていてその前で最後の礼拝をすましてお花をささげ告別。古い言葉、「人生無常」を以て考えた。静かに穏やかに眠っている表情をみて私はどんな表情するだろうか、どう生きるか考えた。
 伝統的には死は黒不浄であり、忌み避ける民俗があった。映画「おくりびと」「お葬式」などを通して多くの人が考えた。死を忌み避けるだけではない。生き方や生命尊重のために葬儀などで死の場を共有する必要がある。死によって人はただの物体になれない、復活するという信仰によって慰められる。多くの人は無宗教、信仰を否定して自然科学から死を軽く考え「殺してみたかった」という殺人事件が起きた。司式者の鄭牧師は「復活」を説教した。