今日は2013年12月13日真冬の日本から虫除けの薬を持って熱帯地域の、旧日本の植民地であったパラオへ向かう。日本植民地を研究しながら南洋群島には初めて行くことになる。今まで朝鮮半島はもちろん、台湾、満州、樺太などの旧植民地、そして占領地であった東南アジアの国々と西洋植民地のアイルランドや南アフリカなどを回ってきたが南洋群島には行く機会がなかった。今度は東洋大学の植野弘子教授が代表とする科研の分担者として調査を行うことができて感謝である。
私はもうすでにパラオなど南洋群島の専門家と研究会などで討論したことが多い。その度私は矢内原忠雄の『南洋群島の研究』(岩波書店、全集3)に触れたことがある。出発前までにその本を読み終えて、最近の研究報告として、飯高伸五氏の論文などに目を通していく。また映像「海の生命線」画像なども持っていく。現地で自分の目で見れることを楽しみにしている。
矢内原は日本統治下の島民の社会的経済的生活の近代化過程について述べている。つまり日本人による南洋群島の開発、日本の統治が前任国ドイツの統治と比べて、如何に効果的であったかがわかるように書いた。その他政治、経済、歴史、民俗など諸分野のことにも触れている。彼の調査当時の1933年日本人居住者は約3万人となっていたが、終戦直前には2倍以上増加した。そして悲惨な戦争と犠牲、引き上げの混乱時代になった。「海の生命線」で太平洋を支配し、守り、世界を支配しようとした勢いと夢が露の如く消えたのである。日本の植民地のなかではもっとも西洋植民地に似て、成功(?)的であったが泡のように消えたのである。
しかしまだ日本との関係が綺麗に消えたわけではない。最近の研究をみると混血児の問題などもあり、その他多くの後期植民地現象があるという。このような先行研究を踏まえて行くが、それが良いかどうか。それが先入観にならないように4泊の間、現実をみてきたい。特にクリスチャンの矢内原氏が宣教師について多く触れていることにも注目したい。
私はもうすでにパラオなど南洋群島の専門家と研究会などで討論したことが多い。その度私は矢内原忠雄の『南洋群島の研究』(岩波書店、全集3)に触れたことがある。出発前までにその本を読み終えて、最近の研究報告として、飯高伸五氏の論文などに目を通していく。また映像「海の生命線」画像なども持っていく。現地で自分の目で見れることを楽しみにしている。
矢内原は日本統治下の島民の社会的経済的生活の近代化過程について述べている。つまり日本人による南洋群島の開発、日本の統治が前任国ドイツの統治と比べて、如何に効果的であったかがわかるように書いた。その他政治、経済、歴史、民俗など諸分野のことにも触れている。彼の調査当時の1933年日本人居住者は約3万人となっていたが、終戦直前には2倍以上増加した。そして悲惨な戦争と犠牲、引き上げの混乱時代になった。「海の生命線」で太平洋を支配し、守り、世界を支配しようとした勢いと夢が露の如く消えたのである。日本の植民地のなかではもっとも西洋植民地に似て、成功(?)的であったが泡のように消えたのである。
しかしまだ日本との関係が綺麗に消えたわけではない。最近の研究をみると混血児の問題などもあり、その他多くの後期植民地現象があるという。このような先行研究を踏まえて行くが、それが良いかどうか。それが先入観にならないように4泊の間、現実をみてきたい。特にクリスチャンの矢内原氏が宣教師について多く触れていることにも注目したい。