崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

代読

2013年12月04日 05時36分19秒 | エッセイ
 韓国大使李丙氏歓迎晩さん会に参加した。日韓親善協会連合会と民団山口支部の共催で行った。安倍総理をはじめ多くの政治家の秘書の代読が続いた。大使本人が下関に来られたのに下関市長は出席できず副市長が市長のあいさつを代読した。内容は良かったが聞く耳を持つ人は少なかったように感じた。副市長であれば代読より副市長自身の言葉で祝辞を述べた方が実感があって良いと思うが、いつも下関では代読がなされる。代読といえば、授与式などでは授与者が立って、司会者などが代読して行うなどの慣例もある。
 「代読」とは当人が忙しく、登場不可能、そして偉い存在(?)のような仕立てになっている。さまざまな状況によって代読が行われるができれば、少なくとも親善晩餐会などではフェースツフェース、顔を合わせて情を交わす機会にしたほうが良い。夕べ宇部市から来られた女性の久保田市長はメモは冒頭の韓国語だけ後はメモなしの自分の言葉でユーモアを交えながら述べた。代読とは全く違った印象であった。私は大使以外に久保田市長と総領事夫人とだけ名刺を交換しながら談笑をした。韓国の伝統音楽と舞踊も鑑賞した。