崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「冬は寒い」

2013年12月20日 05時50分35秒 | エッセイ
 昨日今年の最後の4年生の授業「日本思想」では「好かれる人」がテーマになった。日本が「好かれる」「嫌われる」国と地域を話題にした。諸君は人に好かれるか、嫌われるか。外見、能力、趣味などを並べながら考えさせた。伝統的には躾や礼儀作法で好まれていた。しかし実用主義と能力主義によってそれも大きく失なわれた。むしろ好かれるために工夫することはよいことではないといい、それは自然さに任せるようにしている。好かれるための教育は必要であろうか。必要である。フロームは「愛の芸」の教育の必要性を述べている。合理性や能力主義だけでは社会は発展しても幸せな社会にはならないと私は考える。今クリスマスの雰囲気が溢れ、盛り上がっている。美しく、楽しい雰囲気の飾り、好かれる時期となっている。こんな時、人類の愛と平和を訴えながら歩き、十字架に付けられて死んだ愛の先生のイエスを思って欲しい。
 数日前、熱帯地域のパラダイスで模型の雪とサンタクロスを見てから、今日本の寒さ、雪、みぞれ、強風の中クリスマスを迎える。「冬は寒い」のは当たり前、昔は冬が寒くないと伝染病が流行ると寒さを受け止めた。気管支の弱い私は主治医から「冬は注意せよ」と警告されている。もう少しでエスキモーの姿でクリスマスを迎えることは幸せである。海龍の朴仙容氏からいただいたアンコウ鍋は寒い冬にピッタリ。(写真は12月17日のグアム空港内で)