崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

師走の前夜

2013年12月01日 05時12分29秒 | エッセイ
今日から12月になる。韓国ではソッタルといい、日本では師走(しわす)という。師走とは仏僧が忙しく走りまわるというような語源説がある。韓国式でいうならばムーダンが施主(ドンヤン)を集めるようなことになる。民俗としては「乞粒」である。現代式では年末決算に比すかもしれない。昨日は東亜大学の創立者と小倉居住の原田氏と鼎談をした。二人は福岡の明治工業専門学校の同窓生、話は戦前の専門学校の学生時代からはじまり、戦後の高圧線の下では地域開発が禁止されたこの地に大学を創立したという長い道のりの経緯が話された。私は習慣的にメモを取りながら聞き、一人で聞くにはもったいないと思い、40周年記念誌に記載を考えた。午後は客員教授の石本氏から大学の環境美化への話を伺った。大学院スクーリングがあるのにも気が付かず時間が流れ、遅れて参加、博士論文発表にはコメントすることができた。暗くなって、学長に記念誌に創立者の対談を載せることなど相談して帰宅した時はすっかり「疲れ」ていた。これが師走の前夜であった。(2012年除夜の鐘2013年元旦の祝い鐘の写真)
このように一年を振り返ってみるのとは逆に先に走るような月でもある。
 11月でも性急に既にクリスマスを祝うイルミネーションが多く競争的に光らせている。12月の行事が11月から始まっている中、私は2014年を迎える、ある民団系新聞と地域新聞に新年祝いの文を考えている。新年は干支で「甲午」馬年という。私とは縁の遠い馬の馬年は、どんな年になるのだろうか。