崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

記憶を忘れる度に創作挑戦

2013年12月03日 05時35分02秒 | エッセイ
 コンピューターの消えない迷惑画像を消すためにインタネット上の情報に従って操作を行った。駆除ソフトが有料であるので、自分で駆除しようと操作をしているうちに間違ってしまったようで困った。1日中回復修復を試みたが失敗であった。初期化のリカバリーをするしかないのでトライしたが、それも立ち上げる装置も消えてしまい動かない。全く無用の死物になった。結局は電話でSOS営業サービスを呼んだ。ジェントルな紳士が来られた。彼は丁寧にリカバリーを行った。見ている私も出来そうであったが、高い謝金も払わなければならなかった。やがってコンピューターは正常に動くようになった。死にかかった患者の命をまず救った気持であった。新しく生まれ変わった幼児であり、これから教育して人間らしさ、パーソナリティを作らなければならない。
 コンピューターに保存された多くの機能や資料、情報を失った。このようにたびたび資料を失ってきた。それだけではない。私自身の記憶も多く忘れている。新しい挑戦を始めなければならない。それはただ記憶や資料を復元する作業ではない。新しい発想で創意的に創作するものである。昨日ある新聞社に原稿を送ったばかりでほっとした時コンピューターに異常が発生してしまっがが、もうひとつの原稿も急いで書かなければならない。古い情報を参考にすることができない。まったく新しく考えることしかない。今まで喪失、忘却などを繰り返して、そのたび失望したが振り返ってみるとそのせいで創作ができたことも多い。これからも多くの記憶も忘れる度に創作していこうと考えている。それが老後を生きる楽しい挑戦であろう。(写真は2006年中国雲南地域調査の時現地の道端床屋さんにカットを任せた)