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一茶を読む:七番日記(24)


■9月28日、木曜日、

(写真)Bern旧市街にて。スイスは第一次大戦も中立を保ったので、その間、第一インターナショナル、第二インターナショナルの会議がベルンで多く開かれた。

テリー・イーグルトンの『イデオロギーとは何か』を読んでいるのだが、マルクス・エンゲルスのイデオロギー論を考えるとき、『ドイツイデオロギー』や『経済学批判序説』の上部構造・下部構造図式だけでなく、『資本論』の議論を踏まえる必要があることを痛感した。イーグルトンは、ケンブリッジの出身だから、当然、ヴィトゲンシュタインも読んでいるはずだが、不思議なことに、マルクスのイデオロギー論を議論するとき、ヴィトゲンシュタインと比較するという発想がない。

また、マルクスの『資本論』における「科学」の概念(マルクスの真意はともかく、イーグルトンは「イデオロギーの対称概念」として理解している)とヴィトゲンシュタインの「確実性」論文における「科学」の概念(科学はイデオロギーが前提になっている)を比較してみると、なかなか興味深い。「科学的社会主義」が、どう理解され、何を排除しようとしていたのか、見えてくるようではないか。ベトナム戦争のとき、日本で生まれた雑誌『思想の科学』は、今から見ると、象徴的なネーミングだったと思う。思想と科学がきれいに区別され、思想を科学しようという趣旨が垣間見えるからである。



行く秋やどれもへの字の夜の山

■夜の山を「への字」と喩えたところに意表を突かれた。秋を惜しむ気持ちが夜の山を観ていて、湧いてきたというのは、とてもユニークだと思う。夜の山は、紅葉の化粧をはがされて、ただの「への字」に変貌している。むっと黙りこくっているかのように。それをいとおしむ気分は、一日の時間の中に季節を観ているかのよう。



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11月3日(水)のつぶやき

09:32 from goo
スイス:Lac Léman #goo_delfini2 http://blog.goo.ne.jp/delfini2/e/1eb717fd2684d9412abe15741636da81
09:58 from web
delfini_ttmが2010年で一番つぶやいた文字は「我」。147文字つぶやいてます。
そんなあなたの2011年は、あなたの心がけ次第で運気が大きく変わります。誠実に対応してね。http://bit.ly/ynhito #nenga2011
by delfini_ttm on Twitter
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