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一茶を読む:七番日記(35)

■旧暦10月15日、土曜日、

(写真)tram in Basel

早朝から、仕事に入る。朝、ケアマネが来て、叔母の腰部の痛みについて説明を受ける。毎日、観察していても、わからない変化というのが確かにあって、念のため、病院へ連れてゆく。先週、今週と、二度にわたり、叔母が転倒したのである。痛みの程度は、ぼくの前では、普段と変わらない様子だったが、デイサービスでの様子がひどかったと言う。幸い、レントゲンレベルの骨折は、なかった。寒くなり、筋肉が固まりやすくなっているところへ、フローリングの廊下で滑ったのだった。転倒防止が、今度の担当者会議でのテーマの一つに浮上してきた。予約なしだったので、3時間以上かかった。その間、スパイにして、ロリコンのGraham GreeneTHE HUMAN FACTORを読み始める。これまで、小説はあまり読んでいないのである。Greeneも初めてだが、文章に、ユーモアのセンスがあって面白い。

今日で、狂気のように連呼していた市議会選挙の運動が終了する。いったい、いつまで、こんな有権者をなめきった選挙運動を続ける気なのだろうか。ゲッペルスじゃないんだから、名前だけ連呼すればいいわけじゃないだろう。もっと、人間の理性に訴えるような静かな運動はできないものかと思う。だが、ふと、こういう風土って、日本の諸芸が生まれてきた根と、どこかでつながっているのだろうとも思うのである。この根には、面白さと怖さと懐かしさを覚えるのだが…。



ごろり寝や先はことしも仕廻酒   文化十五年十二月

■男に生まれて良かったと思うのが、こういうときではなかろうか。一茶の至福が「ごろり寝」で表現されていて惹かれた。今年もやるかな。








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