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フランス語の俳人たち:Jean-Louis Bouzou(1)(2)

■旧暦5月7日、月曜日、

(写真)ある背中

そのまんま東を見ていると、ある意味で、社会の縮図という気がする。一億総商売人の時代に、出るべくして出たチンドン屋知事だったものが、今度は、地方分権と言いながら、実態はただの権力志向の衆議院出馬。思想がなにもないから、金と権力だけの世界になる。これは、どの社会圏でも同じではないか。こんな一年中躁状態で、経済成長率ばかり気にかけ、市場に踊らされて誰も大人になれない社会じゃなくて、もっと落ち着いた人間らしい生活のできる社会を望むが、実現不可能なのだろうか。そんなことは決してないと思うが。

という前置きの後に、下ネタで恐縮だが、新宿南口の紀伊国屋で資料を探していると、冷えたのか、便意を催した。紀伊国屋は、男性用トイレと女性用トイレが、交互に各階に設置されている。個室は、身障者用と兼用でかなり広い。その個室がすべて使用中だった。まあ、こういうこともあるさ、と隣の東急ハンズへ向かった。土曜のお昼くらいである。

東急ハンズは、各階にトイレが配置されている。男性用個室は2つずつある。なんと、全階の個室が使用中だった。ぼくが入ろうとすると、走り込んで来る若い男性がいて使えないことが一回。順番の先を越されて中年男性に割り込まれたことが一回。この2回を含めて、何回か、各階を回ったが、すべて使用中ではないか。こんなことは、生まれて初めて経験した。

数年前は、紀伊国屋など、いつでも個室はガラガラだったし、東急ハンズに至っては、全階使用中など、考えられない。いったい、これは。なにか、知らないうちに、男性トイレ事情に構造的な変化が起きたのか? 学校で大を使うと笑われるという話は数年前に聞いた。これが会社や家にも広がったか。家で大を使用すると掃除の手間がかかるので、外で済ませるのか。家族に嫌がられるのか。まあ、ともかく、どうも変である。この界隈だけのことかもしれないが。ぼくはと言えば、仕方がないから、目的地まで我慢したのだった。急を要したら困るじゃないか。




Sa façon à lui
de me dire bonjour
-Tu veux un café?


会ったときの
彼一流の挨拶
―お茶でもどうだ?


Parlant avec l'océan
coquillage contre l'oreille
-la petite fille.


耳に貝をあてて
海と話す
―小さな女の子


※Jean-Louis Bouzouは、1961年ブラザヴィル(コンゴ共和国)生まれ。

■もっと、「切れ」がはっきりあっていい気がする。せっかく―を使っているのだから。二番目の作品は、あまりにも陳腐。
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