飴山實を読む（116）

■旧暦5月19日、木曜日、のち

（写真）風景

今日は、一日、休み。なにもせず。掃除して、夕方、川を見にゆく。この頃、独りごとを言いながら歩いている人が増えた気がするが、気のせいか。携帯の普及は、人を孤独にしたか。

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接心のとき大寺の蟹あるく　　　「花浴び」

■これもおかしい。接心：禅宗で昼夜をおかず座禅に専念すること。坊さんたちの無心の修行と蟹の無心の歩き。人間は座禅しないと無心になれないが、蟹はすでに悟りの境地。俳句で笑いを考えるとき、動物と人間の関係は、一つのモチーフになる。そのズレが笑いを誘う。