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飴山實を読む(61)

■旧暦4月27日、土曜日、

(写真)どくだみ

朝、散歩。非常に寒い。しばし、雨の中を歩き回る。この時期、いろいろな家で、玄関先や階段に花の鉢を出しているので楽しい。杉浦日向子の『風流江戸雀』と『合葬』を続けて読む。「風流」は前後を古川柳で挟んだ短い漫画からなる短編集で、江戸庶民の生活の質感や手触り、呼吸が伝わってくる。『合葬』は、維新直後の障義隊の悲劇を描く。面白いけれど、武家がおもな登場人物なので、やや生彩に欠けるように感じた。



じぶ食へばたちまち加賀の雪景色

じぶ煮。金沢の郷土料理。食べたことはないが、美味そうである。句全体の言葉の運びに惹かれた。「加賀の雪景色」という措辞で、兼六園のような日本庭園の雪景色が目に浮かんだ。「たちまち」という措辞は、短時間で大量に降る雪国の雪の降り方を示しているようで、面白い。
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