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芭蕉の俳句(170)

■旧暦4月2日、火曜日、

やっと晴れましたな。五月らしい一日だった。午後から、家人と近くの公園に藤を観にいく。藤は半分、終わっていた。牡丹は、あらかた散ってしまっていた。緑の木漏れ日が美しかった。風が心地いい。

(写真)藤の鉢

このところ、仕事に追われていたので、俳句から遠ざかってしまっていた。今日は、何句か作ることができた。

東順の伝
入る月のあとは机の四隅かな

■元禄6年作。東順は其角の父。享年72。いい追悼句ではないだろうか。遺された故人の机の四隅が月の沈んだあとに浮かび上がってくる、薄明とともに。どこか命の循環も感じさせる。
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