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飴山實を読む(57)

■旧暦4月17日、水曜日、 小満

(写真)歩く人

サイバーが難航している。出版の仕事は、ひとつひとついい仕事をして評価を得ていくしか、道は開けてこない。一方で、困難な仕事ほど、モチベーションを維持管理するのが難しい。何の身分的保障もないし、その上、本は売れないのだから、「好きじゃないとできない」どころじゃないのである。この手の本の翻訳が、今までアカデミーに独占されてきたのは、それなりの社会経済的な理由があるのだ。学者でない者が翻訳するのだから、外書講読のノリで訳出された本とは違ったものにしないと意味はない。孤独な戦いである。




しのゝめにいづこの誰のいかのぼり


■「いかのぼり」で新年。明け方に凧を揚げている。その風情は、絵のようである。明け方に凧揚げを思いつくとは、なんと風流な人なんだろう。だれかに見てもらうためではなく、凧自身のために揚げているようではないか。
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