
皆さま
風薫る綠の季節となりましたが、お元気にてお過ごしのことと存じます。
「フランス語圏の文学・芸術ににおける女性の表象研究会」は、次のような研究発表会を開催いたします。ご関心がおありの方は是非お運び下さいますよう、ご案内申し上げます。
日時 5月5日(土)10時〜12時 入場無料 使用言語:日本語
場所 東京ウイメンズプラザ 第二会議室B
(東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線 表参道駅 B2出口から徒歩7分)
http://www1.tokyo-womens-plaza.metro.tokyo.jp/outline/tabid/136/Default.aspxhttp://www1.tokyo-womens-plaza.metro.tokyo.jp/outline/tabid/136/Default.aspx
司会 吉川佳英子
発表・質疑応答
10:00ー10:50 西尾治子
「性の表象」日仏比較 ー フランス19世紀および江戸時代の「性を装う人々 」ー
11:00ー11:50 押田千明
フランス映画におけるマリー・アントワネット表象の一例 ― 『マリー・アントワネットに別れをつげて Les adieux à la reine 』(2012年)より―
概要
西尾の発表では、おもに、フランス19世紀および江戸時代にセクシュアルマイノリティとして「ジェンダーアイデンティティ・トラブル」(性同一性・性自認の問題)に直面した人々の実例を取り上げます。女か男か、FtMか、MtFなのか、どちらでもない性なのか? 当時の医者や肉親、法律や世論は彼らをどのように処遇したのか、権力側に徹底的に排斥され差別された異性装者と暗黙のうちに容認されたトランスヴェスタイトの違いはどこにあったのか、これらの問題を、最近目にする、LGBT、トランスジェンダー、トランスセクシュアル、パンセクシュアル、といった言葉の定義についても言及しつつ、日仏比較の視座から論じます。参考とするのは、Gabrielle Houbre、関民子、長島淳子等の実証研究およびジョルジュ・サンドの作品です。
押田の発表では、「王制を打倒し、国王夫妻をギロチンにかけた歴史の上に成り立つ共和国フランスにおいては、日本やアメリカのようにマリー・アントワネットを「悲劇のプリンセス」として表象する傾向にない」という仮説のもとに、フランス映画におけるマリー・アントワネット表象の一例として、『マリー・アントワネットに別れをつげて』に絞って論じます。この作品の特徴としては、宮殿に仕える使用人の視点で描かれていること、レズビアン映画であることなどがあげられますが、本発表では、使用人に犠牲を強いるような女、しかもレズビアンとしてマリー・アントワネットを描写している事実に着目し、この映画にに対する評価、批評を射程に入れ、先述の仮説に適うとする結論を導きます。プロジェクターを使って実際の映像もお見せします。
なお、配付資料の準備の都合上、ご参加下さる方は西尾までお知らせ下さい。
以上、どうぞよろしくお願い申し上げます。
http://blog.livedoor.jp/porte21-femmes21/
風薫る綠の季節となりましたが、お元気にてお過ごしのことと存じます。
「フランス語圏の文学・芸術ににおける女性の表象研究会」は、次のような研究発表会を開催いたします。ご関心がおありの方は是非お運び下さいますよう、ご案内申し上げます。
日時 5月5日(土)10時〜12時 入場無料 使用言語:日本語
場所 東京ウイメンズプラザ 第二会議室B
(東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線 表参道駅 B2出口から徒歩7分)
http://www1.tokyo-womens-plaza.metro.tokyo.jp/outline/tabid/136/Default.aspxhttp://www1.tokyo-womens-plaza.metro.tokyo.jp/outline/tabid/136/Default.aspx
司会 吉川佳英子
発表・質疑応答
10:00ー10:50 西尾治子
「性の表象」日仏比較 ー フランス19世紀および江戸時代の「性を装う人々 」ー
11:00ー11:50 押田千明
フランス映画におけるマリー・アントワネット表象の一例 ― 『マリー・アントワネットに別れをつげて Les adieux à la reine 』(2012年)より―
概要
西尾の発表では、おもに、フランス19世紀および江戸時代にセクシュアルマイノリティとして「ジェンダーアイデンティティ・トラブル」(性同一性・性自認の問題)に直面した人々の実例を取り上げます。女か男か、FtMか、MtFなのか、どちらでもない性なのか? 当時の医者や肉親、法律や世論は彼らをどのように処遇したのか、権力側に徹底的に排斥され差別された異性装者と暗黙のうちに容認されたトランスヴェスタイトの違いはどこにあったのか、これらの問題を、最近目にする、LGBT、トランスジェンダー、トランスセクシュアル、パンセクシュアル、といった言葉の定義についても言及しつつ、日仏比較の視座から論じます。参考とするのは、Gabrielle Houbre、関民子、長島淳子等の実証研究およびジョルジュ・サンドの作品です。
押田の発表では、「王制を打倒し、国王夫妻をギロチンにかけた歴史の上に成り立つ共和国フランスにおいては、日本やアメリカのようにマリー・アントワネットを「悲劇のプリンセス」として表象する傾向にない」という仮説のもとに、フランス映画におけるマリー・アントワネット表象の一例として、『マリー・アントワネットに別れをつげて』に絞って論じます。この作品の特徴としては、宮殿に仕える使用人の視点で描かれていること、レズビアン映画であることなどがあげられますが、本発表では、使用人に犠牲を強いるような女、しかもレズビアンとしてマリー・アントワネットを描写している事実に着目し、この映画にに対する評価、批評を射程に入れ、先述の仮説に適うとする結論を導きます。プロジェクターを使って実際の映像もお見せします。
なお、配付資料の準備の都合上、ご参加下さる方は西尾までお知らせ下さい。
以上、どうぞよろしくお願い申し上げます。
http://blog.livedoor.jp/porte21-femmes21/