西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
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Les George célèbres qui pourraient inspirer le Royal Baby

2013年07月27日 | モード ファッション 風習

皆さま、蒸し暑い日が続いています。
あらためて、暑中お伺い申し上げます。

イギリス王室にロイヤルベビーが誕生し、早速、「ジョージGeorge 」と命名されました。
フランスの女性美容ファッション誌「マリークレール」は、
未来の国王の命名にあたり、おそらくケイト王妃はジョルジュ・サンドのジョルジュGeorge の事を考えたであろう、と書いています。

このような記事にサンドも天国で驚いていることでしょう。

Magazine féminin de mode et beauté

Les George célèbres qui pourraient inspirer le Royal Baby

http://www.marieclaire.fr/,les-george-celebres-qui-pourraient-inspirer-le-royal-baby,696628.asp


目下、期末試験の採点中です。「フランス語」の文法クラスの採点は終了し、ペアの先生に採点表を送り、ほっと一安心というところです。

問題は230名と昨年の二倍近い学生数のいる「フランス文学:ジョルジュ・サンド」の筆記試験とレポートの採点。

レポートだけでは、一見、よく書けているように見えてもネットや書物からのコピーであったりすることもあるため、公正を期すという意味で、履修者の膨大な数にも拘わらず、今年も筆記試験を実施してしまいました。

設問の一つに「『200年目のジョルジュ・サンド』の中から一つの章を選び、内容を要約せよ」という問題を出題したところ、学生たちの章の選択肢に大きな特徴がみられました。第一の特徴は、非常に多くの学生が圧倒的に第一部第四章の「女らしさ、男らしさ」のテーマを選んでいたことです。次いで多かったのが、第一部第一章の「男装について」、続いて第五章の「変装の主題」、さらに第二章の『モープラ』に続き第三章の「異身分結婚」も比較的多く、他の部では第二部第五章の「絵画に喩えられた女性たち」と第一章のとくに「ドラクロワとショパン」、第二章の『アドリアーニ』や第三章の「演劇」、第三部では『笛師のむれ』と『祖母の物語』、これらの章がとりわけ学生たちに関心を抱かせた様子が散見されました。

第一部に集中したのは、出題問題が予告されていなかったこと、また、テキスト持ち込み可であったという理由から、最初の方のページが手に取りやすかったためと推測されます。とくに、男装や変装、ショパン、ドラクロワ、19世紀のジェンダー問題や文化・歴史社会的背景については、普段のパワーポイントを使った授業で重点的に取り上げていた項目の一部だったので、よりアクセスしやすい章だったのかもしれません。さらに、この大学には芸術学部があって、その学部生もいることから、絵画や音楽といった芸術関係のテーマが好まれるという傾向もあったようです。

いよいよ、これからレポートの採点です。






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