「われ思う、ゆえにわれあり」は「われ愛す、ゆえにわれあり」でなくてはならないはずなのです。
ジョルジュ・サンド
「われ思う、ゆえにわれあり」は、かのデカルトの有名な言葉ですが、サンドは1857年の知人に宛てた手紙の中に、上記のような言葉を残しています。
サンド自身が生き、創作作品の中に描いた愛は、男女の愛から師弟愛、友愛、親子愛、兄弟愛、従姉妹愛、動植物への愛、また、芸術、文学(演劇、詩も含む)、民俗学、哲学、政治、科学、地質学、医学、薬学から骨相学、植物学、鉱物学あるいは神話や語学、料理、裁縫への愛に至るまで、その人生は様々な愛に彩られていたと言えるのでしょう。
画像は、1844年6月のショパンとポリーヌ・ヴィアルドです。
このデッサンを描いたのは、サンドの息子モーリスです。
ポリーヌに恋してしまった男性はツルゲーネフ、ベルリーズ、グノー、ミュッセなど数多くいましたが、モーリスもそのうちの一人でした。