西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
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19世紀の鉄道

2012年08月14日 | 歴史

1832年 サン=テティエンヌ~リヨン間(58キロ)に開通 最初の鉄道路線 並行する運河との輸送競争で優位
1837年 パリ~サン=ジェルマン=アン=レー(当初はその対岸のル・ペクまで)間の路線が開通。パリ近郊初の鉄道
1839年 モンペリエからセト(de Montpellier à Sète)間が開通
1841年 ストラスブール~バーゼル間(140キロ)に開通  ヨーロッパ初の国際路線
しかし、1840年初頭のフランス鉄道網はイギリス、ドイツ、ベルギー、アメリカ合衆国よりはるかに遅れていた。
(当時は政府の援助がなく、鉄道の開発は散在する小規模の民間事業者の手に委ねられていた)
1842年 フランス幹線鉄道建設法の制定(Loi relative à l'établissement des grandes lignes de chemin de fer en France)官民協働:政府が用地の購入と構造物・建造物の建設費を補助 上部構造物(レール、駅などの施設)と車両を
製作した会社に対し路線の独占契約を承認。この法律で定めた計画路線は、パリを中心とした放射状路線7本と地方路線2本であり、制定者の名をとって「ルグランの星」« étoile de Legrand »とも呼ばれた。この鉄道網の大枠は1860年代までに完成し、現在もなおフランスの鉄道幹線となっている。

http://fr.wikipedia.org/wiki/Histoire_des_chemins_de_fer_fran%C3%A7ais





富裕層が住むといわれる現在のパリ14区は、19世紀半ばには農業を営む住民たちの居住地であった。
風車が景色に彩りを添え、その一方では、苗木屋、野菜栽培者や植木屋たちが広大な土地を自分たちの生業のために開発していた。
1840年にヴェルサイユと現在のモンパルナス駅の前身が鉄道で結ばれたのは、このような状況のもとであった。
1846年にはソー線 la ligne de Sceaux と現在のダンフェール・ロシュローDenfert-Rochereau 駅 との間の線が開通している。

CF: Le chemin de fer à Paris
http://www.histoire-image.org/site/etude_comp/etude_comp_detail.php?i=724

Bibliographie
Clive LAMMING, Paris ferroviaire : gares, lignes oubliées, trains célèbres, curiosités, dépôts, matériels, Paris, Parigramme, 1999.
Clive LAMMING et Jacques MARSEILLE, Le Temps des chemins de fer en France, Paris, Nathan, 1986.
François et Maguy PALAU, Le Rail en France, tome I, « Le Second Empire, 1852-1857 », Paris, Éd. Palau, 1998.
Michel RAGON, L’Architecture des gares : naissance, apogée et déclin des gares de chemin de fer, Paris, Denoël, 1984.
Pierre WEIL, Les Chemins de fer, Paris, Larousse, 1964.
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