12月10日に下記のような研究会が開催されます。
年末の多忙な時期に入りますが、奮ってご参加くださいますようご案内申し上げます。
^^^^^
第18回「女性作家を読む」研究会
日時:12月10日(土) 10時~12時
場所:慶應義塾大学・日吉キャンパス・来往舎・2階中会議室(いつもの会議室とはエレベーターを挟んで反対側にあります)
共催:日本ジョルジュ・サンド学会・現代フランスと女性研究会(慶應義塾大学)
発表:10時~12時 司会:樋口仁枝
(1)10時~11時 「ジョルジュ・サンドとイタリア―
『スピリディオン』におけるピラネージ幻想―」平井知香子
『スピリディオン』はそれまでのサンドの作品と違って、一人も女性が出てこない。しかし、『スピリディオン』の舞台はイタリアであり、ミュッセとともに行ったヴェネチアと何らかのかかわりがあるのではないか。ロマン主義時代の詩人や作家に大きな影響を与えた、18世紀イタリアの版画家ピラネージの<カルチエリ(幻想の牢獄)>のイメージを探ってみたい。
(2)11時~12時「ジャン=ジャック・ルソーとジョルジュ・サンドー女性思想をめぐってー」
西尾治子
「ジョルジュ・サンドはフェミニストか」という問題は、近年、様々な論争を呼び起こしてきた。何がサンドをフェミニストと規定し、あるいはアンチフェミニストとする批判を呼んだのか。サンドに多大な影響を及ぼしたルソーは18世紀の科学者と同様に「性の補完論」を提唱したが、サンドもまたルソーの女性観の信奉者であり続けたのだろうか。書簡体小説『ある旅人の手紙』、批評『マダム・メルランの回想記』、書簡集などのサンドの諸作品を手掛かりに、作家ジョルジュ・サンドのジェンダー観を考察してみたい。
ーーー
参加は無料です。
■交通アクセス
・東急東横線、東急目黒線 ・横浜市営地下鉄グリーンライン 日吉駅下車、徒歩1分
※東急東横線の特急は日吉駅に停車しません。 ※渋谷~日吉:25分(急行約20分) ※横浜~日吉:20分(急行約15分) ※新横浜~菊名~日吉:20分
■キャンパスマップ:来往舎は福沢諭吉像の正面の建物。地図では10番です。

参加ご希望の方は、お手数ですが coquelicot_hj2004@yahoo.co.jp 西尾までご連絡ください。