すでにご存じの方も多いことと思いますが、2004年に日本で開催したサンド生誕二百年記念国際学会の論文集『ジョルジュ・サンドの二十、二十一世紀への遺産Les heritages de George Sand aux XXeet XXIe siecles ... 』(2006年刊行・慶応義塾大学出版会・仏語・日仏共同執筆)の書評が出ました。掲載してくださったのは、パリのAssociation Les Amis de George Sand (会長 Bernard Hamon、編集長Michele Hecquet )の学会誌、第27号です。Marielle Caorsさんがお書きくださったもので、3頁余に渡っています 。このような種類の書評の執筆には大変なご苦労が伴ったのではないかと拝察されますが、すべての論文について考察がなされており、特に日本人著者の論文についてはお褒めの言葉が多く、拙稿は恥ずかしい限りのものですが、何よりも立派なご論文をお書きになられた著者の皆さんにとって本当によかったとうれしくなり、乾杯のビールがついつい進んでしまいました。
L'ensemble apporte des reflexions fines et originales des recherches sandiennes. Mais j'avoue que j'ai ete subjuguee par nos collegues japonaises. Ce serait faire injure a ces recherches de tres haut niveau de relever la qualite de leurs travaux, mais je reste emerveillee de la vigueur et de l'originalite des recherches sandiennes dans un pays qui nous est (geographiquement s'entend) si lointain.
本書全体にサンド研究の鋭く独創的な考察が傾注されている。まさにわれわれの仲間の日本人女性研究者たちに魅了されたというのが、私の実感だ。彼女たちが為した仕事の美点を指摘するのは、非常に水準の高いこれらの研究を侮辱することになってしまうであろう。なんといっても、われわれからかくも遠い国で(地理的にであるが)おこなわれたサンド研究の逞しさと独創性に私は驚嘆の念を抱き続けている。
穿った見方かもしれませんが、最後のこの数行が Caorsさんがその書評で最もおっしゃりたかったことを遍く象徴しているといえるのかもしれません。いずれにしても、大変、喜ばしいニュースでした。Merci infiniment a Madame Marielle Caors ainsi qu'a l'equipe de redaction des Amis de George Sand.
*学会誌 Bulletin Les Amis de George Sandは、フランスのサンド研究において最も長い歴史をもつサンド研究学会の学会誌です。サンドの『書簡集』¨Correspondance ¨ 第1巻~26巻の編纂に一生を捧げたGeorge Lubinが編集長となり、刊行し続けた La Presence de George Sand(第1号~第36号)を前身としています。
L'ensemble apporte des reflexions fines et originales des recherches sandiennes. Mais j'avoue que j'ai ete subjuguee par nos collegues japonaises. Ce serait faire injure a ces recherches de tres haut niveau de relever la qualite de leurs travaux, mais je reste emerveillee de la vigueur et de l'originalite des recherches sandiennes dans un pays qui nous est (geographiquement s'entend) si lointain.
本書全体にサンド研究の鋭く独創的な考察が傾注されている。まさにわれわれの仲間の日本人女性研究者たちに魅了されたというのが、私の実感だ。彼女たちが為した仕事の美点を指摘するのは、非常に水準の高いこれらの研究を侮辱することになってしまうであろう。なんといっても、われわれからかくも遠い国で(地理的にであるが)おこなわれたサンド研究の逞しさと独創性に私は驚嘆の念を抱き続けている。
穿った見方かもしれませんが、最後のこの数行が Caorsさんがその書評で最もおっしゃりたかったことを遍く象徴しているといえるのかもしれません。いずれにしても、大変、喜ばしいニュースでした。Merci infiniment a Madame Marielle Caors ainsi qu'a l'equipe de redaction des Amis de George Sand.
*学会誌 Bulletin Les Amis de George Sandは、フランスのサンド研究において最も長い歴史をもつサンド研究学会の学会誌です。サンドの『書簡集』¨Correspondance ¨ 第1巻~26巻の編纂に一生を捧げたGeorge Lubinが編集長となり、刊行し続けた La Presence de George Sand(第1号~第36号)を前身としています。