昨年、Prieure de Saint-Cosmeという中世の僧院で開催されたツール大学国際シンポジウムの論文集 " La Provocation en litterature" が出版されました。シンポジウムの一年後という異例の速さの出版は、関係者の努力の賜です。
La Provocation en litterature
Sous la direction de Daniel Leuwers et Frederic-Gael Theuriau
Editions Le Manuscrit 2009 p496
496ページという大部の書となっており、フランスの作家が中心とはいえ、下記のように、ミラン・クンデラ、トルストイ、オスカー・ワイルド、永井荷風など、様々な国の作家も取り上げられていて国際色豊かな構成となっています。
Louis Guilloux,George Sand, Bejamin Cremieux, Julien Gracq, Rousseau, Milan Kundera, Charles Pennequin, Tolstoi, Oscar Wild, Nagai Kafu, Nathalie Sarraute, Musset, Didetot,
拙稿は次の通りです。
"Provocation et Deguisment dans l'oeuvre de Geore Sand", pp30-45.
サンド作品における変装は性や階層を隠すという意味において挑発的行為であり、変装と挑発の主題は密接な関係にあること、特に数多くの作品に登場するヒロインの変装には女性であるがゆえにこの傾向が強いことをCorambe、Hisoire d'un reveur, Gabriel, Secreaire Inime, Nanon, あるいは、Rose et Blanche, Indiana, Isidora, Consuelo などを例に示し、これらの作品における変装とヒロインの変身、作家の性のアイデンティティの問題を中心に、サンド独自の発展的人間思想との関連性について Hisoire de ma vie やCorrespondanceを参照しつつ分析したという稚拙な論考でした。
次回の国際シンポジウムについてご連絡をいただいたときに「あなたの論文はよい位置に収まっていますよ」とメールにあったのは、このことだったのだと今ごろになってわかったという次第でした。ひと夏かけて準備はしたものの甚だ不安な論考だっただけに、このような形で評価をいただけたことはまったく思いがけないことだったので、感激してしまいました。自ら書をお送りくださったLeuwers会長と忍耐強く時間をかけて編集作業をして下さったTheuriau編集長に心より感謝申し上げます。
Un tres grand merci a Professeur Daniel Leuwers et Monsieur Frederic -Gael Theuriau, poetes et critiques litteraires.
La Provocation en litterature
Sous la direction de Daniel Leuwers et Frederic-Gael Theuriau
Editions Le Manuscrit 2009 p496
496ページという大部の書となっており、フランスの作家が中心とはいえ、下記のように、ミラン・クンデラ、トルストイ、オスカー・ワイルド、永井荷風など、様々な国の作家も取り上げられていて国際色豊かな構成となっています。
Louis Guilloux,George Sand, Bejamin Cremieux, Julien Gracq, Rousseau, Milan Kundera, Charles Pennequin, Tolstoi, Oscar Wild, Nagai Kafu, Nathalie Sarraute, Musset, Didetot,
拙稿は次の通りです。
"Provocation et Deguisment dans l'oeuvre de Geore Sand", pp30-45.
サンド作品における変装は性や階層を隠すという意味において挑発的行為であり、変装と挑発の主題は密接な関係にあること、特に数多くの作品に登場するヒロインの変装には女性であるがゆえにこの傾向が強いことをCorambe、Hisoire d'un reveur, Gabriel, Secreaire Inime, Nanon, あるいは、Rose et Blanche, Indiana, Isidora, Consuelo などを例に示し、これらの作品における変装とヒロインの変身、作家の性のアイデンティティの問題を中心に、サンド独自の発展的人間思想との関連性について Hisoire de ma vie やCorrespondanceを参照しつつ分析したという稚拙な論考でした。
次回の国際シンポジウムについてご連絡をいただいたときに「あなたの論文はよい位置に収まっていますよ」とメールにあったのは、このことだったのだと今ごろになってわかったという次第でした。ひと夏かけて準備はしたものの甚だ不安な論考だっただけに、このような形で評価をいただけたことはまったく思いがけないことだったので、感激してしまいました。自ら書をお送りくださったLeuwers会長と忍耐強く時間をかけて編集作業をして下さったTheuriau編集長に心より感謝申し上げます。
Un tres grand merci a Professeur Daniel Leuwers et Monsieur Frederic -Gael Theuriau, poetes et critiques litteraires.