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隠蔽に協力する監視役

2009年07月11日 14時29分26秒 | 社会全般
抜け穴なんて、いくらでもあるよ。
監査役や監査法人(会計監査人)だけじゃなく、部外者に協力者を仰げばいくらでも可能。一致協力して結託すれば、投資家や株主なんかを騙すなんざ朝飯前さ。


asahicom(朝日新聞社):企業の「うそ」監視役が上塗り 証券監視委が改善要求へ - 社会

(以下に一部引用)

企業が「うそ」の情報を開示していないかどうかをチェックする証券取引等監視委員会が、企業が不祥事の後につくる「第三者委員会」に厳しいまなざしを向け始めている。外部から委員として招いた弁護士らに原因究明を委ねても、まとめられた調査報告書に経営側の意向に沿ったとみられる「うそ」が見つかるからだ。

 (中略)

監視委は、処分に至らなかった不正会計についても各企業が公表した報告書をすべて調べているが、幹部は「大半のケースで『うそ』や『お手盛り』が見られる」と指摘する。経営者の関与を指摘していない▽手口を正確に記載していない▽複数年度にわたる不正なのに一部の決算年度しか調べていない――などが多いという。

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SESCのご指摘は、まさしくその通りだと思いますね。
「第三者委員会」なるものが中立公正なんてことは幻想だろうね、とうのは、つい最近も肌で感じたから判るよ。そうさ、日本郵政の一件だよ。

郵政利権に切り込め

郵政利権に切り込め~日本郵政に見る企業私物化


このへんに書いておいたけど、第三者委員会の結論なんてあてにはならんな、と。

日本郵政の財産処分問題についていえば、いくつもの監視監督のハードルを乗り越えてきているわけで、どんだけチェック機構が必要なのさ、ってな話なんですわ。だけどね、そういうのが一致協力してしまえば可能なのだとは思いますね。


 ①日本郵政(旧郵政公社)内部組織
 ②社外取締役、監査役
 ③会計監査人
 ④監査法人(内部審査組織)
 ⑤郵政民営化承継財産評価委員会
 ⑥総務省
 ⑦第三者委員会

こんだけのチェックを潜り抜けてきたんですから。
それでもなおかつ正しい、って言われりゃ、ああそうかもしれんね、という話にはなりそうなんだけれども、私自身はそう簡単には信じない。権威ある人々が「正しい」って言っているからといって、鵜呑みにはできない性格なんだよなあ。「クサいな」と思うことは、自分の目で見て確かめてからじゃないと、そう簡単に「はい、そうですか」ってならないんですよ。しつこい性格なのかもね(笑、普段は結構アッサリしてると思うんだけど)。

だから、日本郵政が頼んだという第三者委員会の偉い立派な人々がお墨付きを与えているとしても、にわかには信じることができないんです。

例えばですね、

「かんぽの宿」疑惑の波紋~7

郵政公社時代に遡れ

に例示したようなことが可能なんじゃありませんか、と思うからです。
素人考えに過ぎない、と言われりゃ、そうだろうとは思いますけれども、世知辛いご時世にあってそんなにオリックスさんが「寛大なご処置」で高い買い物を温情でするなんてことは考えられないわけなんですよ。


チェックの意味のない機関をいくら経ても、ダメな時はダメなんだろうな、とは思いますね。