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マクドナルドの苦戦の理由について考えた

2009年07月19日 17時01分35秒 | 俺のそれ
個人的にはあまり関係ないのですが、マクドナルドの記事でふと思ったことがあったので。


“独り勝ち”マックも失速? 6月売り上げ3年半ぶりマイナス  - MSN産経ニュース

(以下に引用)

 日本マクドナルドホールディングスが10日に発表した6月の販売実績によると、新店を含む全店売上高は前年同月比2・9%減となり、平成18年1月以来3年5カ月ぶりに前年実績を下回った。既存店ベースでも4・4%減と20年4月以来、1年2カ月ぶりのマイナス。前年同月は大型のキャンペーンを実施していた反動に加え、休日が1日少なかったことが響いた。

 既存店ベースの客数は5・4%減と2カ月連続のマイナス。客単価は1・0%増と11カ月連続で前年を上回ったが、5月の5・6%増から大きく縮小した。

 マックは外食不況の中で、前年比プラスを続け、過去最高の売り上げ記録を更新するなどで、“独り勝ち”といわれてきた。同社では、今回のマイナスは一時的な要因としているが、市場では「マクドナルドといえども消費不況の波に抗しきれなくなってきた。今回の“失速”は長引く可能性がある」(カブドットコム証券の河合達憲マーケットストラテジスト)との声も出ている。

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たぶん会社の方で減速した要因については分析されているだろうと思いますけれども、外食産業には無知を承知で書いてみます。

記事中にあるような「休日日数が少ない」、「昨年実施の大型キャンペーンの反動」などがあるかもしれず、別な見方では証券の専門の人が言うように「消費不況に抗しきれなくなったのかも、長引くかもよ」ということなのかもしれません。一応、そういう理由はあるかもしれませんが、個人的推測では違う理由が思い浮かぶのです。


それは、定額給付金に合わせた例の商品券です。

12000円分で約20000円相当の商品と交換のできる商品券、という謳い文句でしたね。これがかなり影響したのではないか、というのが私の仮説です。

この商品券発売後に、まず初期需要が訪れます。すると、5月中に既に6月需要分を先買いしているようなものですので、この商品券の売行きが良かったのであれば、余計に6月にはその分の落ち込みがやってくるのではないだろうか、ということです。会社発表では5月の販売成績がそこそこ良かったようですので、その中にはこの商品券の売上の貢献分が入っていたでしょう。それは5月時点で、それ以降の消費分も買ってしまっていたのだから、6月以降にはそれを上回る新規需要がなければ販売成績が落ちることは予想できそうです。

特に、12000円分の商品券を買うような人は、多くがヘビーユーザーといいますか、元からマクドナルドの利用回数の多い固定客という可能性が高いでしょう。そうなると、新規顧客獲得効果よりも通常割と頻繁に利用している客層への還元効果が大きくなり、お得意さんである固定客たちが5月中にそれ以後の需要分を先買いしてしまっていることになるので、成績が落ちてしまうことになるのではないかな、と。

そういう固定客であるが故に、商品券導入直後から「お得だ」と考える人たちは早速購入しようとしますから、初期の商品券需要は高まるだろうな、と。ところが、そういうお得意さんたちが商品券を一通り購入してしまうと需要が一巡してしまい、新たな客層(これまであまりヘビーではなかった利用客=数回程度の少ない利用客、或いはこれまで利用していなかった全くの新規利用客)がそんなに12000円商品券を購入するとも思えず、それとも商品券の販売ペースを落としたか、でしょう。

なので、客単価は5月に比べ落ちる、というのも頷けそう。


商品券の中身をみて、大体「8千円分お得」ということになれば、2万円の売上高でも4割程度は原価に上乗せしている、と考えられなくもないわけです。ただ、現金の利益で払うのではなく、あくまで現物給付というのと同じなのがミソだろうとは思いますが。あと、ドリンクですかね。
ほぼ儲けの塊みたいなドリンクというのは、これ単独では痛手もないでしょうし、来店時に他の商品(特に食べ物)を購入する可能性が高いので、単価が上げられるということなんでしょう。

だから、8千円分もお得なんです、ということにしておいても、原価割れといった事態にはならないのでしょうね。


ま、あの手この手を考えると、やはり功罪両方があることもあり、やってみてはじめて判ることもある、ということでしょうか。



こんなところでもオリックスか?

2009年07月19日 14時06分08秒 | おかしいぞ
まあ、自治体なんて無垢のカモに過ぎないから、いいように民間企業にムシられ、タカられたんだろうね。


まんまとオリックスグループなどに、医療を食い物にされたってわけだ。


日本初の病院PFI事業 わずか5年で破綻の顛末《特集 病院・診療所》東洋経済オンライン - Yahooニュース


民間企業がやれば、利益が出るだの黒字化するだのとか、経営のプロに任せろとか、調子のいいことを言う連中はいる。しかし、現実はこうなのさ。

参加している企業群に利益がたかられたり、内輪の発注とか利益誘導とか、いくらでも可能なのだ。それは”民間”だからさ(笑)。


これは郵政公社の西川一派にやられた手法と似たりよったりだ。

で、まんまと国や自治体が出し抜かれて、金を掻っ攫われるの図、ってことだよ。これが民間のやり口さ。利益優先というのは、こういうことなのさ。