いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

『狼と香辛料』と家族の風景

2007年09月16日 14時51分14秒 | 俺のそれ
ウチの子が『乃木坂春香の秘密』を何度も繰り返し読んでいるので、前にちょっと訊いてみた。

父:「それって、何が面白いの?」
子:「うーん、別に…」
父:「どんな話なの?」
子:「なんて言うか…読んでみれば?」
父:「……」

更に別な時に、同じ作品を何度も読むのは、ひょっとして暗記しようと思ってるの?とか茶化したら、違うよ、別にいいじゃん、何回読んだって、と軽くあしらわれてしまったので、父としては余計なことを言うんじゃなかったな、と思った。でも一応受験生なんだから、乃木坂マニア(笑)になんぞなる前に、教科書嫁と思わないでもない。繰り返し読むと効果はあると思うけど。でも、ウチの子は暇さえあれば本ばかり読んでいる。読まないよりもいいと思っているから、あまり勉強しろとかは言わないけど。


ところで、子どもから聞いた話では、「乃木坂~」の作者は司法試験の勉強をしながら書いているらしい。「ええっ??そうなの」とか言ったら、作者紹介のところに書いてあった、とか言っていた。
先日司法試験の結果が出てたが、どうだったんだろうね。他人事ながら、ちょっと心配。
ウチの子曰く、「著者さんは司法試験に受かった、って話は聞かない」。
アラ、そうなんだ。でも、書いて生きていけるなら、法曹にならなくても大丈夫じゃないかな、などと思ったりする。

我が子の用いている「著者さん」ってのも何だかな、とは思う。それに、あなたは著者と知り合いでもあるまいに…。司法試験に受かったからと言って、あなたに報告とか合格の噂話は来ないだろうよ…。

それと、「乃木坂」本にはちょっとした恨みがあって(冗談)、夏休みに「パプリカ」借りてきたから一緒に観よう、って言ったんですよ。すると、観始めて暫くすると、妻が「何だか気持ち悪いわね」とか言い出して、子どもも「つまんないね、人形が怖くて気持ち悪いし」とか言うので、私が「いや、これから面白くなってくるんだって」とか説得しても、順次席を離れていった。しまいには、ちゃんと観てよと私がしつこく言うので、子どもは観てるふりをしながら、例の「乃木坂」本を読んでいるんですよ。
こいつ~~レンタル代金がもったいないじゃないか、折角だから観ておけよ、と思いつつも、「乃木坂」本を手に持ったままの我が子をどうすることもできないんですよ(笑)。「乃木坂」本はこれまでも百万遍読んでるんだし、持っているものなんだからいつでも読めるし、本なんて読まずに映像に集中せよ、とか思うのは私だけ…。

参考までに書いておくと、「パプリカ」は刑事さんの声が「バトウ」の声の人と同じなんで、映像と声のギャップが気になって仕方がなかった。ついついバトウが重なってしまう。それ以外では、パレードシーンのイメージが「イノセンス」のお祭りシーンの感じに近くて、やや残念、みたいな気がした。全体的には、まあまあ楽しめました(→私だけ、他数名脱落)。


このような失敗談を踏まえつつ、この前の夕食の時に「ライトノベルに『狼と香辛料』っていうのがあって、人気があるらしいよ」とか言ったら、妻が「ふーん」と気のない返事をし、子どもも無言で聞いていたのだった。ネットで流行ってるって見かけたんだよ、などと説明を追加するも、あまり関心はなさそうであった。けれど、その数日後、帰宅すると、『狼と香辛料』買ってきたんだよ、と言って妻が見せてくれた。あら、買ったんだ、とオモタ。

妻の話によると、次のような苦労話があったそうだ。

本屋に行き、店員さんに「えーと、『狼と感染症』ってありますか?」と尋ねたんだって。
すると、店員さんはパソコンで調べてくれたらしいが、「そういう本は置いていません」と答えた。
で、妻は「じゃあ、タイトルが違ったかも。『狼と細菌』だったかな?」とか言って、また店員さんが調べたんだそうだ。
すると、やはり「そういう本は置いていません」と店員が答えた。
それから、妻と店員さんとの『狼と?』探しが始まったんだそうだ。
店員さんも「ペットの本か何かですか?」とか見当違いの方向に行ったりして、いや、でも、狼は入ってた、とか、赤ずきんですか?とか、双方色々と無駄に進んだりしたんだそうだ。
で、結局『狼と香辛料』というタイトルだということが判明し、1、2巻を買ってきたんだって。

…店員さん可哀想、と思った。
どうして「感染症」なんだよ。感染症でなかったら「細菌」って、どっからそんな候補が出てくるんだ?(笑)主婦の記憶力とか連想には驚きましたよ。「香辛料」と全然違うでしょ。関連も何もないでしょ。
どこのどなたか判りませんが、探し当てて下さった店員さん有難うございます。

で、ウチの子は直ぐに読み終えてしまったらしく、翌日には、それなりに面白いよ、とか言っていた。
一応、親の立場上、勉強してから読めよ、などと内心思いながらも、大人のオタクが読むくらいなんだから仕方ないか、などと思ったりした。私はまだ読んでないけど。ウチの子はゲームはやらないので、それ系の本格派になったりはしないと思うけど、ちょっと方向性が心配(笑)。


そういえばここ最近、何故か「狼」関係の記述が頻発しているけど、これは特に意味はありません。ロボを崇拝しているわけでも、本当に狼男になりたいわけでもないです。ただの偶然です(笑)。