31 菅野剛士 外野手 25歳 年俸1150万円
【2018年成績】 53試合 131打数 15得点 23安打 打率.178 3二塁打 2三塁打 2本塁打 18打点 1盗塁 25四死球 27三振 得点圏打率.167
藤岡裕と同じく二年前に指名漏れをした悔しさを晴らしてのプロ入りはドラフト4巡目、大卒社会人経由の25歳ともなれば下位指名であっても当然に即戦力としての期待がされてのルーキーイヤーはまずまず頑張ったのではないかと、満足のいく数字ではありませんがとっかかりとしては可といったところでしょう。
ただ来季以降の展望が開けているかと問われれば微妙なところで、レギュラー陣が高齢化しつつあり、また全体的に頭数が足りていない外野陣ではありますが、同じ左打者の藤原が鳴り物入りで入団をし、平沢の外野転向、また和田、山口と期待をされる若武者が揃っているだけに、菅野としては気を抜く余裕はありません。
東京六大学で新記録となる28二塁打は過去の話ではあってもミスターツーベースの名に恥じない、春季キャンプのシート打撃で二日続けての二塁打を放つなど6打数4安打で開幕五番に名乗りはさすがに先走りすぎましたが、井口監督が「レギュラーとしてやっていける選手」と高く評価をしての開幕一軍入りです。
藤岡裕とともに開幕スタメンは外野手としては1950年以来はつまりは創設一年目から二度目の快挙ですので、角中の故障離脱があってこそではあるにしても、その開幕戦は六番でプロ初ヒット、二戦目でプロ初打点、三戦目もタイムリーを放って藤岡裕とのルーキーお立ち台と順風満帆な滑り出しでした。
ただやはりプロの世界は甘くはなく5月上旬にプロ初アーチも数日後に二軍落ち、終わってみれば身長をやっと上回る打率で2割にも届かなければ打撃が期待をされる外野手ですのでここから上積みは必須、シュアな打撃に磨きをかけて二塁打を量産するスタイルに特化していくのがよいように思います。
得点圏打率は打率よりもさらに低いながらも23安打で18打点と不思議な勝負強さもあり、また打席数を考えれば多い5死球は向かっていく気持ち、スタイルの表れでもあり、これはロッテでは稀有な才能ですので、主役を張るのが難しくとも脇役として打線を支えるチームに欠かせない存在にはなれるでしょう。
気になるとすればシーズン終盤に一軍に戻ってきたときに和田か菅野か、とも言われていた豪快なスイングがやや小さくなっていたことで、あれだけ振りながらも選球眼はよく四球を選べるのが持ち味だったのにと、二軍でどう考えてもタイプ違いの四番を任されるなど変なことになっていないかと心配にもなります。
そして指名漏れの理由の一つとされ、社会人で鍛練を積んだ守りは思っていたよりは普通だったのが収穫と言えば収穫、守備範囲は広くはありませんし捕ってから投げるまでに余計な動きが入ったりもしますが、強肩ではないにしてもスローイングも悪くはありませんのでこのレベルを維持してもらいたいです。
ゆるゆるしているとあっという間に30代ですので来季は一軍定着が最低ノルマ、当面のライバルは平沢でしょうから負けないよう頑張ってください。
【オリオン村査定】 1150万円 → 1300万円 (△13%)