36 有吉優樹 投手 27歳 年俸2800万円
【2018年成績】 29試合 6勝5敗0S 防御率3.74 106回 118被安打 15被本塁打 31与四球 4与死球 54奪三振 被打率.284
ルーキーイヤーだった昨季に50試合以上も投げての獅子奮迅の活躍でしたので今季も当然に中継ぎの軸として期待をされた有吉でしたが、それがシーズン中にまさかの先発転向になるとは思いもよらず、その先発でそこそこ結果を残せましたので来季の起用が悩ましくなってきました。
井口監督は来季も先発で使うことを示唆しているようですが、岩下や種市の台頭や南の病魔で先発よりも中継ぎの苦しさが際立ってきていることで、判断に迷うところではあります。
いずれにしても先発と中継ぎをチームの都合で便利使いをしてしまえば大谷の二の舞になってしまいますので、どちらにせよきっちりと固めてもらいたいです。
二年目のジンクスも心配がされた有吉でしたが、春季キャンプからオープン戦まではその兆候は感じられませんでした。
そのオープン戦では4試合を全てノーヒットで守護神も任せられるのではないかと思えるぐらいの好調ぶりで、昨年より球速を増したストレート、スライダー、チェンジアップ、シュート系の変化球も切れ味抜群、こりゃ凄い一年になるのではと喜んだものです。
そんな有吉への期待はベンチも持っていたのでしょう、開幕カードでいきなりの三連投を含めて半月ほどで7試合は二日に一試合のペースですのでさすがに酷使が過ぎました。
一気に調子を落として防御率は6点台まで降下、しかしこれが有吉にとっての転機となるのですから分からないものです。
先発陣の不振もあっての転向が吉と出て三戦目に先発としてのプロ初勝利、打線の援護に恵まれないながらもきっちりと試合を作りましたのでベンチも大助かりだったでしょう。
最後は息切れをしての三連敗でやや平凡な数字に落ち着いてしまいましたが、スクランブル転向だったことを考えれば立派な成績、文句の付けようがありません。
ただ雨に祟られたのはさておき交流戦で2勝、防御率0.92と稼いだところもありパシフィックを相手では西武や楽天など苦手なチームにはからっきしでしたし、中継ぎのときではありましたが箱庭で3発を浴びるなど向かっていくピッチングスタイルではあるにしても被本塁打が多いのが課題、ここぞで痛いアーチを食らったのが印象に残ってしまっています。
打たせてとるタイプだけに仕方のないところはありますがもう少し奪三振を増やしたいのは先発であれ中継ぎであれ目指したく、そのためにもさらなる低めへの徹底あるのみです。
せっかく発掘をした下位指名での地元選手、有吉の活躍が今後のドラフト指名にいい影響を与えてくれるでしょうから、地元の星としての活躍を願ってやみません。
【オリオン村査定】 2800万円 → 4500万円 (△61%)