34 土肥星也 投手 23歳 年俸1020万円
【2018年成績】 6試合 2勝1敗0S 防御率5.08 28回1/3 30被安打 4被本塁打 16与四球 0与死球 16奪三振 被打率.291
ルーキーイヤーだった昨年から先発推しでしたので、今季にその先発でプロ初勝利を挙げたことは素直に喜んでいます。
相変わらずにストレートの球速が戻らず、それでいてコントロールがまともになったわけでもないのですが、暗黒の左腕34の流れを断ち切る一歩目としてはまずまずでしょう。
ただベンチの評価はさほどに高くはないようで念願のプロ初勝利も直後に抹消で次の先発は一ヶ月以上も後、続く二勝目も次まで半月も空けられましたから谷間の谷間程度の認識なのか、そのピッチング内容からすれば仕方のないところでもありますが勢いというものを無視するロッテな起用をどう断ち切るのか、土肥の進化が求められます。
二軍ではイニングとほぼ同等の奪三振に半数程度の与四球ながらも一軍ではそうならないのはもちろん一二軍のレベル差があるにしても、かつて中郷らがそうだったように気持ちの問題も大きいのではないかと、プロ初先発から暫くはマウンド上でキョドっていたものが秋口にはだいぶ落ち着きましたのでやはり経験、自信の有無によるものなのでしょう。
5月下旬のプロ初先発では4回2/3で2点リード、勝ち投手の権利まであと一死のところで代えられてしまったのは育てる意志に欠けるいつもの起用、見ているこちらが地団駄を踏みましたが、中一週間での先発では5回2/3を2安打2失点も打線の援護が無く、さらに中一週間での交流戦は3回1/3で7安打を浴びて今度はリードを守り切れませんでした。
そこから二ヶ月強の二軍生活を経た8月中旬に5回2/3を4安打2失点でプロ初勝利、二勝目は5回を4安打1失点ですのでビギナーズラックはあるにしてもぽっと出の先発とすれば責任をぎりぎり果たせたのではないかと、今季最終登板で炎上をしたことで防御率が5点台まで落ちましたがそれまでは3点台でしたので頑張った一年だったと思います。
ただやはり先発が5回前後で降板をしているようでは中継ぎ陣に負担がかかるだけですので長いイニングを投げられるようになるのが土肥にとっては次の命題で、そのためにも無駄に球数を費やすことなく早いカウントから勝負できるよう、スライダーなりチェンジアップなりの精度を上げるのが課題でしょう。
あの球威で意外にも半分以上がストレートなのは左腕の特性もあるのでしょうが、こちらももう少し上乗せをしたい、そうすれば左打者の外へ逃げていくスライダーが活きてきます。
アマチュアのときにはもっと大きく腕を振れていたものがコントロールを意識しすぎているのか置きにいくような緩みが見られるのが面白くはなく、小さめのテイクバックから小気味よく投げ込むのが持ち味だったのを思い出して、来季はいろいろな意味で大きなピッチングを見せてください。
【オリオン村査定】 1080万円 → 1200万円 (△11%)