丸の巨人入りは本人が正式にコメントをしましたので、祭りは終わりました。
終わってみればやっかみもあっての結局は出来レースなんて声も聞かれますし、もしそうであれば丸としては最初から巨人しか考えていなかったところでの一番の問題は広島、その広島ファンに対して何らかの言い訳を用意したい、そこで地元のロッテがきたことで「広島から出るのではなく、ロッテも含めた3球団から選んだ」という形がとれたことにより多少なりとも喪失感を薄めたられたと、そういう意味ではダシにできたロッテに感謝をしているのではないかと思います。
そんなひねた思いはさておき、新しいチャレンジをしたいだの原監督直接出馬で心揺れただのとまるで井口監督に喧嘩を売るかのような発言はそれと相反したりもするのですが、落合のように「一番に評価をしてくれたところ、評価とは金」と本音をスパッと言える日本人などはそうはいませんので仕方のないところでしょう。
それをズバッと言われるよりは自分で選んだくせに移籍をするのが辛い、などと空涙を流すような偽善者が受け容れられる風土が日本にはあり、それは自己防衛本能でもあります。
悔しさを紛らわすための「仕方がない」理由が欲しい、納得をするために嘘くさくともその涙に共感のふりをする、怒りの矛先を別に向ける、などです。
暫くは日本全国の広島ファン、ロッテファンにはそういった葛藤が続くのでしょう、虚しくはありますが平静な心を取り戻すためには必要なプロセスとでも思うしかありません。
そんなこんなで祭りの後始末、ここからが大事になります。
ロッテファンには使いどころのなくなった丸資金でメジャーから大物を、なんて願望が当然に生まれますが、デスパイネ資金が雲散霧消したことを考えれば無い物ねだりではあり、本社の全面バックアップということは即ち丸獲得のための特別会計ですので他に流用できる性格のものではない、と考えるのが妥当です。
珍しくも頑張ってはくれましたがあまりにさばさばとした敗戦の弁に負けを計算に入れた単なるアピールだったのではないか、なんてうがった疑いも拭えません。
そして一番にロッテな結末はAロッドと茶谷に100万ドル程度の新外国人投手、ちょっと頑張ればそれに加えて昔の名前のバティスタを150万ドル程度で、といったところでしょう。
本当にやる気があれば200万ドルクラスの投手と野手を一人ずつ、で丸ショックを和らげたいのですが、長年のロッテファンだけにこれまた斜めにまったりと見守ります。