今日は1軍の試合に先立って、11時から2軍の試合が千葉マリンでありました。
熱中症がおいでおいでをする猛暑の中で、育成枠から昇格をした3人の選手に1軍を経験させたいと、そんなプレーを目の当たりにする収穫の多い試合でした。
岡田、宮本、ムニスと、この3人が育成枠から支配下選手登録をされたのは、やはり必然であったのでしょう。
ただ漠然と選んだわけでもなく、数値だけの成績で判断をしたわけでもなく、選手の気持ちといった部分も加味をすることができるスタッフが球団にいることが分かっただけでもホッとした気分になりますし、また選ばれた選手たちも期待に応える活躍をしてくれています。
その中でも1軍を経験させたいと強く感じたのが、苦労人の岡田です。
平凡な内野ゴロをヒットにしてしまう足は脅威とも言えますし、自分の武器が何であるかを理解した叩きつけるバッティングには強く惹かれるものを感じました。
守備でも攻撃的な動きを見せていましたし、早坂のいいライバルになるかもしれません。
そういう意味では多くの試合に起用をしたいですし、今季中に1軍の空気を吸わせることが絶対に必要だと思える選手です。
宮本は懐の深い打撃が目を引きました。
ツボにはまったときのパンチ力もありますし、左方向に流す柔らかいバットコントロールも持ち合わせているようです。
打撃を活かして1軍を視野に入れるのであれば、捕手よりは一塁や外野を目指した方がいいような気がします。
年齢的にも待ったなしのところにいる宮本だけに、やはり今季中に1度は1軍に上げておきたいです。
今日はノーヒットのムニスも、その身体能力の秀逸さは魅力的です。
体つきからは想像もつかない俊足ぶりで、内野ゴロがあわやヒットかと思えるような激走ぶりを見せました。
前回に気になった外野守備は今日は目立った守備機会が無かったために順応ぶりは確認できませんでしたが、助っ人という意味ではバーナムJr.やランビンよりは期待が持てます。
長打力という稀有な資質を持つムニスだけに、1軍のカンフル剤になるかもしれません。
逆に投手はいつもの顔ぶれが勢揃いで、個人的な望みを言えばもっと違った投手を見てみたかったです。
もっともチームが優勝争いをしているだけに、安定をした投手を起用するのは仕方のないところではあります。
そんな緊迫をしたペナントレースを経験することで、1人でも化ける投手が出てくれることを願うばかりです。
しかし現実はそんなに甘くはありません。
先発をした手嶌はコントロールが甘く、ボールの押し出し感も今ひとつ感じられませんでした。
ストレートも変化球もそこそこで、2軍では通用をしても上を目指すための何かが見えてきません。
逆にこういった投手こそが1軍を経験させることで殻を破るかもしれないとは思いつつも、昨年の浅間を見る限りでは地元出身であっても容赦は無いようですから、むしろ僅か5年で自由枠で獲得をした投手が2人ともチームを去るという悲劇の可能性の方が高いかもしれません。
その1軍を経験した古谷が変わり映えのしないピッチングを披露していましたので、このあたりの年齢のいった投手に化けることを期待する方が無理なのかもしれません。
とにかくスピードが足りずに威圧感がないために変化球も活きず、前回も書きましたが腕をもう少し下げることを考えた方がよいように思います。
このままでは典型的な2軍レベルの投手のままで、ユニフォームを脱ぐことになりそうです。
2軍の抑えとして君臨をする橋本健も、その長身を活かせない棒立ちのフォームがやはり気になりました。
もう少し角度のあるボールを投げられるのではないかと思いますし、スピードは出ていたので期待感はそれなりにあるのですが、やはり何か抜きんでたものが欲しいところです。
チェンジアップが橋本健のそれなのでしょうが、今日のピッチングを見た限りではまだまだ1軍定着は難しそうです。
その他にも中郷と川崎が投げましたが、川崎は何が今の自分に足りないかが分かって投げているのかが不安に思えるピッチングでした。
ただ淡々と投げているようにしか見えず、ある程度の日数を経れば自動的に1軍に戻れると思っているのかもしれません。
今の左腕事情を考えればそれが現実なのかもしれませんが、それでは困ります。
変化球を活かすためにもストレートの力を取り戻すこと、川崎にはこの点をテーマに取り組んで欲しいです。
負けはしましたが岡田らのプレーに光るものが見えましたし、とにかく全力疾走をする選手たちを見たことで心が洗われました。
こういった選手たちの心を折らないよう、もっと1軍と2軍の入れ替えを頻繁に行ってもらいたいと強く思った今日の試合でした。
また今日は木本と田中崇がボールボーイ、バットボーイを務めたのですが、見ることも大事な練習の1つですが、2軍の選手に1軍の試合を経験させるように、フューチャーズやシリウス中心の育成枠選手たちに2軍を経験させることを、もっと考えて欲しいと思います。
もっとも木本に関して言えば体作りが優先だと思えるような細い体つきでしたので、そういったトレーニングにも重点を置いて、故障などで貴重な才能を潰すことがないよう、過剰なぐらいの配慮をお願いしたいです。
今年は久しぶりに2軍の試合を数多く見ているのですが、鎌ヶ谷での観戦が中心であることから、どうにも日本ハムとの対戦が多くなります。
ですからせめて千葉マリンでの親子ゲームはヤクルトや横浜など、オフのトレードなどの情報収集のためにも数多くのチームとのカードを組んで欲しいと、完全に個人的な事情ではあるのですが、そこのところを球団にはお願いをしたいと思います。
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|