オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

岡田に1軍を経験させたい

2009-08-13 02:55:17 | 千葉ロッテ

 

今日は1軍の試合に先立って、11時から2軍の試合が千葉マリンでありました。
熱中症がおいでおいでをする猛暑の中で、育成枠から昇格をした3人の選手に1軍を経験させたいと、そんなプレーを目の当たりにする収穫の多い試合でした。

岡田、宮本、ムニスと、この3人が育成枠から支配下選手登録をされたのは、やはり必然であったのでしょう。
ただ漠然と選んだわけでもなく、数値だけの成績で判断をしたわけでもなく、選手の気持ちといった部分も加味をすることができるスタッフが球団にいることが分かっただけでもホッとした気分になりますし、また選ばれた選手たちも期待に応える活躍をしてくれています。

その中でも1軍を経験させたいと強く感じたのが、苦労人の岡田です。
平凡な内野ゴロをヒットにしてしまう足は脅威とも言えますし、自分の武器が何であるかを理解した叩きつけるバッティングには強く惹かれるものを感じました。
守備でも攻撃的な動きを見せていましたし、早坂のいいライバルになるかもしれません。
そういう意味では多くの試合に起用をしたいですし、今季中に1軍の空気を吸わせることが絶対に必要だと思える選手です。

宮本は懐の深い打撃が目を引きました。
ツボにはまったときのパンチ力もありますし、左方向に流す柔らかいバットコントロールも持ち合わせているようです。
打撃を活かして1軍を視野に入れるのであれば、捕手よりは一塁や外野を目指した方がいいような気がします。
年齢的にも待ったなしのところにいる宮本だけに、やはり今季中に1度は1軍に上げておきたいです。

今日はノーヒットのムニスも、その身体能力の秀逸さは魅力的です。
体つきからは想像もつかない俊足ぶりで、内野ゴロがあわやヒットかと思えるような激走ぶりを見せました。
前回に気になった外野守備は今日は目立った守備機会が無かったために順応ぶりは確認できませんでしたが、助っ人という意味ではバーナムJr.やランビンよりは期待が持てます。
長打力という稀有な資質を持つムニスだけに、1軍のカンフル剤になるかもしれません。

逆に投手はいつもの顔ぶれが勢揃いで、個人的な望みを言えばもっと違った投手を見てみたかったです。
もっともチームが優勝争いをしているだけに、安定をした投手を起用するのは仕方のないところではあります。
そんな緊迫をしたペナントレースを経験することで、1人でも化ける投手が出てくれることを願うばかりです。

しかし現実はそんなに甘くはありません。
先発をした手嶌はコントロールが甘く、ボールの押し出し感も今ひとつ感じられませんでした。
ストレートも変化球もそこそこで、2軍では通用をしても上を目指すための何かが見えてきません。
逆にこういった投手こそが1軍を経験させることで殻を破るかもしれないとは思いつつも、昨年の浅間を見る限りでは地元出身であっても容赦は無いようですから、むしろ僅か5年で自由枠で獲得をした投手が2人ともチームを去るという悲劇の可能性の方が高いかもしれません。

その1軍を経験した古谷が変わり映えのしないピッチングを披露していましたので、このあたりの年齢のいった投手に化けることを期待する方が無理なのかもしれません。
とにかくスピードが足りずに威圧感がないために変化球も活きず、前回も書きましたが腕をもう少し下げることを考えた方がよいように思います。
このままでは典型的な2軍レベルの投手のままで、ユニフォームを脱ぐことになりそうです。

2軍の抑えとして君臨をする橋本健も、その長身を活かせない棒立ちのフォームがやはり気になりました。
もう少し角度のあるボールを投げられるのではないかと思いますし、スピードは出ていたので期待感はそれなりにあるのですが、やはり何か抜きんでたものが欲しいところです。
チェンジアップが橋本健のそれなのでしょうが、今日のピッチングを見た限りではまだまだ1軍定着は難しそうです。

その他にも中郷と川崎が投げましたが、川崎は何が今の自分に足りないかが分かって投げているのかが不安に思えるピッチングでした。
ただ淡々と投げているようにしか見えず、ある程度の日数を経れば自動的に1軍に戻れると思っているのかもしれません。
今の左腕事情を考えればそれが現実なのかもしれませんが、それでは困ります。
変化球を活かすためにもストレートの力を取り戻すこと、川崎にはこの点をテーマに取り組んで欲しいです。

負けはしましたが岡田らのプレーに光るものが見えましたし、とにかく全力疾走をする選手たちを見たことで心が洗われました。
こういった選手たちの心を折らないよう、もっと1軍と2軍の入れ替えを頻繁に行ってもらいたいと強く思った今日の試合でした。
また今日は木本と田中崇がボールボーイ、バットボーイを務めたのですが、見ることも大事な練習の1つですが、2軍の選手に1軍の試合を経験させるように、フューチャーズやシリウス中心の育成枠選手たちに2軍を経験させることを、もっと考えて欲しいと思います。
もっとも木本に関して言えば体作りが優先だと思えるような細い体つきでしたので、そういったトレーニングにも重点を置いて、故障などで貴重な才能を潰すことがないよう、過剰なぐらいの配慮をお願いしたいです。

今年は久しぶりに2軍の試合を数多く見ているのですが、鎌ヶ谷での観戦が中心であることから、どうにも日本ハムとの対戦が多くなります。
ですからせめて千葉マリンでの親子ゲームはヤクルトや横浜など、オフのトレードなどの情報収集のためにも数多くのチームとのカードを組んで欲しいと、完全に個人的な事情ではあるのですが、そこのところを球団にはお願いをしたいと思います。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本ハム 0 0 0 0 1 0 2 0 0 3 8

1

千葉ロッテ 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 6 0


◆8月12日(水) 千葉ロッテ-日本ハム13回戦(ロッテ8勝5敗、11時、千葉マリン、1,759人)
▽勝 糸数 10試合5勝1敗
▽敗 古谷 12試合3勝3敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 手嶌、古谷、中郷、川崎、橋本健―青松
日本ハム 糸数―尾崎

 

コメント (11)

清水からエースの誇りを奪うな

2009-08-13 01:45:48 | 千葉ロッテ

 

4時間近い試合での敗戦に疲労感もありますし、親子ゲームでの連敗が夏期休暇の最後を締め括ることになったのには笑うしかありません。
しかし勝敗を度外視してでも個々の選手の素晴らしいプレーに触れることができましたので、幕張で過ごした12時間は無駄ではなかったと思っています。

先発をした清水は8回を2失点で、昨日の小林宏と同様にしっかりと試合を作ってくれました。
小林宏とは違って清水らしいピッチングで、序盤こそ変化球中心で面白みのない立ち上がりとなりましたが、中盤からはストレートを軸に変化球を交えたメリハリのある投球内容でしたから、結果とともに指摘をすべき点はさほどはありません。
強いて挙げれば前回と同様に115球での降板に異を唱えて欲しかったことで、同点の場面であっさりと交代を受け入れる清水であってはならないと考えています。
それは清水からエースの誇りを奪い取ることにもなりかねず、また清水も平然とした顔つきでマウンドに向かうぐらいの意地を見せても罰は当たらないでしょう。
同じようなことを何度も書いていますが、機械的な継投であればコンピュータにでも采配を任せればいいのであって、人間がやる以上は勢いや気合い、意欲や意地などといったメンタルな部分をもっと活かした采配を取ってもらいたいものです。
それが裏目に出たとしても選手には満足感が残りますし、きっと次に繋がるはずです。

その清水の後を受けたのは予想どおりに内で、バレンタイン監督の使い倒し作戦が始まりました。
もっとも中2日ですし、いい投手から起用をしていく鉄則からすれば妥当な継投ではありますから、今日に限っては何も言うことはありません。
その内は一死から走者を得点圏に進めるというロッテでは考えられない作戦にプレッシャーを感じたのか、一時は勝ち越しになるタイムリーを打たれました。
打たれたのがチェンジアップかカットボールで、得意の縦のスライダーではなかったことに悔いは残るでしょうが、そのスライダーとストレートのキレは抜群でしたから、今日の結果をあまり気にする必要はないと思います。
相手に合わせずに自分のピッチングを続けることを、今後の内には期待をします。

延長12回で力尽きた中継ぎ陣ですが、内の後をシコースキー、荻野と繋いだのは真っ当な継投でしたので、その荻野が打たれたのですから仕方がありません。
縦のカーブも投げましたし、コントロールが定まらないときの荻野のピッチングはあんなものです。
まさかボカチカを歩かせたところで交代というわけにもいきませんし、今のスタッフで乗り切っていくしかない以上は、荻野に頑張ってくれと言うのが精一杯の強がりです。

そもそも石井一を捉えきれなかった打線にも、大きな問題がありました。
打線が線ではなく点である以上は簡単に得点にたどり着くのが難しいのは覚悟の上ですが、数少ないチャンスも「俺がヒーロー」みたいな打撃ですから結果は自明です。
個々の選手に出来うる限りのプレーを期待はしていますし、査定があるので派手な活躍をしたいとの思いを否定するつもりはありませんが、こうもチャンスを潰しまくる三振を見せられると、チームプレーの何たるかを考えてこなかった6年間だったのかとすら思えてきます。
9回のサブローの同点アーチは奇跡に近いもので、ここで流れを一気に引き寄せなければならないところで三振の山を築き、11回の大松の守備で盛り上がった直後には西岡が三振、里崎のホームランの後のベニーも三振と、これだけ流れをぶった切ってしまえば勝利が覚束ないのは当然です。
かと言って当てにいくバッティングをされるのも困りますし、なかなか悩ましいところです。

お得意さんであった西武を手放さないためにも、明日は負けるわけにはいきません。
成瀬がオセロから抜け出せるかどうかにも注目が集まりますし、このまま井口の処遇に手をつけずにシーズンを終えるつもりなのかにも、そろそろ答えを出す時期です。
竹原の打順も含めて、明日はスタメンが発表をされた段階である程度の結果は見えてくるのではないかと、何となくそんな気がします。



1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
西武 1 0 0 0 0 1 0 0 1 0 0 2 5 11

1

千葉ロッテ 1 0 0 1 0 0 0 0 1 0 0 0 3 5 1


◆8月12日(水) 千葉ロッテ-西武14回戦(ロッテ8勝6敗、18時15分、千葉マリン、25,339人)
▽勝 星野 43試合1勝1敗
▽S 藤田 7試合1勝1S

▽敗 荻野 37試合2勝3敗8S
▽本塁打 里崎7号(石井一)、サブロー14号(石井一)

▽バッテリー
千葉ロッテ 清水、内、シコースキー、荻野、伊藤―里崎、橋本将
西武 石井一、大沼、小野寺、星野、藤田―銀仁朗、細川

 

コメント (10)

疲れた体にリポビタンD

2009-08-12 00:04:15 | 千葉ロッテ

 

久しぶりの自宅での睡眠は、旅先での疲れを癒してくれるかのような安穏としたものでした。
ビジターで勝てないロッテの理由がちょっとだけ分かったような気持ちにもなりましたが、それならホームでは見事な試合をやってくれるかと思いきや、似たような展開での敗戦です。
以前にも同様のことを書いたような気がしますが、今日のマッチデースポンサーである大正製薬がプレゼントをしてくれたリポビタンDは、うちひしがれているロッテファンの疲れた体にエネルギーをくれるために用意をしてくれたものとなってしまいました。

前回の登板で悲惨なKOをされた小林宏でしたが、今日は9回を完投して1失点ですから文句のつけようがなく、結果だけを見れば先発としての責任を果たしたと言えます。
しかしそれでも結果とは裏腹な、何だか見ていてモヤモヤとした気分になったのもまた事実です。
小林宏と言えば精緻な制球力を武器に、攻めのピッチングが身上であったはずです。
しかし今日の小林宏はストレートは145キロ前後をマークしていましたし、コントロールもそこそこ安定をしていたものの、攻めると言うよりはかわすピッチングに終始をしていました。
それも1つの投球術ではあるのですが、本来の小林宏でないことは確かで、これが好投が続かない理由ではないかと思います。
今の小林宏にそれを望むのは酷であり、今日ぐらいのピッチングができれば満足をすべきなのでしょうが、それでもそれでいいのか、という疑問は残ります。
そんなことは本人が一番分かっていることなのでしょうが、今日のピッチングを素直に評価ができない自分がいます。
これで2勝10敗と負けが2桁になりましたが、2億という年俸からすると逆の10勝2敗であってもおかしくはない小林宏ですから、FA権も絡んだオフの契約闘争が注目です。

打線は今日も13三振と、アウトの半分が三振ではホームランでも打たない限りは得点に繋がらないのは当たり前の話です。
それでも涌井に161球も投げさせて粘ったとの評価もできますが、その涌井が9回に146キロを投げ込むわけですから脱帽をするしかありません。
涌井やダルビッシュを指名できる状況で久保を逆指名で獲得をしたことを、ロッテファンとも言われていた涌井の獲得を推していただけにドラフト直後は残念な思いをしたものでした。
しかしその久保の活躍もあって2005年の日本一があったわけで、そういう意味で涌井らの活躍を横目に久保が伸び悩んでも後悔はしていなかったのですが、その久保をああいった形で失ったことで再び複雑な心境が頭をもたげ始めています。
それだけに今日のような球数を普通に放らせる西武ベンチには頭にきますし、球界の財産を潰さないで欲しいとの願いもあります。
涌井に限らず田中なども酷使に近い使われ方をしており、ロッテのように過保護なのもどうかとは思いますが、野村監督が田中を稲尾の再来などと言っているのを耳にすると、その稲尾が酷使による故障で32歳で引退を余儀なくされたことを忘れたのかと叫びたくなります。

何にせよ打線については特に書くことがない、そんな今日の試合でした。
スローイングに難のある根元を三塁で起用をするのであれば、明らかに動きが鈍い井口をDHに回して二塁に根元を起用すべきで、三塁には田中雅を使うのがベストではないかと今日のスタメンオーダーを見て思っていたのですが、まあ今さら何を言ってもバレンタイン監督の起用法が変わるわけでもありません。
根元としても守備の負担で打撃に影響が、などと言っていられる立場でもなく、一昨年の三振率に近づいている打撃を何とかするのが先決です。
また竹原の2番に何を求めているのか、と言うよりは2番に何を求めているのかが分からないのも今日に始まった話ではありませんし、あっさりと竹原を5番から外したベンチが打線を打線として考えていない以上は個々の選手がただ振り回すしかなく、三振が異様に多いシーズンになるのも必然と言えます。
そんな中で選手たちができることは何なのかを、個々の選手が自分で考えてプレーをすることが自分自身のための来季に繋がりますので、それこそ「自分が弱いのではない、チームが弱いだけだ」とでも思ってうつむかずにやっていってもらいたいです。

こういう湿った気分のときは若い選手たちのプレーを見るのが一番で、明日は願ったり叶ったりで千葉マリンでの親子ゲームとなります。
夏期休暇の最終日を飾る最高のシチュエーションですが、本当に最高の一日になるかどうかは選手たちのプレーにかかっていますし、間に合うように目覚めることも大切なことです。
とてもいい休暇だったと思えるような一日になるよう、自分も頑張りますし、選手たちにも頑張って欲しいです。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
西武 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 7

0

千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 1


◆8月11日(火) 千葉ロッテ-西武13回戦(ロッテ8勝5敗、18時15分、千葉マリン、20,218人)
▽勝 涌井 19試合13勝4敗
▽敗 小林宏 19試合2勝10敗
▽本塁打 栗山9号(小林宏)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小林宏―里崎、橋本将
西武 涌井―銀仁朗

 

コメント (14)

守護神への道

2009-08-11 15:53:22 | 千葉ロッテ

機関紙として球団の思うがままの監督人事を報道していると評判の悪いスポニチですが、情報が多いに越したことはありませんし、それが本当に球団の意であればいろいろと今後の動向の予測もつきますので、むしろ個人的には歓迎をしています。
そういう意味では球団が内を将来の守護神と考えているとも読めるこういったニュースも、ファンにとっては喜ばしいものです。

復調したロッテの未来の守護神「今は必死にしがみついて」 (8/11 スポーツニッポン)

ロッテの近い将来の守護神候補・内が完全に復調してきた。
右肩手術を乗り越え、今季は3
年ぶりに1軍登板。
中継ぎとして1日の楽天戦でプロ初勝利を挙げると8、9日のオリックス戦はいずれもパーフェクト救援で、2日間で2勝を挙げた。
手術の影響で肩の可動域が狭くなり、テークバックを小さくするなど投球フォームは試行錯誤を続けているが、150キロを超える直球の威力は手術前とそん色ない。
「以前に比べたら肩は思うように上がらないけど投げられる喜びを感じて、今は必死に1軍にしがみついて投げている。いずれは一番後ろ(抑え)をやりたい」。
6年目右腕がアピールを続ける。

不思議なものでルーキーイヤーから2軍で守護神を任され、1軍でのデビューは先発であったものの、以降はずっと「将来の守護神」としてファンの期待を一身に背負ってきました。
これは体力的に不安のある内であっただけに、短いイニングを数多く投げさせることで力をつけることを球団が考えていたからなのかもしれません。
何にせよ「ポスト小林雅」はずっと内であり、YFKの解体によって一番に期待をされたのも内でした。

しかし肩の手術で1年以上を棒に振り、ようやく戻ってきた内は記事にもある通りにフォームが変わってしまっていました。
あれこれと試行錯誤をした結果のようですし、ストレートの力は従前通りのものを見せてくれてはいますが、それでも今度は肘を痛めるのではないかと心配をしてしまう、それぐらいに理にかなっていない窮屈なものであることは間違いありません。
使えると見たらとことん使い倒すのがバレンタイン監督の中継ぎ酷使ルールですから、とにかくあと2ヶ月を無難に乗り切って欲しいと、そう心から願っています。

思えばバレンタイン監督が復帰をして最初のドラフト1巡目指名であった内ですが、それにしては冷遇をされてきた感がありました。
しかしまだ24歳、勝負はこれからです。
やや気弱な表情が気にはなりますが、ストレートの威力と縦のスライダーのキレは抜群ですから、逃げさえしなければ充分に1軍の抑えは務まるはずです。
まずは中継ぎとして1軍の勘を取り戻すことで、不在の間に名乗りを挙げた伊藤と切磋琢磨をして守護神の座を競い合って欲しいと、これが多くのファンの願いだと思います。

やれ小林雅だ、藪田だ、伊良部だ、などのチーム復帰の雑音を封印するためにも、内が存在感を見せてくれる終盤戦になることを固く信じています。
そして来年は伊藤、荻野、川崎らとともに、盤石なリリーフ陣を築き上げてくれることでしょう。
そのための2009年のシーズンであれば、例え不甲斐ないチーム成績に終わっても悔いはありません。
個々の選手たちが自分たちの未来を見据えたプレーをしてくれること、これが唯一最大の願いです。

 

コメント (4)

そろそろ唐川に勝たせたい

2009-08-09 21:10:02 | 千葉ロッテ

今日の愛媛、そして香川は朝から雨で、昼過ぎには台風かと思うぐらいの激しい風雨に見舞われました。
そのために予定を変更して自転車ではなく徒歩での移動としたため、時間が足りずに充分な史跡巡りにはなりませんでした。
それでも徳島や高知では風雨による列車の運休や遅れが生じていたことを考えれば、大きな狂いなく四国を後にできたことを感謝すべきだと思うことにします。

感謝と言えば内で、投げた次のイニングに味方が逆転をしてくれたことで、連日の白星を手にしました。
四球で崩れることがなければボールに力はあるだけに、コーナーを狙いすぎなければ自分のペースでいけることが分かったのではないかと思われます。
もちろん相手も研究をしてくるでしょうし、そのことで制球に意識がいきすぎて手投げになる危険もありますが、捕手がおおらかなリードをしさえすれば、本人のブログの天然ぶりからしても心配は無用な気がします。
むしろ問題は味方ベンチで、いいとなったら使い倒すのがバレンタイン監督の中継ぎ施策ですので、いい場面で起用をしてもらえる嬉しさと、酷使による肩肘への負担をしっかりと天秤にかけることができるかどうかがポイントになります。
6年目ですから中堅どころに足がかかった内が自分の明日をしっかりと見据えているのか、あるいはまだ24歳ということでベンチの言いなりになってしまうのか、メスを入れた経験があるだけに前者であって欲しいのですが、確たる実績がないだけに不安が募ります。

唐川が勝てません。
終盤まで勝ち投手となってもおかしくはないぐらいの好投をしているのですが、どうも打線との巡り会わせがいまひとつです。
テンポがいいだけに打線から援護はもらいやすいはずなのですが、なかなかうまくはいきません。
強いて問題点を挙げるとすれば立ち上がりの失点が目立つことで、その後は粘り強く試合を壊さないピッチングを見せているだけに、何だかもったいない気がします。
それでも充分に先発の責は果たしてくれていますし、前回の登板で153球を投げたことを考えれば、今日の継投は妥当でしょう。
心配なのは好投をしながらも勝てないことで焦りが生まれ、投げ急いでフォームを崩すなどの悪い方向に流れることです。
周りがサポートをすれば心配は無用なのでしょうが無い物ねだりですし、本人の自覚とは言っても2年目の20歳に多くを望むのは酷ですから、やはり何としてでも次の登板では白星をプレゼントができるよう、野手の奮起に期待をします。

その打線は連日の大松の存在感の大きさに、まさに圧倒をされているとの一語に尽きます。
昨年と同様に勝負強い打撃で打点を稼ぐ姿に、ようやく生え抜きの4番の誕生だと喜ぶ向きも多いでしょう。
ロッテの歴史で言えば左の4番は珍しい部類に入りますが、逆に言えば新しい歴史を刻むことにもなります。
知名度では亀井に劣るものの実力は上だと、大松世代だと呼ばれるよう頑張って欲しいです。

大松の調子が上がれば上がるほど、重要性を増すのは当然のことながら後ろを打つ打者です。
ここにきて竹原が定着をしていた5番は昨日から井口で、確かに竹原の調子は落ち気味ではあるものの、ここまでの活躍を考えればあまりにあっさりとし過ぎています。
今日はスタメンから名前が消えましたし、うがった見方をすれば先日の牽制死が後を引いているのではないかと、そんな気がしないでもありません。
何にせよ我慢をしてでも選手を育てる、打順の意義を教え込むといった意思がなく、またその環境にもないベンチですから、選手たちの心が折れないことだけを祈っています。

田中雅や塀内、根元らの起用も同様で、一言で言えば「辛抱が足りない」ということなのでしょう。
私が千葉に帰るのと歩調を合わせて、その実は私が合わせただけなのですが、千葉に戻ってくるチームがどういう状況なのか、選手たちの表情はどんな感じなのか、久しぶりの観戦を楽しみにして千葉マリンに足を運びます。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 1 0 0 0 0 0 0 0 2 3 5

1

オリックス 1 1 0 0 0 0 0 0 0 2 6 0


◆8月9日(土) オリックス-千葉ロッテ15回戦(オリックス11勝4敗、13時、京セラドーム、25,495人)
▽勝 内 16試合3勝1S
▽S シコースキー 37試合6勝5敗6S
▽敗 小松 11試合1勝7敗
▽本塁打 大松15号(小松)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、内、シコースキー―橋本将
オリックス 小松
―前田

 

コメント (11)

窮蛙、蛇を噛む

2009-08-08 23:28:56 | 千葉ロッテ

今日もピーカンでおでこが火傷状態ながらも、高知での晴天を受けて南予も順調な天候に恵まれています。
しかし明日の松山は雨、四国での最終日はじめっとした一日になりそうです。
止まない雨が無いように、降らない雨もありません。
ようやく勝ったビジターでのオリックス戦は、明日も勝ってこそ意味が出てきます。

内が同点の場面で起用をされて2勝目と喜ばしい展開ではあるのですが、小野の降板が残念でもあります。
四球が絡んだ被弾ながらも同点でしたので、ここのところは球数を気にせずに先発を引っ張っていたバレンタイン監督だけに、ちょっと意外な感じがしました。
今やエースと呼んでもいいぐらいの気迫を見せている小野ですから、本人も見ていた多くのファンも消化不良でしょうが、なかなか継投は難しいものです。
その小野は立ち上がりを乗り切り、ボール先行ながらも有利なカウントからオリックスの打者が手を出して凡打を繰り返したわけですから、微妙なコースを攻めることが出来ていたのだろうと思って速報メールを見ていました。
驚くぐらいに粘り強いピッチングを続けている小野が、今日も見ることができたのではないかと思われます。
何が小野をここまで変えさせたのか、私は飽くなき完投への意欲が理由だと見ているのですが、何にせよミリオンダラーズが不甲斐ないだけに次回も最大限の期待をしています。

打線はやはり大松で、派手な長打だけではなく、しぶとく内野の間を抜いていく当たりが多いことにも成長の跡を窺わせます。
序盤戦の絶不調が大松を育てたのであれば、高い勉強代ではありましたが惜しくはありません。
そういう意味ではチャンスでの凡退や走塁ミスがありながらも、クリーンアップから外された竹原の今後が心配です。
またランビンがようやく浦和送りとなり、根元が1軍に戻ってきました。
しかし一昨年を彷彿とさせる三振を繰り返し、完全に2年目のジンクスにはまってしまった感じです。
それだけに心身ともに負担となる三塁ではなく、本来の二塁で起用をしたいところです。
お疲れが顕著な井口はDHで使えば、まさに一石二鳥です。

明日の試合は重要ですが、ポイントは勝敗ではなく内容です。
惜しくも初戦で散った八千代東の様に、見る者に感動を与えるプレーに期待をします。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 1 0 1 0 0 4 6 12

0

オリックス 0 0 0 0 0 0 2 0 0 2 6 0


◆8月8日(土) オリックス-千葉ロッテ14回戦(オリックス11勝3敗、14時、京セラドーム、22,510人)
▽勝 内 15試合2勝1S
▽敗 香月 45試合2勝3敗
▽本塁打 ローズ12号(小野)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小野、内、シコースキー―橋本将
オリックス 金子、香月、レスター―前田、鈴木

 

コメント (7)

2匹目の蛇

2009-08-07 22:43:42 | 千葉ロッテ

高知の2日目は快晴で、今回の旅で一番に心配をしていた雨による予定の未消化は杞憂に終わりそうです。
昨日に痛めた左手首も強く握るのは辛いながらも腫れはなく、まあ何とかなりそうてす。
むしろ同じく昨日に痛めた尻、これは岡豊城跡で前日の雨で濡れた石段に足を滑らせて尻から落ちたもので、昨日は70キロ、そして今日は40キロのレンタサイクルでの移動にはかなりの苦痛を伴います。
すっかり蒙古斑が復活をしたアラフォーの戦いは、まだまだ続きます。

苦痛と言えば大阪には、2匹目の泥鰌ならぬ蛇が待ち構えていました。
姿形は似ていても効果は真逆で、先発は序盤にノックアウトをされ打線は4安打と、手も無く捻られた敗戦です。
ここのところは先発に球数を投げさせているバレンタイン監督が早々に渡辺俊を諦めたわけですから、苦手のドームということもあったのかもしれませんが、持たないとの判断をした何かがあったのでしょう。
立ち上がりから四球が絡んだ失点ですから、イメージが悪かったのは言うまでもありません。
チームを引っ張るべきミリオンダラーズが枕を並べて討ち死にですから、ベンチにもスタンドにも白けた雰囲気が漂っているものと思われます。
自業自得とは言いながらも、バレンタイン監督も忍耐強く頑張っていると言ってよいかもしれません。

もっとも何を根拠に選んでいるのか分からないスタメンを見れば苦戦は最初から必至でしたし、選手たちも心身ともに準備不足と言いますか、戸惑っているのだろうと想像をします。
プロであれば常に戦闘体勢にあるべきだとは言っても、こうも猫の目が続くと、見えない明日に不安もあるでしょう。
今日も上野の交代のタイミングは微妙でしたし、投打ともにポリシー無き戦いの終着点が見えません。

明日はさりげなく実質的なエースになりつつある、サンデー改めサタデー小野が先発です。
球数制限から長いイニングを投げられないリスクはありながらも、完投への飽くなき熱意は二重丸で買います。
この小野の意欲がチームとしての意欲に繋がるかどうかが、明日の試合の鍵になると思います。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 4

0

オリックス 1 0 2 0 0 0 1 1 X 5 12 2


◆8月7日(金) オリックス-千葉ロッテ13回戦(オリックス11勝2敗、18時、京セラドーム、22,476人)
▽勝 山本 19試合7勝3敗
▽敗 渡辺俊 15試合2勝9敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、上野、伊藤、川崎―里崎、橋本将
オリックス 山本―鈴木

 

コメント (12)

止まない雨は無い

2009-08-06 22:22:24 | 千葉ロッテ

雨の予報であった高知の初日は、ホテルを出たときに降っていた雨は5分も経たないうちに上がり、昼前には薄日がさすぐらいの天気となりました。
これも晴れ男パワーのおかげかと油断をしたら天罰が下り、昼過ぎに30分ほどの強い雨が降り、自転車がスリップをして転倒、地面についた左手首がちょっと面白くない状況です。
グーパーはできるので骨がどうのとかは無さそうですが、まだ折り返し地点でのアクシデントにちょっと動揺をしています。

そんな私を哀れんでくれたのか、連敗中だったビジターでの試合でようやく勝利を掴みました。
一線級を打てなくても二線級には嵩に掛かって打ち込むロッテらしさではあるのですが、勝つに越したことはありません。
ソフトバンクからすると7勝分足りないのでしょうが、世の中はそんなに甘くはできてはいません。

西岡が先頭打者アーチを含む3安打、これが早坂効果であって欲しいと、そんな気持ちを持っています。
どこかのんびりとした雰囲気が今江とともにありますので、まだまだレベル差はあるとは言ってもライバルの存在は更なる成長へのエッセンスとなります。
もちろん早坂も言葉は悪いですが噛ませ犬で終わるつもりはないでしょうし、同期の仲良しが切磋琢磨をして競い合うことが理想です。
そのためにも西岡に安易な復帰を認めず、早坂にチャンスを与え続けるベンチであって欲しいと思います。
そして西岡には貫禄のプレーを、まだまだ秘めたポテンシャルはいくらでもあるはずです。

サブロー、大松、竹原の新クリーンアップも、いい感じで結果を出しています。
特に大松が長打力を発揮することで、2番に回った井口がしっかりと四球を選んでいることが打線に繋がりを生んでいます。
その大松も好調の勢いでボール球に手を出すことなく、次の竹原に任せるような姿勢でいることが非常に喜ばしいです。
竹原もその期待にしっかりと応えており、長打が増えてきたサブローとともに外野3人勢でどこまで突っ走れるのかを楽しみに見守っています。

先発の成瀬は立ち上がりは武器であるストレート、チェンジアップを打ち込まれての失点と不安なスタートでしたが、味方が逆転をしてくれたことで落ち着いたのか、その武器が威力を取り戻したことで試合をまとめることができました。
7回を122球ですから文句は無く、ようやく勝敗を五分に戻したことに本人もホッとしているでしょう。
2回の失点は打たれ出したら止まらない顔を覗かせましたが、中盤をしっかりと抑えたことが味方の反撃を呼んだと言ってよいと思いますので、こういった踏ん張りは重要です。
小林宏、清水と上の世代が立て続けに不甲斐ないピッチングを見せただけに、今日の成瀬の投球に安堵をしたのはファンだけではなくベンチもそうでしょうし、もしかしたら清水らも同じ思いかもしれません。
あとはオセロから抜け出して貯金を作ることが出来るのか、毎度のことながら次回の登板が注目です。

天気も回復、チームも勝利と、ようやく四国の地で気持ちが晴れました。
明日は左手が動くことと、俺は違うと渡辺俊が好投をすること、そして思い通りの旅ができることを期待して、手が痛いので今日はこの辺で筆を置きます。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 1 0 0 2 4 2 0 3 1 13 16

0

ソフトバンク 0 3 0 0 0 0 0 2 0 5 10 0


◆8月6日(木) ソフトバンク-千葉ロッテ15回戦(ソフトバンク8勝7敗、18時1分、ヤフードーム、33,580人)
▽勝 成瀬 15試合5勝5敗
▽敗 大場 10試合3敗
▽本塁打 西岡8号(大場)、大松14号(高橋秀)、塀内1号(巽)


▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、川崎、内、伊藤―橋本将、田中雅
ソフトバンク 大場、三瀬、高橋秀、巽―田上、山崎

 

コメント (10)

ひ弱なロッテはビジターでは勝てず

2009-08-05 22:54:57 | 千葉ロッテ

四国の2日目も心配をした天気の崩れもなく、何とか予定通りの旅を続けています。
しかし明日からの高知は台風の影響で前線が活発化するとのことで、さすがに雨を覚悟しなければならないようです。
ロッテファンの心の中は既に暴風域に入っていますが、現実世界が大荒れにならないことを願うばかりです。

首位争いをする日本ハムに9連敗中のロッテに対して、ソフトバンクファンから「八百長」との指摘をされていることは仕方がないことですが、義理堅いロッテはきっちりとソフトバンクにもサービスをすることを忘れてはいません。
ビジター12連敗と「ひ弱」とスポーツ紙に揶揄をされるとおりの弱体ぶりを今日も見せつけて、居心地のいい千葉マリン以外で勝てる気配がありません。
心身ともに鍛え方が足りないのではないか、あの安眠枕はどうなったのかと、いろいろと考えなければならないことが多そうです。

それにしても田中雅と早坂をスタメンから落とすとは、どういう思考回路の持ち主が判断をしたのでしょうか。
プロ初ホームラン、サヨナラヒットと勢いに乗る若手をあっさりとベンチに戻すことに何の意味があるのか、全く理解ができません。
いくら控えが頑張って活躍をしてもレギュラーが復帰をすれば即入れ替えとなる、こんなにもモチベーションの維持が難しいチームも他には無いでしょう。
結果を残しても1軍に上がれず、それでも頑張って昇格をしても試合にはなかなか出ることができず、そして数少ないチャンスをモノにしても次の試合が保証をされない、こんな環境で若手が育つわけもありません。
また西岡の怪我が癒えても結果を残している早坂を使えば、西岡にも危機感が生まれて相乗効果も期待が出来ると、そんな発想すら無いことが情けないです。
何があってもレギュラーの座が安泰であれば、無事これ名馬の考えに及ばないのは当然です。
ここまでファンや選手の気持ちを逆なでにするような選手起用をするからには、チームをぼろぼろにして去っていくつもりだとの汚名を受ける覚悟があるのでしょう。
この2009年をバレンタイン監督に任せたことによる無為な1年の心配は、私の想像以上に悲惨な状況に陥りつつあります。

そんなチームをまとめなければならないエースの清水も、相変わらず安定感のないピッチングを続けています。
味方が点を取ってくれた直後に失点をする最悪の展開で、まるで相手に流れを押し戻すために投げているかのようです。
先日の唐川と同様に144球とバレンタイン監督らしからぬ球数を投げたとは言え、そもそも8回途中でその球数を要したことが問題です。
これでは守備の時間が長すぎて野手も緊張感の維持がしづらいですし、負の輪廻が断ち切れません。

その打線はこちらも相変わらずに季節に応じたバッティングを続けており、今日も14三振とアウトの半分以上が三振ですから笑うしかありません。
どうしたらここまで三振ができるのか、相手投手が良かったとの一言で片付けられる問題ではないでしょう。
打席の中で考えながらバットを振っているのか、ベンチから狙い球などの指示がきちんと出ているのかなど、組織として機能をしているかが疑われる結果です。
これではヒットが続かないと得点に繋がらないバレンタイン野球の限界が見えてくるのも当然で、今日もホームランによる得点のみで終わりました。

そのホームランを放った大松とサブローは、クリーンアップとしての貫禄が出てきたと言ってよいでしょう。
特に大松が4番に座って結果を残していることは、昨年から大松に4番を任せたいと思っていた私としては喜ばしい限りです。
春先の不振からは考えられないぐらいの現状は、苦しんだからこその結果なのかもしれません。
一方のサブローは三振が多いために荒っぽいイメージが拭えませんが、打率も3割に近いので打撃については文句のつけようがありません。
今年のオフの動向で何らかの決断をしたからこその結果なのか、今後の言動が注目をされます。

明日の試合できっちりとソフトバンクに貢物を捧げるのか、あるいは一矢を報いる試合を見せてくれるのかが気になるところです。
ロッテを想う心の揺れが天候に影響を及ぼさないよう、きっちりとした試合をしてくれることを願っています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 2 0 2 0 0 0 0 0 0 4 9

1

ソフトバンク 1 0 1 0 2 0 0 1 X 5 11 2


◆8月5日(水) ソフトバンク-千葉ロッテ14回戦(ソフトバンク8勝6敗、18時、ヤフードーム、32,466人)
▽勝 攝津 46試合4勝2敗
▽S 馬原 33試合3勝1敗22S
▽敗 清水 16試合4勝4敗
▽本塁打 大松13号(藤岡)、サブロー13号(藤岡)、小久保11号(清水)


▽バッテリー
千葉ロッテ 清水、荻野―橋本将、里崎
ソフトバンク 藤岡、森福、攝津、馬原―田上

 

コメント (18)

新陳代謝

2009-08-04 21:43:15 | 千葉ロッテ

シーズン中に旅に出るのは久しぶりなのですが、便利な世の中になったものです。
以前であれば見たくもないセントラルの中継を見ながら他球場の経過が出るのを待っていたのですが、今はその地上波の中継が激減をしても私には速報メールがあります。
どこに居ても、どんな状況でも刻々と試合の経過を身贔屓なコメント付きで送ってくれる速報メールは、もっと評価を、そしてもっと感謝をしなければならないサービスだと思います。
なんだかんだ言ってもロッテのファンサービスは安価な入場料を例に出すまでもなく球界でもトップクラスで、強豪チームで勝てないのがおかしいとの思い込みと合わせて、ロッテファンはもう少し周りを見回して自分の立ち位置を認識をした方がよいのかもしれません。

その速報メールは徳島にいる私に、思わず阿波踊りをさせてくれるような悲劇を届けます。
ここのところは比較的に安定をしていた小林宏は、立ち上がりの失点に追いついた直後の被弾と、3連勝の勢いを軽く葬ってくれました。
さすがにバレンタイン監督も頭にきたのか、珍しく先発投手を早い回にマウンドから引きずり降ろしました。
このミリオンダラーは最後まで億の力を見せつけることなく、今季を手仕舞うつもりのようです。
無類の強さを見せた8月の出足がこれですから、そう思わざるをえません。

その小林宏の後始末をした上野は、これなら不甲斐ない高給取りに代わって先発をさせてみたいと思えるピッチングを見せてくれました。
贔屓目であることは否定をしませんが、これだけ登板間隔が開いていてもしっかりと投げられるのですから、普段からちゃんと準備をしているのでしょう。
中6日以上の休養をもらいながらも仕事ができないベテランよりも、どうしても期待をしてしまいます。
だからこそピンチであっさりと代えるサカタ監督ばりの今日の継投は、やはりどうにも納得ができません。

野手もレギュラーの座にあぐらをかく選手を尻目に、今日も田中雅と早坂がアピールをしました。
田中雅はついにプロ初アーチを放ち、高校の後輩の今江に宣戦布告といったところでしょう。
本人は捕手で勝負と考えているようですが、今はとにかく試合に出ることが第一です。
また例によって長期休暇に入ってしまった西岡に、ゆっくりと休めと言わんばかりの早坂の躍動感には思わず頬が緩みます。
まだまだ力不足、経験不足の2人ではありますが、こういった新陳代謝がチームを蘇生させますので、失敗を恐れずに存分に野球を楽しんでもらいたいです。

気がつけば2005年の日本一メンバーで安泰なのは、皮肉なことに今年の手抜きの象徴たる里崎とサブローだったりします。
しかし浦和からの刺客として金澤や角中らが送り込まれれば、どうなるか分かったものではありません。
サブローなどは安泰気分でしょうが、この世の一寸先は闇です。
そのサブローですら焦るような状況にチームを持っていくこと、これが今後に求められる施策だと考えます。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 2 0 0 0 0 0 1 3 6

0

ソフトバンク 0 2 4 0 0 1 0 1 X 8 12 0


◆8月4日(火) ソフトバンク-千葉ロッテ13回戦(ソフトバンク7勝6敗、18時1分、ヤフードーム、33,028人)
▽勝 大隣 15試合5勝6敗
▽敗 小林宏 18試合2勝9敗
▽本塁打 田中雅1号(大隣)、田上14号(小林宏)


▽バッテリー
千葉ロッテ 小林宏、上野、伊藤、荻野―里崎
ソフトバンク 大隣、攝津―田上

 

コメント (15)

四国巡り

2009-08-03 01:45:48 | 独り言

この週末から夏期休暇に入り、来週の水曜日までの12日間が休みとなります。
2005年以降はCSや日本シリーズを視野に夏に休暇を取ることはなかったのですが、今年は可能性が極めて低いことから久しぶりに暑い時期に休みを取ることにしました。
もっとも今年は奇数年ですから奇跡の日本シリーズ出場が成っても千葉マリンでの開催は土日ですし、CSはナイターですから何とかなるという、そんな打算も働いています。

この休みを利用して、四国巡りをすることにしました。
そのきっかけとなったのは、JR四国のバースデイチケットの存在を知ったことです。
JR四国と土佐くろしお鉄道の全線が、グリーン車や指定席を含めて3日間乗り放題で10000円という破格の値段で、私は8月生まれですのでこのタイミングしかありません。
学生時代から日本全国を巡って史跡巡りをしていたのですが、それも2002年から遠ざかっており、それが年初の北国への旅で心に火が付いたということもあります。
昨今の戦国ゲームの影響で歴女と呼ばれる新しい層が史跡を訪れることで、城跡や博物館、寺社仏閣などがただ保存をするという消極的な姿勢から変わりつつあると聞いていることも、再び史跡巡りをしようと思い立った理由となっています。
また地方が地元のシンボルとして城を再建するなどの動きもあるようですし、これからも毎年のように旅をしたいと思っています。

四国を訪れるのは今回で3回目となるのですが、やはり学生時代とは違って時間に限りがあるため、主要な拠点を巡ることになります。
前回は10年以上前の1997年で、当時はワイド周遊券なるお得なきっぷがあったこともあり、9泊10日の旅程でした。
今回は往復をケータイ国盗り合戦のために青春18きっぷを使ってつらつらと1日をかけて行くため、7泊8日ながら実質的には5泊6日となります。
ですからケータイ国盗り合戦の国盗り、日本100名城スタンプ、そして建造物のある城跡をキーワードにして、ポイントを絞って旅程を組みました。
時計回りにぐるっと一周をする予定ですが、具体的な訪問地は帰宅後にまた旅行記としてご報告をしたいと思っています。

心配なのがやはり天気で、1週間ほど前の予報では戻り梅雨の影響で雨の確率が高かったのですが、どうやら戻り梅雨どころか実は四国は梅雨が明けていなかったようで、ようやく先月末に平年より14日遅れで、昨年より25日遅れで梅雨が明けました。
とは言え、やはり予報は完全な雨とはならないものの晴天にもならず、ずっと30~50%ぐらいの降水確率で降ったり止んだりといった感じになりそうです。
一番の目的である高知を訪れる日が雨になる可能性が高そうで頭が痛いのですが、延べ100日を越える旅行を重ねてきた中で雨に降られたのは数日程度、という晴れ男ぶりが今回も発揮をできるのか、そこにすがる思いでいます。

この予報を見れば時期をずらすことも考えられたのですが、やはり千葉マリンで試合があるときは球場に足を運ぶという鉄則を崩さないためには、今年の8月の日程ではこのタイミングしかないという現実があります。
最初の土日が野球観戦、そして7泊8日の四国巡り、帰ってきたら野球観戦と、完全休養ゼロの12日間です。
7泊以上の旅行は前回の四国、1997年以来ですから果たしてアラフォーの体力が持つのかどうかが焦点です。
北国への旅の報告の際に「次回は四国、1週間程度の旅に耐えられる体力をつけることが課題」と書きましたが、ふとしたきっかけで4月から始めたサイクリングのおかげで体力に自信が戻りつつあるので大丈夫だと自分では思っています
むしろ仕事に復帰した後の脱力状態の方が心配かもしれません。

と言うことで、今日から暫くはブログの更新は携帯からになります。
試合の結果の考察は普段とは違って簡潔なものとなりますが、欠かさずアップをしていくつもりです。
内容はどうしても薄くなりますが、その分は皆様からのコメントで盛り上げていただければと思います。
コメントやトラックバックの返しは帰宅後になりますが、どうぞよろしくお願いします。


【2009年8月 四国の旅】
四国巡り 旅情篇
四国巡り 旅程篇
四国巡り 史跡巡り篇
四国巡り アクシデント篇
四国巡り グルメ篇
四国巡り おみやげ篇

 

コメント (4)

唐川の価値ある153球

2009-08-02 23:46:47 | 千葉ロッテ

 

明日から旅行に出ることもあって今日は20時までと決めていた観戦でしたが、ずるずると21時前まで席を立つことが出来ませんでした。
それでも川崎は雨、練馬は大雨という友人からのメールをもらい、それなら1時間後は千葉も雨だろうと自分に言い聞かせて無理矢理に10回が終わったところで球場を後にしたのですが、こういうときに限って劇的な勝利を見逃すことになるのは私の持って生まれた運なのかもしれません。
それでもさほど悔しくないのは家に着いて30分ほどで雨が降り出したからではなく、唐川の素晴らしいピッチングを見ることができたからです。

今日の唐川は立ち上がりこそストレートの四球を与えるなど不安定なところがありましたが、回を重ねる毎に調子が上がり、9回を1失点の見事なピッチングを見せてくれました。
何より自己最多の153球を投じたことは唐川にとっては大きな自信に繋がるはずで、球場にいるときは130球程度だと思っていたのですが、あのバレンタイン監督がよくぞここまで投げさせたものと驚いています。
それだけ唐川のピッチングが素晴らしかったことの証左でもあり、特にストレートの伸びが抜群でした。
球速は130キロ台後半ながらも数値以上のものを打者に感じさせるストレートがあったからこそ、スライダーやチェンジアップが効果的に決まりました。
9回になってもストレートのキレはさほど衰えていませんでしたので、今日の登板で唐川のポテンシャルの一部を引き出すことに成功をしたのではないかと、そんな思いでいます。
毎度のようにこれだけの球数を投げさせられるのは困るのですが、中6日以上が確保をされるのであれば交代の目処を120球に、そして展開によっては今日ぐらいの球数を投げることでメモリー効果の解消による成長が望めると、そう固く信じています。
残念ながら白星を手にすることは出来ませんでしたが、間違いなく今日の唐川はヒーローだと言えます。

さほど悔しくはないと負け惜しみも言いましたが、早坂の檜舞台を見逃したことは正直なところ相当なショックを受けています。
今日の早坂はサヨナラヒットはもちろんのこと、同点に繋がるヒットに盗塁と、早坂らしさをアピールしての猛打賞ですから、まさに盆と正月が一緒に来たような感じです。
特に田中雅のバントがインターフェアでアウトの宣告を受けた直後の盗塁は、左腕に対してのものでしたので非常に価値がありました。
そのことを記事にするために次の出塁をしたときに写真を撮ったのですが、これがサヨナラヒットの予兆であったのだと、無理矢理に自分に言い聞かせています。
西岡が故障をしたときにしか出番がない早坂ですが、その走力は今や西岡を凌駕するところまできていますので、来季への飛躍の糧となるよう内外野で多くの出番があることを、それが守備固めでも構いませんのでベンチには強くお願いをしたいと思います。

あれだけ悲惨な日本ハム戦の直後に、まさか同一カード3タテができるとは思ってもいませんでした。
相性と言ってしまえばそれまでですが、野村監督のぼやきが聞こえるようで笑いが止まりません。
しかしながら今日の試合に関して言えば、もっと楽に勝てたような気がします。
初回から四球やヒットで走者は出るものの4回までに3併殺という拙攻を繰り返して、制球に苦しむ長谷部を攻めきれませんでした。
大松と竹原の新クリーンアップに押し出される形で2番に起用をされている井口ですが、井口であっても2番であればバントをさせるべきで、6番のベニーとともに試合前の練習からバントの準備をさせるべきだと考えます。
とにかく今のロッテ打線は走者が出ても強攻をするしかない顔ぶれとなっており、たまたまヒットが出たりホームランが出たりしなければ得点には繋がりません。
かと思えば4番の大松にバントをさせるという不可解な采配を見せるバレンタイン監督の迷走は、いったいいつまで続くのでしょうか。
打順に応じた打撃を選手に教え込んでこなかったツケが昨年からの低迷に繋がっていることを、やはり理解ができていないのだなと、そんな溜息が出てしまいました。

また細かいプレーではあるのですが、昨日の試合で誉めまくった竹原は今日もしっかりとボールを見極めて5打席のうち4打席を四死球で出塁をする貢献をしたのですが、4打席目に出塁をした際の走塁はいただけませんでした。
早川のバントで二塁に進塁をした後の里崎のライトへの大きな当たりで、二三塁間で立ち止まって打球を見ていたためにタッチアップで三塁に進むことが出来ませんでした。
竹原としたら打球が落ちればホームまで駆け抜けることを考えていたのでしょうが、あの打球であれば落ちてから走っても充分に間に合ったと思います。
このあたりの打球判断と言いますか状況判断が弱いのは守備でも時折見せるのですが、捕球を確認して二塁に戻る竹原の後ろ姿を見ながら「何やってんだ」という素振りを見せた西村コーチが、ベンチに戻ってからしっかりと指導をしてくれたであろうと信じることにします。

ところでトップの写真は6回に乱闘になりかけたシーンですが、実は何が起こったかよく把握をしていません。
リンデンは1打席目に肩口に投げられて、2打席目にも同様のボールに怒って「twice!」と叫んだようには見えたのですが、それほどのボールとも思えませんでした。
リンデンからすればベビーフェイスの唐川を威嚇することで甘いボールを期待したのかもしれませんが、そうなると逆に内角を攻める里崎の性格と、サインどおりに物怖じせずに投げ込む唐川の成長を知らなかったことがリンデンの不幸であったと言えます。
連続三振に腹が立ったのか3打席目に里崎に絡んで件のシーンに及んだのですが、こうなると激高するのがいつもどおりのベニーで、リンデンに殴りかからんばかりの勢いでした。
個人的には早川が坊主刈りにしたんだぁ、とほのぼのとした雰囲気で眺めていたのですが、結局はその打席も三振、4打席目からは登場をするだけでスタンドからブーイングを投げかけられるなど、リンデンとしては5タコの散々な試合になってしまいました。

これだけチームが低迷をして、また球場外で騒動になっても、観客動員の100万人達成は昨年より1試合遅れでしかないそうです。
48試合で100万人ですから150万人ペースであり、球団としては変な自信を持ってしまうかもしれません。
その動員に貢献をしている私も昨年以上のペースで球場に足を運んでおり、目標の50試合は今月中に到達をしそうです。
昨年に比べてグッズの購入が激減をしていますし、他のファンの動向によっては赤字拡大となるのかもしれませんが、対外的な人気のバロメーターである観客動員が順調な伸びを示していることが球団にとって本当にプラスであるかどうかの答えは、来年までは明らかにはならないでしょう。



1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
楽天 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 9

2

千葉ロッテ 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1X 2 9 0


◆8月2日(日) 千葉ロッテ-楽天14回戦(ロッテ10勝4敗、17時、千葉マリン、24,349人)
▽勝 シコースキー 35試合6勝5敗5S
▽敗 グウィン 38試合1勝4敗3S

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、シコースキー―里崎
楽天 長谷部、福盛、グウィン、有銘、小山―嶋

 

コメント (17)

内がプロ初勝利で最下位を脱出

2009-08-02 00:36:10 | 千葉ロッテ

 

普段からベンチ内でのポジションはこんな感じではあるのですが、ここのところの報道を先入観に捉えて見ると、何だか寒々しい雰囲気が漂います。
言葉の問題もあって会話が少ないのは仕方がありませんが、試合中に監督とヘッドコーチの会話がされないことは今の成績と無縁では無いように思えます。

今日のヒーローはプロ初勝利をマークした内と、決勝タイムリーを放った福浦でした。
内は千葉マリンでは初のお立ち台で、前回の西武ドームのときと同様に朴訥とした慣れない話っぷりが好印象でした。
祖父母が応援に来られていたとのことで、インタビュアーを遮って祖父母にアピールをするなど投手らしい我の強さと言いますか天然ぶりも見せつけてくれましたし、こういった素朴さを今後も失わないでいてもらいたいです。
一方の福浦も最近はバットが湿りがちだっただけに嬉しかったのか、珍しく笑みがこぼれるヒーローインタビューでした。

内は川崎が同点被弾を浴びた後もツーベースを打たれた一打逆転のピンチに登板をして、見事に2人をきっちりと抑えました。
MAX150キロのストレートは数値以上に伸びがあり、さらには今日は得意の縦のスライダーではなくおそらくはカットボールだと思うのですが、右打者の外角、左打者の膝元に上手く落とせたことが大きかったです。
こういった場面で起用をしてもらえるようになったことは内にとっては重要なことで、伊藤の不調もあってのことではあるのですが、非常にいい傾向にあります。
ストレートに力があるだけにコーナーを狙いすぎずに自分のボールを信じて投げれば、今日ぐらいのピッチングは普通にできるはずです。
このあたりは大嶺に通ずるところがありますので、里崎らのリードが大きなポイントになります。

完全な勝ちゲームの流れが終盤に追いつかれて日本ハム戦の悪夢が蘇る中で、直後の福浦の決勝タイムリーがチームを生き返らせました。
やや高めのボールを強引に持って行った感があり、ここまでの不調を物語るようにやや鈍いスイングながらも、ボールの力を利用してはね返したのは福浦のテクニックでしょう。
バーナムJr.が記憶に残る活躍をしていることから今日のヒットで即スタメン復帰となるほど甘い現状ではありませんが、今の福浦にはコツコツとヒットを重ねていくしかありません。
来季に繋げるためにも、気持ちを切らずに頑張って欲しいと思います。

新クリーンアップも板に付いてきました。
大松は左腕に対してもボールが見えているのか、ここのところは非常によく四球を選んでいます。
ボール球に手を出さなくなったことで自分のストライクゾーンで勝負ができますし、出塁率も上がってきました。
その大松の高い出塁率をきっちりと竹原が有効活用をしており、とてもいい流れです。
竹原は井口打法の副産物であるコンパクトなスイングによりライナー性の打球が増えており、大松と同様にボールを見る心の余裕も生まれてきたようです。
この両人にも言えることなのですが、多少は我慢をしてでも4打席を任せることで、焦りが無くなり結果に繋がるということが多々あります。
若手がちょっと失敗をしただけで交代をさせるのに反対をしている理由はここにあり、金澤や細谷、そして期待の角中らにも同様のチャンスを与えて欲しいものです。

小野は惜しくも7勝目を逃しましたが、交代を告げにベンチから出てきたバレンタイン監督に向けてのスタンドからのブーイングと、降板をしてベンチに戻る小野にかけられた多くの拍手が、今日のピッチングを物語っていました。
それにしてもバレンタイン監督にブーイングとは、これまでの流れをよく見ているファンが多いことと、最近の低迷によるバレンタイン監督離れが進んでいることを痛感しています。
小野と言えばシュートが代名詞ですが、実はここ数年の決め球はカットボールで、今日もカットボールを軸に前半はスライダー、そして後半にシュートを交えてのピッチングでした。
今日は久しぶりに風が穏やかだったのでちょっと心配をしていたのですが、コントロールが安定をしていたこともあり、立ち上がりから危なげのない投球内容で、味方が序盤にリードをしてくれたこともあって、ストライクゾーンで相手を揺さぶる小野のペースで楽天打線を手玉に取りました。
8回の降板は例によって100球という球数制限もあったと思われ、川崎を使うこと自体に問題はなかったでしょう。
小野には残念なことではあったのですが、川崎の調子が悪かった、ただそれだけです。
それにしても小野がエース級の活躍をするとは思いもよらず、中継ぎ転向を推していた私としては恥じ入る次第です。

その小野をマウンドから引きずり下ろすことになったのは、暗黒王子こと塀内のエラーでした。
もっともその前の守備では好プレーを見せましたので、プラスマイナスゼロと言ったところでしょう。
気になるのは早坂のエラーもそうなのですが、球際に弱い選手が多いことです。
塀内も早坂もバウンドを合わせるために待って捕球をしたのにボールをこぼすようではお話にならず、おざなりの守備練習しかしていないことによる報いとも言えます。
逆に感心をしているのが竹原の守備で、状況判断の悪さも時折は見せますが、昨日も今日も自慢の足を活かしたファインプレーで投手を盛り立てました。
今までは追いついてもグラブに当てて落とすといった球際の弱さを見せていただけに、打撃の好調もあって気分はノリノリというようにも見えます。
あまり調子に乗らずに今の守備の感覚を自分のものにすれば、打撃の調子が落ちても起用をしてもらえるでしょうから、竹原にとっては8月は正念場とも言えます。
何にせよ、バーナムJr.もぎこちないながらも一生懸命な守備を見せてくれましたし、相性で片付けるのではなく意味のある連勝だと受け止めています。

当然のことながら、頭の痛いこともあります。
西岡は昨日のクロスプレーの影響か今日は欠場で、気迫あるプレーの代償としては大きすぎます。
あのぐらいのプレーで故障とは体幹が弱すぎるとは酷な言い方かもしれませんが、走っただけで足を痛める橋本将や今江のように、根本的な体作りが間違っているように思えます。
今江は西岡の轍を踏むことなく登録抹消となりましたが、昨年の手首の骨折で走ることしか練習が出来なかった時期に何をやっていたのかが気になりますし、くどいようですが立花コーチには今季限りでお引き取りを願いたいものです。

今日から球場内に、先日のプロ野球新記録となった1イニング15得点のモニュメントが設定をされました。
ゲートの前ですので常設をするとも思えず、また電気が必要ですので屋外に置くとも思えず、個人的には何とも無駄なものを作ったと言わざるをえません。
おそらくは一定の期間が過ぎたらミュージアムの1階に移設をするのでしょうが、それよりも球場のトイレをウォシュレットにしてもらいたいです。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
楽天 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 4

0

千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 3 X 3 7 0


◆8月1日(土) 千葉ロッテ-楽天13回戦(ロッテ9勝4敗、18時1分、千葉マリン、27,733人)
▽勝 内 13試合1勝1S
▽S シコースキー 34試合5勝5敗5S
▽敗 有銘 32試合2敗2S
▽本塁打 宮出2号(川崎)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小野、川崎、内、シコースキー―里崎
楽天 永井、グウィン、有銘、小山―中谷、嶋、藤井

 

コメント (21)

来年はもう1人のよつばと一緒に

2009-08-01 23:06:41 | よつばと!

嬉しいニュースが飛び込んできました。
今年の「よつばと!」の月めくりカレンダーは作者のあずまきよひこさんの多忙なスケジュールもあって発売がされなかったのですが、あずまさんのブログに来年の「よつばとカレンダー2010」の制作に入ったとのニュースが載りました。

よつばとカレンダー (7/31 あずまきよひこ.com)

来年の「よつばとカレンダー2010」の制作に入りました。
かくたみほさんの写真とよつばのやつです。
今年は作れませんでしたが、来年のは作ります。

今年は日めくりカレンダーだけで少し寂しかったのですが、来年は月めくりのカレンダーも部屋を飾ってくれます。
昨年の月めくりカレンダーは素晴らしい出来で、四季折々の風景の中に「よつば」がとけ込んでいて一体化をしています。
別のを飾るのは悔しいので今年は月めくりカレンダーが部屋に無く不便な思いをしているのですが、これで来年はそういったこともなくなります。
日めくりカレンダーとともに、2人のよつばが時を刻んでくれる来年を心待ちにしています。

 

コメント (5)

その気迫を忘れるな

2009-08-01 00:40:37 | 千葉ロッテ

 

今日は平日モードのデジカメに、726ビールチケットでの2階席からの観戦、そしてナイターで光源が弱いためにシャッタースピードが遅めと、撮影には不向きな環境でした。
そんな中で撮った決勝点となった西岡のホームインは、ブレブレでトップに飾るには適していない代物ですが、それでも敢えてトップに持ってきました。
バーナムJr.のホームランで同点となり、西岡の当たりはあわや逆転ホームランかと思えるようなフェンス直撃のツーベースで、直後にビジョンに映った西岡の悔しそうな表情と、ホームインをした後の体全体で見せた喜びを見て、やはり選手たちは勝利に飢えているのだと実感をしました。
スマートさを追い求める西岡が泥臭い体当たりに近いスライディングをしたことを誇りにして、明日以降も気迫の溢れるプレーをしてくれることを願っています。

打のヒーローのバーナムJr.は、まさに値千金のホームランを放ってくれました。
春先に見せた柔軟性のあるバッティングは影を潜めてしまっていますが、バネ仕掛けのようなスイングから放たれる打球は距離が出始めています。
どうせ確実性が無いのであれば長打を狙うと方針を変えたのかもしれませんが、下位を任されるのであれば間違った選択ではないと思います。
ヒーローインタビューでも明るいキャラクターを見せてくれましたし、死球を怖がらない姿勢やプレーへの貪欲さは買っているだけに、今日の活躍はとても喜ばしいです。
来季に体制が変わることで契約の延長は極めて困難ではありますが、福浦があんな調子だけにバーナムJr.にもまだまだ出番はあるはずです。

おやすみなさい!

本人は覚えた日本語を口にしただけのつもりでしょうが、この言葉は多くのロッテファンの心に響いたはずです。
ここのところの不甲斐ない敗戦が悔しくて、それこそ睡眠不足になるような浅い眠りに悩まされていたロッテファンは、今晩はぐっすりと眠ることができるでしょう。

投のヒーローの渡辺俊は、ヒーローインタビューで「こんな不甲斐ない成績でも僕をモデルに選んでくれた船橋東武さんのためにと、力の限り頑張りました」と言っていたように、私が見た5回以降に限って言っても緩急を使った素晴らしい投球内容でした。
先のコメントは捏造ですが、まさに広告どおりにドキドキ、ワクワクするようなピッチングを披露してくれました。
コントロールはボールが真ん中に集まりがちで今ひとつなところがありましたが、緩いカーブを効果的に使って打者のタイミングを外しまくる渡辺俊の真骨頂は健在です。
今日も1人だけ空気を読まずに三振を重ねていた里崎も、リードに関して言えば渡辺俊の持ち味を上手く引き出していたと言ってよいでしょう。
いつもの「好投をしながら大事なところで打たれる」ペースに陥りそうになったリンデンの一発や、最終回に「またかよ」とロッテファンに思わせたピンチを切り抜けた先には、ようやく両目が開いた渡辺俊の満面の笑みが待っていました。

今日は野手を信じて投げました。

てことは今までは信じてなかったのかい?と冗談では済まされないような軽口を言えるほど、渡辺俊の心も解放をされたということなのでしょう。
投球内容ではなく、球数が少なかったからこそ完投を許してもらえたのだとは思うのですが、それでも球数を少なく投げれば完投も夢ではないということを実践してくれましたので、明日の小野にとってはお手本になるような今日の渡辺俊の好投でした。

勝利以上の妙薬はなく、これで少しでもチームにまとまりが出るとともに、勝つことに貪欲な選手たちの気持ちが全身からほとばしるようなプレーが見られるのであれば、これまでの痛みは大きくジャンプをするための試練であったと割り切ることができます。
井口の全力疾走は続いていますし、西岡の気迫や大松や竹原の粘り、そして彼らだけではなくベンチにいるスタッフや選手の全てが純粋な気持ちで野球をやってくれるのであれば結果に文句はつけませんので、そういった姿が明日以降も見られることを期待します。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
楽天 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 4

0

千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 3 X 3 7 0


◆7月31日(金) 千葉ロッテ-楽天12回戦(ロッテ8勝4敗、18時30分、千葉マリン、23,774人)
▽勝 渡辺俊 14試合2勝8敗
▽敗 田中 16試合8勝4敗
▽本塁打 リンデン5号(渡辺俊)、バーナムJr.4号(田中)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊―里崎
楽天 田中、有銘、福盛―中谷

 

コメント (16)