唐川に小野と同じ目に遭わせないようにと書いたことが悪かったのか、昨日と同じようなタイトルの記事を書く羽目になりました。
8回を4安打1失点で完投をした唐川に、またしても勝利の女神が微笑むことはありませんでした。
昨日の小野に負けず劣らず、今日の唐川も見事なピッチングでした。
140キロを越えるボールは数えるほどながらも、その130キロ台後半のストレートは数字以上の伸びを見せて、西武の各打者は差し込まれて凡打を繰り返します。
ストレートが低めにコントロールができていたことで、変化球を効果的に使って打者のタイミングを外して全く相手を寄せ付けませんでした。
CSの実況が言っていたカットボールの大半はおそらくスライダーであったと思いますが、このスライダーとチェンジアップが左右の打者の一番遠いところの、しかも低めに決まっていたことが、今日の唐川の好投を支えたと言ってよいでしょう。
それだけに7回に栗山に投じたチェンジアップが真ん中に入ってしまったこと、これが唐川にとっては痛恨の一球になってしまいました。
しかしながら勝負には負けましたがピッチングとしては充分に胸を張っていい、唐川の良さをいかんなく発揮をした投球内容でしたから、球場に足を運んだ方も昨日と同じく複雑な気持ちであったとは思いますが、ナマで見られたことを誇りにしていただきたいと思います。
それにしても打線は野上が唐川に遜色がないぐらいの、ストレートと変化球のコンビネーションで好投をしたとは言っても、防御率が5点を越える投手に7回5安打無得点というのは情けないとしか言いようがありません。
大松がここにきて調子を落とし、昨日のリプレイを見るかのような引っ張り&すくい上げのスイングをしていることが心配材料であり、また序盤のチャンスを逃すことにもなりました。
しかしここで大松を4番から外すことは簡単ですが、ここで我慢をして壁を乗り越えてこそ真の4番になれるのだと、そう声を大にして主張をしたいと思います。
サブローが怖いぐらいに好調さを持続しているだけに後ろを打つ大松も辛いでしょうが、正念場だと思って頑張ってもらいたいです。
そしてベンチの迷采配は、今日もその威力を見せつけてくれました。
チームバッティングを考えることなくバットを振り回す里崎を5番に据えたスタメンを見たときから嫌な予感がしましたが、バレンタイン野球には無茶振りの打者が必要なのでしょう。
何も走者が出たら常にバントをしろとは言いませんし、序盤はエンドランなどの攻撃をするのもよいですが、昨日の試合で完封をされたことを考えれば先取点が絶対に欲しいことは言うまでもなく、まさか3回の無死一塁でヒッティングをさせるとは思いもしませんでした。
さらには1点を失った直後の8回の無死一塁でも西岡に送らせることをせず、続けざまに一か八か野球が炸裂をした三振ゲッツーですから、もう笑うしかありません。
これは敗退行為と言ってもよいぐらいの愚行で、このまま穏便にシーズンを終えて欲しいと思っている私ですら即刻解任をすべきだと叫びたくなります。
極めつけは最終回に大松の代走で出したのが怪我で欠場をしていた井口で、田中雅が残っている中で井口を使う理由が私には理解が出来ず、井口への嫌がらせか、あるいはホームでのクロスプレーを願っての起用ではないかとすら思えてきます。
こういった暴挙を止めることができないコーチ陣も同罪で、次期監督が内部昇格という現実に目の前が真っ暗です。
こんな酷い采配を2試合連続で見せられて、週明けの千葉マリンで「BOBBY 2010」のTシャツを着てボビー賛歌を歌うファンがどれだけいるのか、非常に興味があります。
唐川は5回を終わったところで57球、これは昨日の小野と同じ球数です。
そしてボカチカにファインプレーをされ、ロッテベンチは愚策を披露し、そしてロッテの各打者はスタンドに風を送る空振りを繰り返します。
まるで昨日の録画を見ているような、しかし昨日よりも30分以上も短かかった2時間26分は、ロッテファンに大きな傷跡を残したと言ってもよいでしょう。
一部にチーム内がばらばらという報道もありましたが、ファンの気持ちもばらばらにならないかが心配です。
2軍戦に今江が復帰をしましたし、未確認ですが青野が2発を放ったとの情報も入ってきました。
青野については一塁や三塁の守備についているとのことで、春先に鎌ヶ谷で見た練習でのスローイングを思えば私としてはちょっと信じられないのですが、三塁が守れるのであればアーム式の投げ方から改善がされたのかもしれません。
そしてここのところは1番を任されている岡田、打率が3割を大きく越えるムニスや宮本らを抜擢することで、チームの雰囲気を変えるしか今の状況を打破するのは困難だと思います。
もちろん彼らがすぐに1軍で通用をするとは思いませんが、今のメンバーであっても連続で完封負けをするわけですから、野球に貪欲な選手のプレーを見る方がマシでしょう。
実力に劣る選手に取って代わられることで危機感を持つ選手のみが生き残れる、そういったふるいにかけることをいい加減に考えてもらいたいです。
バレンタイン監督にこういったチーム改革を求めるのは無理だとは分かっていますが、あまりに悲惨な週末であったために、どうしても繰り言を綴りたくなります。
ところで打撃が好調で密かに三塁のポジションを手にしつつある塀内ですが、その守備がなぜか不安に思えていた理由が、今日のプレーを見てようやく分かりました。
送球の際に下半身を使わずに棒立ちで上体だけで投げている、そのぎこちないスローイングが見ている者を不安にしているのだと思います。
どちらかと言えば送球よりも捕球に難のある塀内ではあるのですが、全体の印象はこのスローイングの拙さが影響をしているのだと、そう悟りました。
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