今日は親子ゲームですので休みを取って若手の成長ぶりに目を細める、といった1日を過ごしたかったのですが、今月に夏休みを取得した身としては無理な相談です。
それならナイターの試合開始からと意気込んではみたものの、球場に着いたのは3回が終わったところでした。
ただタイミング的には大嶺が調子を上げてきたところでしたので、ちょうどいい感じのときに席についたのだと思います。
久しぶりの1軍での登板とは思えないぐらいに、大嶺は落ち着いたマウンド捌きを見せてくれました。
ストレート、変化球とも低めに集まっており、コントロールが抜群とは言わないまでも、四球で破綻をするような気配はありませんでした。
140キロちょっとのストレートは迫力に欠けましたが、それでも8つの三振を奪ったことからも分かるとおり、ボールに伸びがあり多くの空振りが取れていました。
だからこそ落ちるボールが有効に決まったのだと思います。
本音を言えば145キロを越えるストレートをビシバシと投げ込んで欲しいものの、今は勝つことが出来るスタイルを身につけることが優先をされますし、その型さえ身につけばストレートも自然とスピードが乗ってくることでしょう。
過度にコントロールを気にして手投げになるのではなく、今日のように腕をしっかりと振れているのであれば、今年はスピードにこだわる必要はないと思います。
最終回にあと1人となってからバタバタとしたのは、2軍では100球を越えるような球数を放ることがほとんど無かったことによるガス欠でしょうから、やはり今の2軍の投手育成方針には疑問を覚えてしまうのですが、何はともあれ今日の137球を投げての完投勝利は大嶺にとっては大きな経験になったことでしょう。
打たれたのは真ん中の甘いボールであったとは言え、逃げて四球で崩れるよりはマシですので、あまり気にすることはありません。
次の登板でも臆することなく、自分のボールに自信を持ってストライクゾーンに無心に投げ込む大嶺であって欲しいと思います。
その若い大嶺を、今日はバックが盛り立てました。
同じく今日に1軍復帰を果たした今江や、西岡の踊るような好守も大嶺を救いましたが、里崎や西岡らがこまめに大嶺に声をかけていた姿を見て嬉しく思いました。
特に里崎がああいった行動を見せるのは久しぶりのような気がしますし、何だかチームが一丸となって大嶺とともに戦っているようにも見えました。
こういった結束力があればチームも下位に低迷をすることはないはずなのですが、明日も同じようなチームの雰囲気になるのかどうか、今後に向けて大きなポイントになります。
小野と唐川にも分けてやれ。
力が落ちる投手に対しては嵩にかかった攻撃をするのがロッテ打線の特徴とは言っても、2試合連続で完封負けをした次の試合で2桁得点ですから、何とも複雑な心境です。
相手が四球とエラーで勝手に崩れてくれたこともありますし、次の日本ハム戦を意識してか、あるいはロッテを舐めたのかは分かりませんが、先発も中継ぎも主力を温存したソフトバンクとしては悔いの残る試合ではなかったかと思います。
それでも地元に帰ってきたことによる気持ちの安らぎと、今日の勝利によって体がほぐれてくれるのであれば、相手の失態であっても素直に喜ぶことができます。
ミスを見逃さずにつけ込んでたたみ掛けた攻撃に、今日は拍手を送りたいと思います。
しかしながら明日の予告先発が発表になった際には、小林宏の名に拍手を送るファンは誰一人いなかったと言ってもよいぐらいの、しわぶきひとつない静かなスタンドでした。
小林宏が中継ぎに配置転換との報道も一部にありましたし、清水の登録抹消は首の違和感とのことで急な話だったと思われるのですが、まだ小林宏を先発で使うのかと、そう思ったのは私だけではないと思います。
先日の西武ドームでのスタンバイを見れば小林宏にも中継ぎでの起用の話はされていたと思われますし、そうであれば清水の代わりは2軍から抜擢をするべきだったと考えます。
小林宏も中途半端な心境でしょうし、これで明日に滅多打ちに遭うようですと次の選択肢は浦和行きしかありません。
ポリシー無き選手起用がどういった結果になるのか、明日の小林宏のピッチングが注目をされます。
今日はズレータがチームに復帰もとの笑える報道がありましたし、橋本将にスリーバントを命じたバレンタイン監督の迷走もありましたし、オーティズの好守にわたるオーティズらしさも見せてもらいましたので、なかなか充実をした1日でした。
個人的に今日はちょっとしたイベント日でしたので、試合にも勝つことができましたし、久しぶりにいい気分で床につくことができそうです。
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