オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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岡田に1軍を経験させたい

2009-08-13 02:55:17 | 千葉ロッテ

 

今日は1軍の試合に先立って、11時から2軍の試合が千葉マリンでありました。
熱中症がおいでおいでをする猛暑の中で、育成枠から昇格をした3人の選手に1軍を経験させたいと、そんなプレーを目の当たりにする収穫の多い試合でした。

岡田、宮本、ムニスと、この3人が育成枠から支配下選手登録をされたのは、やはり必然であったのでしょう。
ただ漠然と選んだわけでもなく、数値だけの成績で判断をしたわけでもなく、選手の気持ちといった部分も加味をすることができるスタッフが球団にいることが分かっただけでもホッとした気分になりますし、また選ばれた選手たちも期待に応える活躍をしてくれています。

その中でも1軍を経験させたいと強く感じたのが、苦労人の岡田です。
平凡な内野ゴロをヒットにしてしまう足は脅威とも言えますし、自分の武器が何であるかを理解した叩きつけるバッティングには強く惹かれるものを感じました。
守備でも攻撃的な動きを見せていましたし、早坂のいいライバルになるかもしれません。
そういう意味では多くの試合に起用をしたいですし、今季中に1軍の空気を吸わせることが絶対に必要だと思える選手です。

宮本は懐の深い打撃が目を引きました。
ツボにはまったときのパンチ力もありますし、左方向に流す柔らかいバットコントロールも持ち合わせているようです。
打撃を活かして1軍を視野に入れるのであれば、捕手よりは一塁や外野を目指した方がいいような気がします。
年齢的にも待ったなしのところにいる宮本だけに、やはり今季中に1度は1軍に上げておきたいです。

今日はノーヒットのムニスも、その身体能力の秀逸さは魅力的です。
体つきからは想像もつかない俊足ぶりで、内野ゴロがあわやヒットかと思えるような激走ぶりを見せました。
前回に気になった外野守備は今日は目立った守備機会が無かったために順応ぶりは確認できませんでしたが、助っ人という意味ではバーナムJr.やランビンよりは期待が持てます。
長打力という稀有な資質を持つムニスだけに、1軍のカンフル剤になるかもしれません。

逆に投手はいつもの顔ぶれが勢揃いで、個人的な望みを言えばもっと違った投手を見てみたかったです。
もっともチームが優勝争いをしているだけに、安定をした投手を起用するのは仕方のないところではあります。
そんな緊迫をしたペナントレースを経験することで、1人でも化ける投手が出てくれることを願うばかりです。

しかし現実はそんなに甘くはありません。
先発をした手嶌はコントロールが甘く、ボールの押し出し感も今ひとつ感じられませんでした。
ストレートも変化球もそこそこで、2軍では通用をしても上を目指すための何かが見えてきません。
逆にこういった投手こそが1軍を経験させることで殻を破るかもしれないとは思いつつも、昨年の浅間を見る限りでは地元出身であっても容赦は無いようですから、むしろ僅か5年で自由枠で獲得をした投手が2人ともチームを去るという悲劇の可能性の方が高いかもしれません。

その1軍を経験した古谷が変わり映えのしないピッチングを披露していましたので、このあたりの年齢のいった投手に化けることを期待する方が無理なのかもしれません。
とにかくスピードが足りずに威圧感がないために変化球も活きず、前回も書きましたが腕をもう少し下げることを考えた方がよいように思います。
このままでは典型的な2軍レベルの投手のままで、ユニフォームを脱ぐことになりそうです。

2軍の抑えとして君臨をする橋本健も、その長身を活かせない棒立ちのフォームがやはり気になりました。
もう少し角度のあるボールを投げられるのではないかと思いますし、スピードは出ていたので期待感はそれなりにあるのですが、やはり何か抜きんでたものが欲しいところです。
チェンジアップが橋本健のそれなのでしょうが、今日のピッチングを見た限りではまだまだ1軍定着は難しそうです。

その他にも中郷と川崎が投げましたが、川崎は何が今の自分に足りないかが分かって投げているのかが不安に思えるピッチングでした。
ただ淡々と投げているようにしか見えず、ある程度の日数を経れば自動的に1軍に戻れると思っているのかもしれません。
今の左腕事情を考えればそれが現実なのかもしれませんが、それでは困ります。
変化球を活かすためにもストレートの力を取り戻すこと、川崎にはこの点をテーマに取り組んで欲しいです。

負けはしましたが岡田らのプレーに光るものが見えましたし、とにかく全力疾走をする選手たちを見たことで心が洗われました。
こういった選手たちの心を折らないよう、もっと1軍と2軍の入れ替えを頻繁に行ってもらいたいと強く思った今日の試合でした。
また今日は木本と田中崇がボールボーイ、バットボーイを務めたのですが、見ることも大事な練習の1つですが、2軍の選手に1軍の試合を経験させるように、フューチャーズやシリウス中心の育成枠選手たちに2軍を経験させることを、もっと考えて欲しいと思います。
もっとも木本に関して言えば体作りが優先だと思えるような細い体つきでしたので、そういったトレーニングにも重点を置いて、故障などで貴重な才能を潰すことがないよう、過剰なぐらいの配慮をお願いしたいです。

今年は久しぶりに2軍の試合を数多く見ているのですが、鎌ヶ谷での観戦が中心であることから、どうにも日本ハムとの対戦が多くなります。
ですからせめて千葉マリンでの親子ゲームはヤクルトや横浜など、オフのトレードなどの情報収集のためにも数多くのチームとのカードを組んで欲しいと、完全に個人的な事情ではあるのですが、そこのところを球団にはお願いをしたいと思います。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本ハム 0 0 0 0 1 0 2 0 0 3 8

1

千葉ロッテ 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 6 0


◆8月12日(水) 千葉ロッテ-日本ハム13回戦(ロッテ8勝5敗、11時、千葉マリン、1,759人)
▽勝 糸数 10試合5勝1敗
▽敗 古谷 12試合3勝3敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 手嶌、古谷、中郷、川崎、橋本健―青松
日本ハム 糸数―尾崎

 

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清水からエースの誇りを奪うな

2009-08-13 01:45:48 | 千葉ロッテ

 

4時間近い試合での敗戦に疲労感もありますし、親子ゲームでの連敗が夏期休暇の最後を締め括ることになったのには笑うしかありません。
しかし勝敗を度外視してでも個々の選手の素晴らしいプレーに触れることができましたので、幕張で過ごした12時間は無駄ではなかったと思っています。

先発をした清水は8回を2失点で、昨日の小林宏と同様にしっかりと試合を作ってくれました。
小林宏とは違って清水らしいピッチングで、序盤こそ変化球中心で面白みのない立ち上がりとなりましたが、中盤からはストレートを軸に変化球を交えたメリハリのある投球内容でしたから、結果とともに指摘をすべき点はさほどはありません。
強いて挙げれば前回と同様に115球での降板に異を唱えて欲しかったことで、同点の場面であっさりと交代を受け入れる清水であってはならないと考えています。
それは清水からエースの誇りを奪い取ることにもなりかねず、また清水も平然とした顔つきでマウンドに向かうぐらいの意地を見せても罰は当たらないでしょう。
同じようなことを何度も書いていますが、機械的な継投であればコンピュータにでも采配を任せればいいのであって、人間がやる以上は勢いや気合い、意欲や意地などといったメンタルな部分をもっと活かした采配を取ってもらいたいものです。
それが裏目に出たとしても選手には満足感が残りますし、きっと次に繋がるはずです。

その清水の後を受けたのは予想どおりに内で、バレンタイン監督の使い倒し作戦が始まりました。
もっとも中2日ですし、いい投手から起用をしていく鉄則からすれば妥当な継投ではありますから、今日に限っては何も言うことはありません。
その内は一死から走者を得点圏に進めるというロッテでは考えられない作戦にプレッシャーを感じたのか、一時は勝ち越しになるタイムリーを打たれました。
打たれたのがチェンジアップかカットボールで、得意の縦のスライダーではなかったことに悔いは残るでしょうが、そのスライダーとストレートのキレは抜群でしたから、今日の結果をあまり気にする必要はないと思います。
相手に合わせずに自分のピッチングを続けることを、今後の内には期待をします。

延長12回で力尽きた中継ぎ陣ですが、内の後をシコースキー、荻野と繋いだのは真っ当な継投でしたので、その荻野が打たれたのですから仕方がありません。
縦のカーブも投げましたし、コントロールが定まらないときの荻野のピッチングはあんなものです。
まさかボカチカを歩かせたところで交代というわけにもいきませんし、今のスタッフで乗り切っていくしかない以上は、荻野に頑張ってくれと言うのが精一杯の強がりです。

そもそも石井一を捉えきれなかった打線にも、大きな問題がありました。
打線が線ではなく点である以上は簡単に得点にたどり着くのが難しいのは覚悟の上ですが、数少ないチャンスも「俺がヒーロー」みたいな打撃ですから結果は自明です。
個々の選手に出来うる限りのプレーを期待はしていますし、査定があるので派手な活躍をしたいとの思いを否定するつもりはありませんが、こうもチャンスを潰しまくる三振を見せられると、チームプレーの何たるかを考えてこなかった6年間だったのかとすら思えてきます。
9回のサブローの同点アーチは奇跡に近いもので、ここで流れを一気に引き寄せなければならないところで三振の山を築き、11回の大松の守備で盛り上がった直後には西岡が三振、里崎のホームランの後のベニーも三振と、これだけ流れをぶった切ってしまえば勝利が覚束ないのは当然です。
かと言って当てにいくバッティングをされるのも困りますし、なかなか悩ましいところです。

お得意さんであった西武を手放さないためにも、明日は負けるわけにはいきません。
成瀬がオセロから抜け出せるかどうかにも注目が集まりますし、このまま井口の処遇に手をつけずにシーズンを終えるつもりなのかにも、そろそろ答えを出す時期です。
竹原の打順も含めて、明日はスタメンが発表をされた段階である程度の結果は見えてくるのではないかと、何となくそんな気がします。



1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
西武 1 0 0 0 0 1 0 0 1 0 0 2 5 11

1

千葉ロッテ 1 0 0 1 0 0 0 0 1 0 0 0 3 5 1


◆8月12日(水) 千葉ロッテ-西武14回戦(ロッテ8勝6敗、18時15分、千葉マリン、25,339人)
▽勝 星野 43試合1勝1敗
▽S 藤田 7試合1勝1S

▽敗 荻野 37試合2勝3敗8S
▽本塁打 里崎7号(石井一)、サブロー14号(石井一)

▽バッテリー
千葉ロッテ 清水、内、シコースキー、荻野、伊藤―里崎、橋本将
西武 石井一、大沼、小野寺、星野、藤田―銀仁朗、細川

 

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