オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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渡辺俊も10敗目

2009-08-14 23:39:45 | 千葉ロッテ

小林宏に続いて渡辺俊も、8月にして10敗目を喫しました。
ローテーションの投手が2人もこういった状態ではチームが浮上をするはずもなく、2人合わせて16の借金がそのままチームの借金という現実が、今年の先発陣を象徴しています。

打線の援護がなかった、惜しいピッチングだったと言うには、ここまで積み上げてきた敗戦が重くのしかかる渡辺俊です。
カーブ、シンカーを多投して必死な投球だったとは思いますが、正念場で踏みとどまれないのはこれまでと同様で、結局は「好投はしても大事なところで打たれる」というものでした。
4回に同点に追いつかれた後の無死満塁のピンチを凌ぎきり、次の回のピンチも防いで流れを再び引き戻しつつあった中で、6回の二死から打たれた嶋のホームランは油断と言われても仕方がなく、こういった詰めの甘さが今年の渡辺俊の特徴です。
気を緩めているわけでもないのでしょうが、そもそも被打率が高いのですから、こういったポカは致命的な失点に繋がることが多くなります。
そういう意味では小野と同様に味方が先制をして気持ちに余裕がある中で投げるのが渡辺俊にとっては一番のシチュエーションなのですが、今日はそれでもダメだったわけですから、さらに悩みは深くなります。

その渡辺俊の足を引っぱった根元のエラーは、しかしながら例によって「悪いのは根元ではない」と言いたくなります。
小坂の三塁よりはマシですが、それでもスローイングに難のある根元を三塁に起用をすることには反対ですし、それが根元を追い詰める結果になることを心配しています。
それこそイップスになりかねないぐらいに深刻な事態に陥るかもしれませんし、春先の紅白戦でいきなり外野を守ったときには「イメージができない」と書いた私ですら、また早坂や角中、神戸や岡田といった左の外野手が多い状況ではありながらも、根元の外野転向を真剣に考えなければならなくなるかもしれないような、そんな今の根元だと思います。
根元としては二塁じゃなきゃ嫌だと言っていられる立場ではないのですが、やはりその将来を考えれば二塁で起用をしたいと、そう考えています。

打線は相手が田中ですから2点を先制できたのが上出来で、しかもチャンスを潰した直後の連弾ですから大きなダメージを与えたはずだったのですが、後が続きませんでした。
立ち上がりの田中を助けた2度のバント失敗は早坂と根元の未熟さと、そして準備不足を露呈していますが、バントをさせないぐらいに田中が凄かったと思うべきなのか、2軍でもまともにバントを練習してこなかったツケが出ただけなのか、きっと後者なのだと思います。
打線らしい打線を組んで、バントすべきところできっちりとバントのサインを出した今日のベンチの采配は及第点ですが、残念ながれこれまでやってきた野球のツケが出てしまったと、失敗に対して厳しい指導は必要ながらも責めることはできないだろうと、そう思っています。
もちろんだからと言って早坂や根元に言い分があるはずもなく、今の立場を考えればしっかりと小技を練習してくださいと、そうお願いをするしかありません。

相手が相手だっただけに相性がよくても不利な初戦を落としたのは想定外ではないのですが、しかしながら明日の木谷に負けるわけにはいきません。
こちらは2009年のエースを目指すサタデー小野ですし、明日については相性どおりの横綱相撲を見せてもらいたいものです。
そして明後日に唐川の久しぶりの勝利で勝ち越す道筋を作るような、そんな明日に期待をします。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 2 0 0 0 0 0 0 0 1 3 10

1

楽天 1 0 0 1 0 1 0 1 X 4 12 0


◆8月14日(金) 楽天-千葉ロッテ15回戦(ロッテ10勝5敗、18時、Kスタ宮城、20,733人)
▽勝 田中 18試合10勝4敗
▽S 福盛 14試合4勝2S

▽敗 渡辺俊 16試合2勝10敗
▽本塁打 サブロー15号(田中)、大松16号(田中)、嶋1号(渡辺俊)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、伊藤―里崎
楽天 田中、福盛―嶋

 

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井口のDHが風を巻き起こすか

2009-08-14 00:14:41 | 千葉ロッテ

 

千葉マリンには珍しい風速0メートルの試合は、不快指数100%を思わせる蒸し暑い夏の夜をもたらしました。
そんな中でチームに新しい風を巻き起こすかもしれない井口のDHでの起用が、一風の清々しさを運んでくれたことで生き返った気分です。

昨日の今日で実現をするとは思いもしなかったのですが、井口がDHに回ることで打線がしっくりとした感があります。
井口の代わりに二塁に入ったのが根元ではなく早坂だったのは意外でしたし、里崎と竹原を入れ替えればベストに近い顔ぶれとなったのですが、2番に2番らしい選手を起用したことで打線が締まったことは確かだと思います。
ややぎこちないながらも2度のバントを決めた早坂は、念願の西岡との二遊間&核弾頭で夢のような気分だったでしょう。
バレンタイン監督としても昨年までは早川を起用していたことを考えれば、2番にどういったタイプの打者を置くのが妥当かの判断力は持っているでしょうし、その早川の不調により猫の目起用になってしまっているだけなのかもしれません。
ここに根元なり早坂なりを置くことで問題は解決をしますし、そのために井口をDHで起用をすることで井口も生き返ると思いますので、一石二鳥と言ってよいでしょう。

そんな打線らしい打線に、井口やバーナムJr.といった選手が全力疾走で併殺を免れての得点と、地味ながらもロッテらしからぬ得点で試合を決めたことはいい教材となります。
こういった野球をすれば簡単に相手に流れを持って行かれることはないでしょうし、自分たちのペースで試合を進めることができます。
得点にこそ繋がりませんでしたが、得点圏に走者を送ることでバッテリーミスを誘ったことをベンチがどう受け止めているのか、明日以降の試合がとても楽しみです。

先発の成瀬はすっぽ抜けのボールがやや目立ちましたが、ストレートのキレとチェンジアップを活かした成瀬らしいピッチングが出来たのではないかと思います。
球場に着いたのが3回裏だったので立ち上がりの失点は見ていないのですが、中盤は的を絞らせない安定感のある投球内容でした。
例によって同じ打者に打たれまくるのは成瀬の問題と言うよりは里崎の問題なのでしょうが、その栗山を除けば4安打ですから、本人も手応えを感じているでしょう。
ようやくオセロ状態から抜け出した成瀬は6勝目でチームトップの小野に並びましたので、エースの座を狙ってここからが成瀬の正念場です。

その成瀬が100球ちょっとで降板をしたのは7回の投球内容を見れば妥当なところで、田中雅の好守もありましたが、中島から三振を奪ったところが限界だったと思います。
ですから8回の頭から連投ながら内を使ったのも至極当然の継投で、その期待に応えた内のピッチングも見事でした。
今日はスライダーではなく曲がり具合からするとカットボールだと思われるボールを勝負球にして、そのボールが非常によくコントロールされていました。
このあたりは投球練習の状態を見て里崎が判断をしたのかもしれず、もしそうであればナイスな判断であったと思います。
決め球であるスライダーの効果を増すためにも使えるボールが多いに越したことはありませんから、今日のピッチングで次のステージへの鍵を手に入れたと言ってよいでしょう。

明日からはカモにしている楽天との3連戦を敵地で戦いますが、初戦はまたしても田中を相手に渡辺俊が投げることになります。
いい加減に「好投をしたけど結局は勝てない」という輪廻から抜け出さなければならない渡辺俊が、果たしてどんなピッチングを見せてくれるのか、いつもどおりに序盤に無駄な失点をしなければ面白い試合になるのではないかと、今日はそんな予想で締めくくることにします。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
西武 1 0 0 1 0 0 0 0 0 2 8

0

千葉ロッテ 3 0 0 0 2 0 0 0 X 5 8 1


◆8月13日(木) 千葉ロッテ-西武15回戦(ロッテ9勝6敗、18時15分、千葉マリン、28,143人)
▽勝 成瀬 16試合6勝5敗
▽S シコースキー 39試合6勝5敗7S

▽敗 ワズディン 14試合2勝3敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、内、シコースキー―里崎
西武 ワズディン、山本淳、松永、木村―細川

 

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