オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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唐川の価値ある153球

2009-08-02 23:46:47 | 千葉ロッテ

 

明日から旅行に出ることもあって今日は20時までと決めていた観戦でしたが、ずるずると21時前まで席を立つことが出来ませんでした。
それでも川崎は雨、練馬は大雨という友人からのメールをもらい、それなら1時間後は千葉も雨だろうと自分に言い聞かせて無理矢理に10回が終わったところで球場を後にしたのですが、こういうときに限って劇的な勝利を見逃すことになるのは私の持って生まれた運なのかもしれません。
それでもさほど悔しくないのは家に着いて30分ほどで雨が降り出したからではなく、唐川の素晴らしいピッチングを見ることができたからです。

今日の唐川は立ち上がりこそストレートの四球を与えるなど不安定なところがありましたが、回を重ねる毎に調子が上がり、9回を1失点の見事なピッチングを見せてくれました。
何より自己最多の153球を投じたことは唐川にとっては大きな自信に繋がるはずで、球場にいるときは130球程度だと思っていたのですが、あのバレンタイン監督がよくぞここまで投げさせたものと驚いています。
それだけ唐川のピッチングが素晴らしかったことの証左でもあり、特にストレートの伸びが抜群でした。
球速は130キロ台後半ながらも数値以上のものを打者に感じさせるストレートがあったからこそ、スライダーやチェンジアップが効果的に決まりました。
9回になってもストレートのキレはさほど衰えていませんでしたので、今日の登板で唐川のポテンシャルの一部を引き出すことに成功をしたのではないかと、そんな思いでいます。
毎度のようにこれだけの球数を投げさせられるのは困るのですが、中6日以上が確保をされるのであれば交代の目処を120球に、そして展開によっては今日ぐらいの球数を投げることでメモリー効果の解消による成長が望めると、そう固く信じています。
残念ながら白星を手にすることは出来ませんでしたが、間違いなく今日の唐川はヒーローだと言えます。

さほど悔しくはないと負け惜しみも言いましたが、早坂の檜舞台を見逃したことは正直なところ相当なショックを受けています。
今日の早坂はサヨナラヒットはもちろんのこと、同点に繋がるヒットに盗塁と、早坂らしさをアピールしての猛打賞ですから、まさに盆と正月が一緒に来たような感じです。
特に田中雅のバントがインターフェアでアウトの宣告を受けた直後の盗塁は、左腕に対してのものでしたので非常に価値がありました。
そのことを記事にするために次の出塁をしたときに写真を撮ったのですが、これがサヨナラヒットの予兆であったのだと、無理矢理に自分に言い聞かせています。
西岡が故障をしたときにしか出番がない早坂ですが、その走力は今や西岡を凌駕するところまできていますので、来季への飛躍の糧となるよう内外野で多くの出番があることを、それが守備固めでも構いませんのでベンチには強くお願いをしたいと思います。

あれだけ悲惨な日本ハム戦の直後に、まさか同一カード3タテができるとは思ってもいませんでした。
相性と言ってしまえばそれまでですが、野村監督のぼやきが聞こえるようで笑いが止まりません。
しかしながら今日の試合に関して言えば、もっと楽に勝てたような気がします。
初回から四球やヒットで走者は出るものの4回までに3併殺という拙攻を繰り返して、制球に苦しむ長谷部を攻めきれませんでした。
大松と竹原の新クリーンアップに押し出される形で2番に起用をされている井口ですが、井口であっても2番であればバントをさせるべきで、6番のベニーとともに試合前の練習からバントの準備をさせるべきだと考えます。
とにかく今のロッテ打線は走者が出ても強攻をするしかない顔ぶれとなっており、たまたまヒットが出たりホームランが出たりしなければ得点には繋がりません。
かと思えば4番の大松にバントをさせるという不可解な采配を見せるバレンタイン監督の迷走は、いったいいつまで続くのでしょうか。
打順に応じた打撃を選手に教え込んでこなかったツケが昨年からの低迷に繋がっていることを、やはり理解ができていないのだなと、そんな溜息が出てしまいました。

また細かいプレーではあるのですが、昨日の試合で誉めまくった竹原は今日もしっかりとボールを見極めて5打席のうち4打席を四死球で出塁をする貢献をしたのですが、4打席目に出塁をした際の走塁はいただけませんでした。
早川のバントで二塁に進塁をした後の里崎のライトへの大きな当たりで、二三塁間で立ち止まって打球を見ていたためにタッチアップで三塁に進むことが出来ませんでした。
竹原としたら打球が落ちればホームまで駆け抜けることを考えていたのでしょうが、あの打球であれば落ちてから走っても充分に間に合ったと思います。
このあたりの打球判断と言いますか状況判断が弱いのは守備でも時折見せるのですが、捕球を確認して二塁に戻る竹原の後ろ姿を見ながら「何やってんだ」という素振りを見せた西村コーチが、ベンチに戻ってからしっかりと指導をしてくれたであろうと信じることにします。

ところでトップの写真は6回に乱闘になりかけたシーンですが、実は何が起こったかよく把握をしていません。
リンデンは1打席目に肩口に投げられて、2打席目にも同様のボールに怒って「twice!」と叫んだようには見えたのですが、それほどのボールとも思えませんでした。
リンデンからすればベビーフェイスの唐川を威嚇することで甘いボールを期待したのかもしれませんが、そうなると逆に内角を攻める里崎の性格と、サインどおりに物怖じせずに投げ込む唐川の成長を知らなかったことがリンデンの不幸であったと言えます。
連続三振に腹が立ったのか3打席目に里崎に絡んで件のシーンに及んだのですが、こうなると激高するのがいつもどおりのベニーで、リンデンに殴りかからんばかりの勢いでした。
個人的には早川が坊主刈りにしたんだぁ、とほのぼのとした雰囲気で眺めていたのですが、結局はその打席も三振、4打席目からは登場をするだけでスタンドからブーイングを投げかけられるなど、リンデンとしては5タコの散々な試合になってしまいました。

これだけチームが低迷をして、また球場外で騒動になっても、観客動員の100万人達成は昨年より1試合遅れでしかないそうです。
48試合で100万人ですから150万人ペースであり、球団としては変な自信を持ってしまうかもしれません。
その動員に貢献をしている私も昨年以上のペースで球場に足を運んでおり、目標の50試合は今月中に到達をしそうです。
昨年に比べてグッズの購入が激減をしていますし、他のファンの動向によっては赤字拡大となるのかもしれませんが、対外的な人気のバロメーターである観客動員が順調な伸びを示していることが球団にとって本当にプラスであるかどうかの答えは、来年までは明らかにはならないでしょう。



1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
楽天 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 9

2

千葉ロッテ 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1X 2 9 0


◆8月2日(日) 千葉ロッテ-楽天14回戦(ロッテ10勝4敗、17時、千葉マリン、24,349人)
▽勝 シコースキー 35試合6勝5敗5S
▽敗 グウィン 38試合1勝4敗3S

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、シコースキー―里崎
楽天 長谷部、福盛、グウィン、有銘、小山―嶋

 

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内がプロ初勝利で最下位を脱出

2009-08-02 00:36:10 | 千葉ロッテ

 

普段からベンチ内でのポジションはこんな感じではあるのですが、ここのところの報道を先入観に捉えて見ると、何だか寒々しい雰囲気が漂います。
言葉の問題もあって会話が少ないのは仕方がありませんが、試合中に監督とヘッドコーチの会話がされないことは今の成績と無縁では無いように思えます。

今日のヒーローはプロ初勝利をマークした内と、決勝タイムリーを放った福浦でした。
内は千葉マリンでは初のお立ち台で、前回の西武ドームのときと同様に朴訥とした慣れない話っぷりが好印象でした。
祖父母が応援に来られていたとのことで、インタビュアーを遮って祖父母にアピールをするなど投手らしい我の強さと言いますか天然ぶりも見せつけてくれましたし、こういった素朴さを今後も失わないでいてもらいたいです。
一方の福浦も最近はバットが湿りがちだっただけに嬉しかったのか、珍しく笑みがこぼれるヒーローインタビューでした。

内は川崎が同点被弾を浴びた後もツーベースを打たれた一打逆転のピンチに登板をして、見事に2人をきっちりと抑えました。
MAX150キロのストレートは数値以上に伸びがあり、さらには今日は得意の縦のスライダーではなくおそらくはカットボールだと思うのですが、右打者の外角、左打者の膝元に上手く落とせたことが大きかったです。
こういった場面で起用をしてもらえるようになったことは内にとっては重要なことで、伊藤の不調もあってのことではあるのですが、非常にいい傾向にあります。
ストレートに力があるだけにコーナーを狙いすぎずに自分のボールを信じて投げれば、今日ぐらいのピッチングは普通にできるはずです。
このあたりは大嶺に通ずるところがありますので、里崎らのリードが大きなポイントになります。

完全な勝ちゲームの流れが終盤に追いつかれて日本ハム戦の悪夢が蘇る中で、直後の福浦の決勝タイムリーがチームを生き返らせました。
やや高めのボールを強引に持って行った感があり、ここまでの不調を物語るようにやや鈍いスイングながらも、ボールの力を利用してはね返したのは福浦のテクニックでしょう。
バーナムJr.が記憶に残る活躍をしていることから今日のヒットで即スタメン復帰となるほど甘い現状ではありませんが、今の福浦にはコツコツとヒットを重ねていくしかありません。
来季に繋げるためにも、気持ちを切らずに頑張って欲しいと思います。

新クリーンアップも板に付いてきました。
大松は左腕に対してもボールが見えているのか、ここのところは非常によく四球を選んでいます。
ボール球に手を出さなくなったことで自分のストライクゾーンで勝負ができますし、出塁率も上がってきました。
その大松の高い出塁率をきっちりと竹原が有効活用をしており、とてもいい流れです。
竹原は井口打法の副産物であるコンパクトなスイングによりライナー性の打球が増えており、大松と同様にボールを見る心の余裕も生まれてきたようです。
この両人にも言えることなのですが、多少は我慢をしてでも4打席を任せることで、焦りが無くなり結果に繋がるということが多々あります。
若手がちょっと失敗をしただけで交代をさせるのに反対をしている理由はここにあり、金澤や細谷、そして期待の角中らにも同様のチャンスを与えて欲しいものです。

小野は惜しくも7勝目を逃しましたが、交代を告げにベンチから出てきたバレンタイン監督に向けてのスタンドからのブーイングと、降板をしてベンチに戻る小野にかけられた多くの拍手が、今日のピッチングを物語っていました。
それにしてもバレンタイン監督にブーイングとは、これまでの流れをよく見ているファンが多いことと、最近の低迷によるバレンタイン監督離れが進んでいることを痛感しています。
小野と言えばシュートが代名詞ですが、実はここ数年の決め球はカットボールで、今日もカットボールを軸に前半はスライダー、そして後半にシュートを交えてのピッチングでした。
今日は久しぶりに風が穏やかだったのでちょっと心配をしていたのですが、コントロールが安定をしていたこともあり、立ち上がりから危なげのない投球内容で、味方が序盤にリードをしてくれたこともあって、ストライクゾーンで相手を揺さぶる小野のペースで楽天打線を手玉に取りました。
8回の降板は例によって100球という球数制限もあったと思われ、川崎を使うこと自体に問題はなかったでしょう。
小野には残念なことではあったのですが、川崎の調子が悪かった、ただそれだけです。
それにしても小野がエース級の活躍をするとは思いもよらず、中継ぎ転向を推していた私としては恥じ入る次第です。

その小野をマウンドから引きずり下ろすことになったのは、暗黒王子こと塀内のエラーでした。
もっともその前の守備では好プレーを見せましたので、プラスマイナスゼロと言ったところでしょう。
気になるのは早坂のエラーもそうなのですが、球際に弱い選手が多いことです。
塀内も早坂もバウンドを合わせるために待って捕球をしたのにボールをこぼすようではお話にならず、おざなりの守備練習しかしていないことによる報いとも言えます。
逆に感心をしているのが竹原の守備で、状況判断の悪さも時折は見せますが、昨日も今日も自慢の足を活かしたファインプレーで投手を盛り立てました。
今までは追いついてもグラブに当てて落とすといった球際の弱さを見せていただけに、打撃の好調もあって気分はノリノリというようにも見えます。
あまり調子に乗らずに今の守備の感覚を自分のものにすれば、打撃の調子が落ちても起用をしてもらえるでしょうから、竹原にとっては8月は正念場とも言えます。
何にせよ、バーナムJr.もぎこちないながらも一生懸命な守備を見せてくれましたし、相性で片付けるのではなく意味のある連勝だと受け止めています。

当然のことながら、頭の痛いこともあります。
西岡は昨日のクロスプレーの影響か今日は欠場で、気迫あるプレーの代償としては大きすぎます。
あのぐらいのプレーで故障とは体幹が弱すぎるとは酷な言い方かもしれませんが、走っただけで足を痛める橋本将や今江のように、根本的な体作りが間違っているように思えます。
今江は西岡の轍を踏むことなく登録抹消となりましたが、昨年の手首の骨折で走ることしか練習が出来なかった時期に何をやっていたのかが気になりますし、くどいようですが立花コーチには今季限りでお引き取りを願いたいものです。

今日から球場内に、先日のプロ野球新記録となった1イニング15得点のモニュメントが設定をされました。
ゲートの前ですので常設をするとも思えず、また電気が必要ですので屋外に置くとも思えず、個人的には何とも無駄なものを作ったと言わざるをえません。
おそらくは一定の期間が過ぎたらミュージアムの1階に移設をするのでしょうが、それよりも球場のトイレをウォシュレットにしてもらいたいです。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
楽天 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 4

0

千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 3 X 3 7 0


◆8月1日(土) 千葉ロッテ-楽天13回戦(ロッテ9勝4敗、18時1分、千葉マリン、27,733人)
▽勝 内 13試合1勝1S
▽S シコースキー 34試合5勝5敗5S
▽敗 有銘 32試合2敗2S
▽本塁打 宮出2号(川崎)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小野、川崎、内、シコースキー―里崎
楽天 永井、グウィン、有銘、小山―中谷、嶋、藤井

 

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