シリコンは、「ケイ素」という元素(silicon)の英語読みだ。超高純度のケイ素の結晶でできている半導体の代名詞として使われる。一方、ケイ素と酸素の骨格に有機化合物がくっついた高分子でできた樹脂製品もシリコンと呼ばれている。樹脂製品の方は、正式な化学用語「シリコーン(silicone)」の誤用。siliconにeがつくと、半導体が樹脂に変わる。まったく英語はまぎらわしい。moral(道徳)にeがつくと、morale(士気)に変わたりする。ただし、英語の場合はeがつくとアクセントの位置が後半にくるため区別は容易だ。 . . . 本文を読む
人生を春夏秋冬の季節にたとえ、今自分はどの時期にあるかを考えてみよう、ということを言う人がいる。同様に、一日の朝昼夕夜や、起承転結とみる考えもある。いずれも最後は終末を迎えるという考え方だ。よく弔辞で、「志半ばにして命を絶たれ、さぞや無念であったに違いない」という。だが、本当にそうだろうか。死の瞬間まで志に燃えていたのなら逆に本望であったというべきではないか。伊能忠敬は、人間の一生は起承転結ではなく、起承転転なのだ、という。 . . . 本文を読む
【가장 좋은 운동은 무엇보다도 걷는 것이다】 道具などはいっさいいらない。戸外で行われるから、肺は新鮮な空気を吸い、目は丘や谷や木や花など、生命のあるものないものを観察できる。目にするもの耳にするものすべてが頭の働きを活発にし、意欲を湧かせる。 . . . 本文を読む
朝日新聞の子飼いの憲法学者、長谷部恭男が国会で安保法制を「違憲」と言った。対して「いや合憲だ」と自民党国会議員が言い返した。朝日の論説主幹、大野博人がそれに絡んでとても「興味深いデータ」を先日の1面コラムで紹介していた。それによると「国会議員の信頼度は25パーセント。学者のそれは65パーセント」だという。民意は国会議員の主張より我が子飼いの憲法学者の言い分に倍する信頼を寄せていると言いたいらしい。 . . . 本文を読む
「日本史」と「丸山ワクチン」と一体何の関係があるのかという人もいるかもしれない。それは「学界の権威」という問題である。この国では、「権威」の名の下にいかにデタラメなことが行なわれているか、それを知ってもらうために丸山ワクチンを取り上げようと思ったのだ。まず、結論を言おう。丸山ワクチンはいまだに正式な薬として認可されていないが、これは効く効かないの問題ではないということなのだ。 . . . 本文を読む
全六巻の歴史書である室町期の『神皇正統記(じんのうしょうとうき)』の作者北畠親房(ちかふさ)の一族の子孫とも言われる朝日新聞論説委員北畠清泰は、92年1月23日付夕刊と同年3月3日付夕刊の、論説委員が書く「窓」欄で吉田証言についてこう書いた。論説委員といういかめしい肩書によって吉田証言にお墨付きが与えられているのだ。
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朝日が迷走のあまり、頼みの綱の国際世論さえも敵に回してしまった事実を示すいい例が、子宮頸がんワクチンをめぐる報道だ。国が悪いことをしているという戦後路線がまずある。憲法前文にある通り、「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないよう」、悪いのは常に国だということを確認するため、国家賠償法で訴える。南原繁らが広めた、国が悪いと主張して民のさもしさを刺激するやり方だ。 . . . 本文を読む
今年1月にも孔鉉佑(こうげんゆう)駐日大使が林芳正議員をはじめ友好七団体の代表を招き、ビデオ会議を開いた。在日中国大使館の公式サイトによると、この会議で孔大使は林氏らと新年のあいさつを交わし、日中両国の交流と協力を同意しあった。しかも林氏は他の友好団体の代表とともに以下の言葉を述べたというのだ。「北京冬季五輪に協力し、両国の世論基盤を改善して、友好事業を絶えず新たに発展させ、良好な雰囲気で22年の日中国交正常化50周年を迎えたい」。まさに中国への全面協力の言辞なのである。 . . . 本文を読む
テレビ局も同様で巨大な固定費の源である正社員の数を減らし、残った社員を総マネージャー化すれば、基本的に赤字にならない。というのは番組製作にかかる運営費、人件費などの諸経費を全て製作会社が持つからだ。製作会社は自分たちでスポンサーまで見つけてきて、スポンサーのCM込みで番組を放送する。いわば放送波レンタル業になってしまえば、テレビ局自体は赤字化しないのだ。 . . . 本文を読む
日本はノモンハンに負けたと錯覚して、ソ連に対して弱気になってしまった。その結果、日本陸軍伝統の北進論の矛先が鈍ってしまいました。陸軍の仮想敵国は一貫してソ連でした。ソ連と戦うことを前提に、陸軍は戦略戦術を練って訓練していたのです。ところが、ノモンハン事件をきっかけとして恐ソ病が生じました。それによって、「ソ連とは戦うべからず」という暗黙の雰囲気が陸軍を支配した。 . . . 本文を読む
慰安婦問題は、1980年代後半の米ソ冷戦の終結と社会主義世界体制の崩壊という時代背景のなかで、社会主義・共産主義の未来を語れなくなった左翼勢力が、自分達の存在意義をかけて日本の過去を糾弾することに異常な熱意をもち、つくりあげたものである。 . . . 本文を読む