宮崎県の串間市、ここから約2キロメートルの石波海岸のすぐ近くに幸島(こうじま)という島があります。周囲約4キロメートルのこの島には、いまは百匹ほどのニホンザルが住んでいます。海水浴をし、餌づけされたサツマイモを海水で洗って食べるというので「文化猿」といわれ観光名所ともなっています。
. . . 本文を読む
すべて外が変るのは、内から変わるのである。内から変わった人の数が多くなれば社会が変わる、という指摘をしているのである。彼はそこに「臨界質量」という面白い概念を導入している。これは、心の中で、ダイアーの言うような「目覚め」を持っている人がある程度以上増えると、今まで考えなかったようなことが社会に起こるということをさしている。 . . . 本文を読む
物語の中で印象深いのは、実在の人物との再会でした。本欄で紹介したことのある雪の写真家ベントレーが、ジェリコでの隣人として登場するのです。ベントレーは、フレッシュ・エア基金の熱心な支援者だったとのこと。 . . . 本文を読む
ニューヨーク・マンハッタンのど真ん中、42丁目にあったコモドア・ホテルは、超高級で、世界で最も豪華なロビーを持つと言われていました。ところが1970年に経営不振となり、その負債をニュウーヨーク州が持っていました。ニューヨーク州は、このホテルを買収してくれる、新たなオーナーを探していたのですが、誰も手を挙げませんでした。なぜなら、当時のニューヨーク42丁目はスラム化し、風俗営業、ギャングの通りとなっていたからです。 . . . 本文を読む
「ミュータント・メッセージ」(マルロ・モーガン)のなかに、著者が先住民のテレパシーに気づく感動的なシーンが登場します。きょう紹介する「一万年の旅路」のなかにも、テレパシー能力を有する先住民が登場します。 . . . 本文を読む
実在意識は思考や想像の源をなして、潜在意識は力の源という役割を行うのです。だから、潜在意識は他から入ってくる印象の貯蔵庫でもあると同時に、また経験したことをしまっておく倉庫でもある。もっと簡単にわかりやすく言うと、潜在意識は人間の生命を生かし、また守る貴重な役割を実行すると同時に、実在意識の思念するものを現実化するよう自然に努力を行う傾向がある。 . . . 本文を読む
免疫学の研究によれば、人体のなかの、神経系、内分泌系、免疫系の各システムは、それぞれが独立して機能しつつ、しかもお互いがうまく調和的に働いておりますが、これら三者を統合する中枢は存在しない、とのことであります。三つのシステムがそれぞれそれなりの統合性をもってはたらいていて、しかも、全体としてうまく機能していますが、それはひとつの中心によって統合されてはいないのです。私の友人の有名な免疫学者である多田富雄は、したがって人体というのは「スーパーシステム」であると言っています。 . . . 本文を読む
天外伺朗さんは、仏教の「空」を説明するのに、太陽光(白色光)の例を取り上げています。つまり、プリズムに太陽光を通してやると、あらゆる光がとり出され、逆にあらゆる光を混ぜてやると白になるというものです。この例えは、般若心経の「色即是空、空即是色」の概念を見事に言い表しています。 . . . 本文を読む
宇宙は、「あの世」と「この世」が表裏一体をなす構造をしていて、目に見えない「あの世」にはすべてのものが時空間を超越してたたみ込まれているといいます。いま科学は、そうした「あの世」の構造を「ホログラフィー宇宙モデル」として解き明かそうとしています。高名な理論物理学者であるデビッド・ボームと大脳生理学者であるカール・プリブラムがお互い独自に研究し、たまたま同じ結論に達したものです。「物心二元論」でひき裂かれていた物と心が、21世紀に至ってひとつになろうとしています。 . . . 本文を読む
毎晩、むくみに良いと言われるツボを押してくれていた夫が或る時「ん?赤ん坊の匂いがする」と言い出し、私の周辺をくんくんと嗅ぎ始めた。体のどこからなのか特定はできないが、確かに赤ん坊独特の乳臭い匂いがするのだという。 . . . 本文を読む
とにもかくにも、消極的感情、情念を、自分の実在意識の中に発生させないようにしなければならないんだが、それがいけないと言われたそばから、発生させまいと思っても駄目。学者や識者、あるいは宗教家は、そういうときに、そういう思い方考え方をするからいけないんだと言うけれども、私から言わせれば、思ったり考えたりするのがいけないんじゃないんだよ。潜在意識の中に、そいうことを思わせたり考えさせたりするような、材料をため込んでおくことがいけないんだ。材料がなけりゃ出て来ないんだ。あるから出てくる。 . . . 本文を読む
いままでエッセイが中心で、これは頭で書けたのだけど、小説は心も動員しなくては書けないので、すごく疲れます。でも、この営みを覚えたら、もう止められないって感じです。まさに『パンタグリュエル物語』の作者ラブレーが言うとおり、「食欲は食事の時にやってくる」んですね。 . . . 本文を読む