いかにして全軍の兵士に武器を置かせることができるのか。唯一の方針として考え出されたのが、天皇が全国民に呼びかけること、つまり玉音放送であった。軍部はすべて天皇の名の下(もと)にやってきた。その天皇が直接に、つまり、統帥機構を通じないで国民に呼びかけるという非常手段を使おうというのである。 . . . 本文を読む
今回の衆院選をめぐっては、解散表明以前からやたらと大仰な「大義」という言葉が目につく。引用すると「解散に大義はあるのか」(12日付朝日新聞社説)、「民意を問う大義たり得るか」(同日付毎日新聞社説)、「『大義』示せる選挙に」(19日付日経新聞1面署名記事)など枚挙にいとまがない。 . . . 本文を読む
当初、無風と思われていた秋の臨時国会は荒れに荒れた。9月に民主党幹事長に就任した枝野幸男氏が「私が首相だったら年内解散だ」と吹聴し、解散封じに向け、スキャンダル国会を仕掛けてきたからだ。国会は空転し、10月20日には小渕優子経済産業相、松島みどり法相がダブル辞任に追い込まれた。それでも閣僚の追及は止まらない。「撃ち方やめ」を模索した首相だが、ついに反撃に出た。 . . . 本文を読む
日華事変(日中戦争)は、ずるずると始まった。北シナの小事件が上海に飛び火し、あれよあれよと大火になってしまったのである。何しろ、出先の、しかも末端の軍隊の行為を東京の政府が抑えることができない、という根本的な欠陥から由来しているのだから、断乎たる終結などは誰にもできなかったのである。 . . . 本文を読む
大東亜戦争は、天皇を中心とした信仰のもとに戦った宗教戦争だったんです。このことをアメリカは最初から知っていて、むしろ日本側はあまり意識していなかった。アメリカは知っていたから『菊と刀』のような日本研究を戦争中も続けていました。 . . . 本文を読む
アメリカは奴隷を所有した段階において、黒人がアフリカから持ちこんできた文化を徹底的に破壊しようとしました。彼らの体からアフリカ文化を叩き出すために、キリスト教と英語を教えるわけです。出身地の言葉をしゃべらせない。キリスト教の信仰を押しつけてアフリカ固有の信仰を追い払う。それが文明の証だということでやるんですけれども、英語で会話をしろと言いながら読み書きは教えない。 . . . 本文を読む
【渡部】 20世紀の歴史を顧みて、日本の運命を決めたのはエネルギー問題でした。近代化とはエネルギー革命であり、白人が威張りだしたのは、石炭の使い道を発見して産業革命を起こしたからです。それまで石炭や石油の存在は知られていたものの、使い方を知らなかった。イギリス人が石炭で蒸気機関を回すことを発見し、コークスを発明、製鉄業を興して武器を大量生産し、ヨーロッパの国々が真似て、白人が急に強くなった。 . . . 本文を読む
満州事変は、日本帝国の侵略として片づけられてしまっている。しかし、満州国独立そのものは、世界史的に見れば充分に評価する余地のあるものであった。その見方は評判になった映画『ラストエンペラー』の中にも部分的に現われていることなので、満州国独立を満洲人(中国人、つまり漢民族(チャイニーズ)とはまったく違う)の立場から見てみよう。 . . . 本文を読む
タイでは15歳になった国民にはIDカード(身分証明書)を作ることが義務づけられており、その際、指紋を採るので、国民の指紋のデータベースが保管されているといいます。そのデータベースのおかげで、スマトラ沖大地震ではミャンマーやマレーシアからの出稼ぎ外国人を除き、6千体の被害者をすべての身元が判明したというのです。東日本大震災でも、津波で流された遺体の中で最初に身元が判明したのは指紋を保管されている前科のある人たちだったと知り、なるほどと頷きました。 . . . 本文を読む
H26.11.30
いまは過去が産み落とした卵
その殻の中に未来を宿す
( ゾラ・ニール・ハーストン )
The present was an egg laid by the past that had the future inside its shell.
( Zora Neale Hurston )
H26.11.29
私は未来に注目する
私の人生の残りを費やすところなのだから
( . . . 本文を読む