電脳筆写『 心超臨界 』

一般に外交では紛争は解決しない
戦争が終るのは平和のプロセスとしてではなく
一方が降伏するからである
D・パイプス

たとえ負けてわれわれが滅んでも祖国を護る精神が残る――永野修身・海軍軍令部総長

2024-08-17 | 04-歴史・文化・社会
日本が満州国を誕生させた1932年、米大統領に就任したフランクリン・ルーズベルト(日露戦争の仲介をしたセオドアの甥(おい))は激しい人種差別主義者で知られており、とりわけ日本人は大嫌いでした。彼も蒋介石を利用して日本を叩きつぶそうと考えたのでした。アメリカはイギリスと手を組んで、当時、フランス領だったインドネシア半島経由で、蒋介石軍に武器弾薬や食糧を援助しました。日本と中国国民党が泥沼の戦いになれば、中国での利権獲得も簡単になります。 . . . 本文を読む

過去は本当に存在したのだろうか?――篠原駿一郎

2024-08-17 | 03-自己・信念・努力
そうさ。もし悪魔がいて、君の心の中にいろんな記憶を埋め込もうとする。それは現実におこったことではなくて、単に記憶として持たされるわけだ。そして、君はそれを本当に過去の出来事だと思い込むことになる。ということも考えられる。 . . . 本文を読む

小説の執筆は好きではないが、飽きることはない――村上 龍

2024-08-17 | 08-経済・企業・リーダーシップ
村上龍さんは、才能というのは、その人間にペタッとくっついている特別なモノではなくて、「集中を持続させる」ことができる何かを見つけたか、見つけられなかったかの違いでしかない、といいます。 . . . 本文を読む

仏教彫刻群の展開――西尾幹二

2024-08-17 | 04-歴史・文化・社会
日本の歴史のなかには、もっと違った、なにか説明のできない奥底から吹き出る、深い意志の力をひそませた規模の大きいものが、脈々と生命を打ちつづけているように思えることがある。口絵に掲げた16枚の仏教彫刻群は、もとよりそれが最も美しく開花した実例ではある。しかし、ほかにもまだあるかもしれない。われわれは自分たちをこぢんまりした矮小な世界に閉じこめて考えてはならない。 . . . 本文を読む

日本の正体は ひ弱な花――櫻井よしこ

2024-08-17 | 04-歴史・文化・社会
経済力、軍事力、情報戦、全ての手段を用いる中国に対して日本政府は国際社会において明確に抗議した。だが奇妙なことに国内でははっきりしない。自民党も公明党もどうしたのだ。この期に及んで習近平国家主席の訪日中止も明言できずにいる。わが国は囲いの中で国際秩序の恩恵を受けてきた。いま、恩返しをするときだ。日本を日本たらしめてきた価値観を守ることで貢献するときだ。 . . . 本文を読む

実証と信頼によって農業技術を伝達する――ダショー西岡の精神

2024-08-17 | 03-自己・信念・努力
ブータンという異国の農業の発展のために、その生涯をかけた日本人がいる。1964年、海外技術協力事業団(現・国際協力機構)から専門家として派遣された西岡京治は、後の28年間の人生をブータンでの農業指導に費やした。その功績は国王にも認められ、彼は同国の高位「ダショー」を与えられた唯一の外国人である。 . . . 本文を読む

偉大な雄弁家でも多くを読書や書物に関連したものから得ている――D・カーネギー

2024-08-17 | 05-真相・背景・経緯
リンカーンの弁護士時代のパートナーだったハーンドンはその数年前、神学者で奴隷廃止論者でもあったセオドア・パーカーの演説集を1冊リンカーンに手渡しています。リンカーンはその本の中の「民主主義とはすべての人の、すべての人による、すべての人のための直接の自治である」という言葉を読んで下線を引いておきました。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 日本の兵器自主開発は、当時の総理大臣の判断で断絶――田母神俊雄 》

2024-08-17 | 05-真相・背景・経緯
昭和50(1975)年、戦後30年の節目の年に、戦後初の純国産戦闘機となる「F-1」が三菱重工業の手により開発され空を飛んだ。だが、F-1の後継機に当たるF-2を1980年代の後半に航空自衛隊が国産開発しようとした時にアメリカから猛烈な横やりが入った。アメリカは日米の共同開発を強引に主張してきた。しかし航空自衛隊は使っている戦闘機が3機種あり、そのうちの1機種を国産で造ることは当たり前だと主張した。しかしアメリカは中曽根康弘総理(当時)を使い、航空自衛隊に圧力をかけてきた。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 私が逮捕に至るまでの経緯と真実――田母神俊雄 》

2024-08-17 | 05-真相・背景・経緯
私が横領していないと分かった時点で横領の追求は終わりになったようだ。しかし水島氏の私に対する攻撃は続いた。彼は政治資金では使えないと分類された領収書をチャンネル桜の番組で取り上げて、田母神(たもがみ)はこんなことにまで政治資金を使っていると、私を貶めることだけを目的として実態とは違う嘘、捏造を報道し続けたのだ。その他にも私が行ったこともない赤坂の高級クラブの名を挙げて、そこで私が政治資金を使っているという報道も繰り返した。 . . . 本文を読む

不都合な真実 歴史編 《 ホロコーストを否定すること――藤岡信勝 》

2024-08-17 | 05-真相・背景・経緯
中国系アメリカ人の女性ジャーナリスト、アイリス・チャンが書いた『ザ・レイプ・オブ・南京』の最大の「功績」は、南京事件をホロコーストと結びつけたことにあったのである。忘れられてはいるが、南京事件とは実はホロコーストであったというメッセージを英語世界の読者に刷り込むこと。チャンの本の役目はこれに尽きると言える。 . . . 本文を読む

悪魔の思想 《 安江良介――『かくて昭和史は甦る』が指摘した歴史的事実/谷沢永一 》

2024-08-17 | 04-歴史・文化・社会
編集者(ジャーナリスト)として、殊に朝鮮半島の事実に詳しい探求(リサーチ)を以て己の任務とする安江良介ともあろう者が、渡部昇一によって指摘されている右のようにはっきりした歴史的事実にまったく「無知」であるわけではありません。よくよく知ったうえで、北朝鮮は別だという口実のもとに、日韓基本条約において日韓併合条約は有効であると合意された詳細を一般国民は知らぬのであろうと高を括(くく)り、国民を舐めきったうえで虚偽(デマゴギー)をまきちらしているのです。 . . . 本文を読む

歴史を裁く愚かさ 《 「新しい歴史教科書をどうつくるか」――西尾幹二 》

2024-08-17 | 04-歴史・文化・社会
実際、中韓両国はたんなる被害者ではもはやない。それどころかいまや端倪(たんげい)すべからざる、日本には扱いにくい厄介な相手になりつつある。日本の歴史家は両国を被害者とみなして同情と哀憐をもって描いているつもりで、いつの間にか逆に両国の罠にはまり、自国が被害者の立場に置かれていく状況の変化に気がついていない。そうなると両国に「正当な尊敬を示す」どころの話ではなくなってくる。 . . . 本文を読む

日本史 鎌倉編 《 南朝方を心服せしめる“妙案”とは――渡部昇一 》

2024-08-17 | 04-歴史・文化・社会
南朝と北朝の皇室を仲なおりさせても、多年、南朝の支持をしてきた勢力を悦服(えっぷく)させる(よろこんで従わせる)という大仕事が残っているのである。そしてこの勢力は、武力で簡単に片付く性質のものではないことを義満は知っていた。 . . . 本文を読む

日本史 古代編 《 民間出身の皇后の影響力――渡部昇一 》

2024-08-17 | 04-歴史・文化・社会
ところで日本の人民出身の最初の皇后が、ヨーロッパ式に言えばセイント・コーミョーであったことは、日本の後宮の特質を象徴的に示しているように思われる。皇后は古代には「おほきさき」と呼ばれていたが、律令時代以後は「皇后」と書き、その次に「妃」と「夫人」と「嬪(ひん)」を置いていた。日本の皇后は古代においては濃厚な血族結婚であり、皇后は、つねに皇族から出た。ところが聖武天皇が皇太子であったころに、藤原不比等の三女、安宿媛(あすかべひめ)を夫人にし、十数年後に、同夫人を皇后とされた。 . . . 本文を読む

人間通 《 人気者——谷沢永一 》

2024-08-17 | 04-歴史・文化・社会
百万の大都会(メガロポリス)では茫漠(ぼうばく)として評価の交換と検討が不可能であろう。いわんや東京の如(ごと)く有権者が数百万の域に達すると、もはや歴史上の如何(いか)なる都市の概念をも超える存在であるから、当然のこと選挙における投票行為が変質せざるを得ない。候補者の力倆(りきりょう)を認定せよと求める方が無理である。 . . . 本文を読む