電脳筆写『 心超臨界 』

人の心はいかなる限界にも閉じ込められるものではない
( ゲーテ )

天正17年(1589)5月20日には聚楽第で「金配り」を行った――渡部昇一

2024-08-19 | 04-歴史・文化・社会
秀吉は金銀をバラまいた。初めて大判の鋳造を行った秀吉は「黄金大名」と呼ばれたが、太田牛一(おおたぎゅういち)による伝記にも、「秀吉公出生以来、日本国に金銀山野に湧(わ)き出(いで)」とある。この頃は金銀の産出がものすごく多かった。 . . . 本文を読む

ミラーニューロンは、自分の行為と他者の行為を鏡に映したようにコードする――茂木健一郎

2024-08-19 | 09-生物・生命・自然
ミラーニューロンが注目されるのは、それが人間の本質である「社会的知性」を支える脳の機能と推測されるからだ。人間の場合は「社会的知性」が発達しているので、他者のために何かをすること自体を喜びとして脳の報酬系が働く側面がある。他者と協調して行動するネットワークが築かれ、「自分にもいい、そして他の人にとってもいい」という状態をつくっているのだ。 . . . 本文を読む

大きな鐘のような男――伊藤肇

2024-08-19 | 03-自己・信念・努力
「磊落豪雄」の典型ともいうべき坂本龍馬が、西郷隆盛にはじめて接触した時の感想は「あれは大きな鐘のような男だ。小さく撞けば小さく鳴り、大きく撞けば大きく鳴る」という評を下した。西郷好きの勝海舟は「評する人も人。評せらるる人も人」と感嘆したが、当時人物批評のたしかさにおいて右に出る者はいない、といわれた海舟の一言だけにきかせるものがある。 . . . 本文を読む

ひとつひとつの雪の言葉に隠された、命の綾をたどってみたい――星野道夫

2024-08-19 | 04-歴史・文化・社会
一人のエスキモーの老人がこんなことを言ったという。「わしらは自分たちの暮らしのことを自分たちの言葉で語りたい。英語ではどうしても気持ちをうまく伝えられん。英語ではSNOWでも、わしらにはたくさんの雪がある。同じ雪でも、さまざまな雪の言葉を使いたい」。 . . . 本文を読む

「犬のお伊勢参り」は日本文化の象徴――百田尚樹

2024-08-19 | 04-歴史・文化・社会
【百田】 『日本国紀』には、けっこうユーモラスな話も出てくるんですよね。ふつうの歴史の本ではまず出てこないようなエピソードをちりばめています。しかし、そのエピソードは単におもしろいだけではなくて、エピソードそのものが私たち日本人を象徴する話でもあったりするのですよ。【有本】 日本人とやっぱり日本そのものを物語る逸話ですよね。【百田】 日本の文化、あるいは日本人の考え方、当時の社会制度も含めて、この「犬のお伊勢参り」はすべてを象徴している。まさに日本でしかあり得ないなというものです。 . . . 本文を読む

日本人は外交を知らない――ウィンストン・チャーチル

2024-08-19 | 04-歴史・文化・社会
【日下】 ウィンストン・チャーチルは『第二次世界大戦』(河出文庫)のなかで、「日本人は外交を知らない。だから迷惑だ」という趣旨のことを書いています。かいつまんで申し上げますと――日本人は無理な要求をしても怒らず、反論もしてこない。笑みを浮かべて、こちらの要求を呑んでくれる。しかし、それでは困る。反論する相手を捩じ伏せてこそ政治家としての点数が上がるのに、それができないからだ。 . . . 本文を読む

翁は六十有余の老人と見えしよし、そのころ、翁は四十前後の人か――芭蕉

2024-08-19 | 03-自己・信念・努力
人生五十年の時代だ。「初めの老い(初老)」は四十歳を指す。その後(老後)の衰えはあきれるほど、それゆえ、「ただ利害を破却し、老若を忘れて、閑(かん)にならんこそ、老いの楽しみとはいうべけれ」。「芭蕉俳文集」(堀切実編注)によると、芭蕉はこのくだりで「老荘思想に基づく無為にして清閑の境地の積極的な意義」を説いた。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 荒唐無稽『アリラン』――李栄薫 》

2024-08-19 | 04-歴史・文化・社会
しかしながら上のような即決銃殺刑は、土地調査事業当時ありもしないことでした。いえ、あり得ないことでした。当時の新聞と雑誌でこのような事件が報道されたことはただの一例もありません。実際起ったことであるなら、報道されないわけがありません。にもかかわらず作家は、当然あったことのように語っています。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 アメリカのポチは朝日新聞だった――高山正之 》

2024-08-19 | 05-真相・背景・経緯
トヨタの電子制御欠陥が米市民を殺したと新聞が騒ぎ、イリノイ大のデビッド・ギルバート准教授はレクサスが制御不能に陥るさまをタコメーターで映像化してABCテレビで流した。(中略)トヨタの豊田章男社長が連邦議会公聴会に呼び出されて聞くに堪えない悪態をつかれた。豊田は謝罪し、原因究明を誓った。日本の不幸はこういうとき朝日新聞以下が米国側についてトヨタを責めることだ。朝日の主筆(当時)船橋洋一は「いまや米社会ではトヨタは欠陥の代名詞になった」と書き、夕刊素粒子はプリウスを買って損をしたと、揶揄と当てこすりを続けた。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 朝日は日本にとって国宝級の反面教師――小森義久 》

2024-08-19 | 04-歴史・文化・社会
朝日新聞がなぜ日本の宝なのか。その理由は日本にとっての反面教師の価値がこれほど高い存在もまずないことである。日本がこれからどんな道を進めばよいのか。迷ったときは、朝日新聞の主張をみて、その正反対の道を進めばよい。戦後の日本は現にそういう道を選んできたために現在の平和や繁栄を得てきた。朝日新聞の主張とは反対の選択を下したことで、戦後の日本国は成功したのである。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 辻元氏は天皇条項の改憲派――阿比留瑠比 》

2024-08-19 | 04-歴史・文化・社会
世の中には、何にでもケチをつけたがるへそ曲がりがいる。新元号「令和(れいわ)」が発表され、社会が沸き立っていた2日、立憲民主党の辻元清美国対委員長は党会合で、安倍晋三首相をこうくさしていた。「首相はしゃしゃり出すぎではないか。首相が解説や思いを述べれば述べるほど、元号は軽くなり重みがなくなる」首相が1日の記者会見後に産経新聞のインタビューに応じたことや、テレビ2局の報道番組に出演したことがどうやら気に障ったようである。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 ユダヤ普遍主義とグローバリズム――馬淵睦夫 》

2024-08-19 | 05-真相・背景・経緯
本来、“国際”とはユダヤ思想であり、“インターナショナル”とは国境を超越した関係を意味していたのです。ですから、私たちが使っている“国際”とは本来の“インターナショナル”の意味ではなかったということです。世界の一体化とはつまり、国境の概念をなくすということ。金融や貿易といった経済面はもとより、人権や環境の問題も世界標準に合わせるための取り組みが進んでいるのは皆さんご承知のことと思います。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 新・共産主義革命――馬淵睦夫 》

2024-08-19 | 05-真相・背景・経緯
彼らにとって大事なのは主義思想の名前ではなく、社会を変革することです。それは、ポリティカル・コレクトネスであり、グローバリズムであり、気候変動問題であり、人権問題であり、SDGs(持続可能な開発目標)といった形で私たちの伝統や慣習、産業に入り込みます。そして、“日本は世界から遅れている。だから変えなくてはいけない。”というのも常套句です。名前と形が変わっても、共産主義革命の大きな特徴である“現在を否定し、未来だけ考える”ということ、そして“できもしない理想”は変わりません。 . . . 本文を読む

不都合な真実 歴史編 《 東京裁判を受諾した小和田答弁――渡部昇一 》

2024-08-19 | 04-歴史・文化・社会
昭和60年11月8日。この日がどんな日か、何があったかを覚えている人がいるだろうか。私もまったく心当りがない。この日、国会では衆議院外務委員会が開かれていた。そこで社会党の土井たか子氏が質問に立ち、「平和に対する罪」について問うた。考えてみれば、これは非常に奇妙、奇異な質問であった。 . . . 本文を読む

従軍慰安婦という嘘 《 代議士としての身分が問われるべき重大事——西尾幹二 》

2024-08-19 | 05-真相・背景・経緯
インタビューに、「政府が聞き取り調査をした軍人・軍属の中にも強制連行があった、と証言した人はいたのですか」と問われ、河野氏は「直接強制連行の話はなかった。しかし、総合的に考えると『文書や軍人・軍属の証言がなかった。だから強制連行はなかった。集まった人はみな公娼だった』というのは、正しい論理の展開ではないと思う」と、まことに非論理的、情緒的で曖昧な反応を示している。一、二の例外を国家総合犯罪ときめつける判断の飛躍を示している。 . . . 本文を読む