電脳筆写『 心超臨界 』

行動は人を作りもし壊しもする
人は自らの行為が生み出したものなのだ
( ヴィクトル・ユーゴー )

郊外の野原が境界的な場所だった――西尾幹二教授

2015-02-28 | 04-歴史・文化・社会
古橋氏は、郊外とは自然と触れあうためだけのものではなく、「郊外の野が外国、神々、自然などと接触する境界的な場所である」という文学的な解釈を下している。つまり春は山の向こう、見えない世界、異境から次第にやってくるのである。春は単なる時間を表わす言葉ではない。異境のものが山を越え野にやってくる。このとき異境は、ときには言葉の通じない山の向こうにある日本の国内の人々でもあり、また外国から来る人々でもある。 . . . 本文を読む

大弁護団抱える植村訴訟の争点――秦郁彦さん

2015-02-26 | 04-歴史・文化・社会
「“慰安婦捏造”朝日新聞記者がお嬢様女子大教授に」の見出しをつけた『週刊文春』(14年2月6日号)の記事と西岡力教授の関連コメント等が名誉毀損に当たるとして、植村隆元記者が1月9日に起こした大がかりな民事訴訟が思い浮かぶ。大がかりなと形容したのは、原告は1人なのに代理人として170人の弁護士が全国からはせ参じたことを指す。 . . . 本文を読む

田中角栄通産大臣は繊維摩擦をたった3カ月で解決した――渡部昇一教授

2015-02-23 | 04-歴史・文化・社会
なかなか解決がつかず、時の通産大臣・宮澤喜一氏は何らなすことなく、時間が経っていくばかり。佐藤首相まで食言をアメリカで指摘される有様であった。それで、第三次の佐藤内閣は田中角栄を通産大臣にした。そうしたらたった3カ月で解決してしまった。その後、繊維摩擦は、少なくとも思い出せるほどの形では起こっていない。それほど究極的な解決の仕方であった。 . . . 本文を読む

イギリスの近代史にはいろいろ面白い帰化人問題が見られる――渡部昇一教授

2015-02-17 | 04-歴史・文化・社会
ところがジョンソンにしろネルソンにしろ愛国心の手本になるような人であって、イギリスとその王室に対する忠誠心においては誰も疑念をさしはさまないであろう。もしもイギリス人がアングロサクソン人以外の者は「帰化人」であり、ジョンソンも帰化人の子孫、ンルソンも帰化人の子孫だ、などと言い立てたらかなりおかしなことになるであろう。 . . . 本文を読む

古代史における「後追い国家」日本――西尾幹二教授

2015-02-15 | 04-歴史・文化・社会
ヨーロッパの思想や文学の研究家であった私が、中国の文化や歴史について見解を述べることには久しく抵抗があったし、すぐには見通しも立たなかった。しかし、この困難な課題を少しでもくぐり抜けないかぎり、日本史は語れない。日本の歴史が中国の歴史をモデルとし、必ずしもモデルどおりにはいかなかったとしても、中国史からある深い決定的刻印を受け、それによって古代的国家体制を築いたことは、われわれの常識であり、日本史のいわば前提といっていい、私自身もそう考えていた。 . . . 本文を読む

日米開戦の遠因は排日移民法であり、直接の原因は石油の禁輸である――渡部昇一教授

2015-02-12 | 04-歴史・文化・社会
日米開戦の遠因は排日移民法であり、直接の原因は石油の禁輸である、というのは歴史を一方的に見すぎているかも知れない。しかし昭和16年12月8日までに至る日本人の心情は、正に今述べてきたような積り積った怨念とみることができるのである。 . . . 本文を読む

右翼(縦動き)の社会主義であるファシズムが、左翼(横動き)の社会主義よりも強いのだ――渡部昇一教授

2015-02-05 | 04-歴史・文化・社会
私はザリガニをファシズムに擬し、蟹を共産主義に擬してみたい。第一次大戦後のヨーロッパの諸国のうち、ファシズムと共産主義が争ったところを見るがよい。ドイツでもイタリアでもスペインでも、必ずファシストが勝っており、共産党が食い殺されているのである。 . . . 本文を読む

日本の天皇と中国の皇帝――西尾幹二教授

2015-02-03 | 04-歴史・文化・社会
王権の根拠と題したこのテーマの根拠とは、「始源」の意味ではない。王権はいつどのようにして始まったか、の話ではない。古代日本と古代中国において主権を正当化させていたもの、王権をすら超えていて、ときにこれを制約することもあったものは、それぞれ何であったかという問題にほかならない。 . . . 本文を読む

薩英戦争が無かったならば、日本がもう無くなっていたかも知れないのです――青山繁晴さん

2015-02-02 | 04-歴史・文化・社会
もう負けているのに武士は凄まじい切れ味の刀で最後まで抵抗し、市民は、あれほど無残に殺され焼かれているのに最低限の秩序を最後まで維持しようとする。あの日本刀を持った武士が全国津々浦々にいて、それをこの市民らが支えるのでは、恐ろしくて身震いする。支配など考えずに、開国をさせて交易で英国を潤(うるお)そうと考えた。そのきっかけがまさしく薩摩とわがイギリスの戦争だったんだよ。 . . . 本文を読む

平成27年 2月 名言との出会い

2015-02-01 | 10-名言との出会い
H26.02.28 つねに太陽に顔を向けつづけること-そうすれば影は後に落ちる ( ウォルト・ホイットマン ) Keep your face always toward the sunshine - and shadows will fall behind you. ( Walt Whitman ) H26.02.27 許しはおかしなことである 心を温め、トゲを静める ( ウィリアム・アーサー . . . 本文を読む