電脳筆写『 心超臨界 』

他者の働きによるのではなく
自ら他者に尽くすことにより成功をつかめ
( H・ジャクソン・ブラウン Jr. )

「親を切る」と書いて親切――ある小学校の先生

2024-05-31 | 03-自己・信念・努力
ある小学校の先生が「君たちは六年生になった。これからは自分だけのことを考えちゃ駄目ですよ」と言って、黒板に「親切」と書いて説明しようとすると、それより早く一人の子が明るく素っ頓狂な声で「オヤギリ!」と叫んだのです。ほかの子供たちが爆笑してからかったので、その子は真っ赤になって俯いてしまった。 . . . 本文を読む

まだあの娘さんを抱いているのか――真言密教の有名なお坊さん

2024-05-31 | 03-自己・信念・努力
真言密教の有名なお坊さんが、仲のいい禅のお坊さんと連れ立って修業に出た、その道中で、前夜の豪雨でできた大きな水たまりを前に立ち往生している妙齢の娘さんに出合った。すると禅のお坊さんのほうが、サッと近づいて娘さんを抱き上げ、水たまりを渡って下ろしてあげた。 . . . 本文を読む

羽根が退化したキーウィは飛ぶことができない――渡部昇一

2024-05-31 | 08-経済・企業・リーダーシップ
ところがそこへ白人が上陸し、一緒に猫や犬といった動物も運んできた。羽があって飛べる鳥ならば、別に犬や猫など怖くも何ともない。けれどもすでに飛べなくなっていたキーウィは、犬や猫の格好の餌食となってしまったのだ。 . . . 本文を読む

不都合な真実 歴史編 《 朝鮮戦争の開戦決断と原爆開発の密接な関係――江崎道朗 》

2024-05-31 | 04-歴史・文化・社会
なぜか、あまり議論されていないが、このソ連の原爆開発と、朝鮮戦争の開戦とは密接な関係があると見るべきだろう。 . . . 本文を読む

悪魔の思想 《 向坂逸郎――社会主義は幸福であるという妄念/谷沢永一 》

2024-05-31 | 04-歴史・文化・社会
社会主義は幸福である、といったん深く思いこんだら、社会主義の国は最高に自由であるに違いないし、その社会に住む人の教養もまた最高であるに違いない、と確信されます。そこまで信仰に徹した場合、もはや現実を綿密に調べる必要はなくなります。ひたすら恍惚として理想の国を夢見ていたらいいわけです。しかし自分の信念がいかに強固であるからとはいえ、鷺(さぎ)を烏(からす)と言いくるめ、国民を瞞そうと企むに至っては、これは反日的な罪悪と言わざるをえません。 . . . 本文を読む

日本史 古代編 《 主権在民を示した承久の変——渡部昇一 》

2024-05-31 | 04-歴史・文化・社会
一時、建武の中興(1334年)があって、2年間ばかり天皇親政の原理に返ってみたが、また主権在民にもどり、そのまま明治維新を迎え、立憲君主制になり、そして戦後再び、主権在民の憲法による立憲君主と規定された。これは承久以来の原則を近代的な文章で確認したと見られなくもない。 . . . 本文を読む

人間通 《 見せびらかし――谷沢永一 》

2024-05-31 | 03-自己・信念・努力
人間が生涯をかけて最も強く追い求め欲しがるものはなにか。詰まるところはただ一筋、自分が世間から少しでも高く認められる評価である。測りしれぬ財宝を蓄えて深山の洞窟(どうくつ)に埋めこみ、ぜったい誰にも知れぬよう隠し通した者はいないであろう。 . . . 本文を読む

向上心 《 鋭気を養う「自分の時間」の効果的な使い方――サミュエル・スマイルズ 》

2024-05-31 | 03-自己・信念・努力
実務能力を身につけた人は働くことが習慣になっているので、何もせずにいることに耐えられない。何かの事情で専門の仕事を捨てざるを得なくなっても、ただちにまた他の仕事に自分の居場所を見つける。勤勉な人は、余暇の貴重さを味わうためにすぐさま仕事を見つける。勤勉な人には余暇があるが、怠け者には仕事も余暇も何もない。 . . . 本文を読む

自分のための人生 《 心の重荷の原因をさぐる――ウエイン・W・ダイアー 》

2024-05-31 | 03-自己・信念・努力
完全主義的な「ベストを尽くせ」というたわごとのために、自分自身麻痺してしまうことがある。おそらく自分の人生で、本当にベストを尽くしたいと思うような大切な部分は、自分で選び出すことができるだろう。しかし、大多数の行動については、ベストを尽くさなければならないということ、のみならず、よくやるということさえ、行動の邪魔になるのである。 . . . 本文を読む

自分を鍛える! 《 「速く行なう」より「入念に行なう」クセをつけよ――ジョン・トッド 》

2024-05-31 | 03-自己・信念・努力
一つひとつに入念に取り組まねばならない。そして、繰り返しこれを実行していれば、自然と速くやれるようになる。この習慣がないばかりに、読み方が下手で、しかもつまらないものしか読まない読者がなんと多いことか。貧弱な内容のものをたどたどしく書いている作家たちがなんと多いことか。エウリピデス(前485頃-406頃、ギリシアの悲劇詩人)がわずか3行の詩を書く間に、ある流行詩人は300行も書いた。しかし、前者は永遠に残る詩を書き、後者は一日経てば消え去ってしまうような詩を書いたにすぎない。 . . . 本文を読む

自助論 《 自らの汗と涙で勝ち取った知識ほど強いものはない――サミュエル・スマイルズ 》

2024-05-31 | 03-自己・信念・努力
学校教育は、本当の教育のほんの手はじめにすぎず、精神を鍛え、勉強の習慣をつけるという意味でのみ価値がある。他人から押しつけられた教育は、自分で熱心に努力して得たものほどは身につかない。自らの汗と涙で勝ち取った知識だけが、完全に自分の所有となるのだ。 . . . 本文を読む

道をひらく 《 人間だけが――松下幸之助 》

2024-05-31 | 03-自己・信念・努力
この世の中、見方によっては、すべて人と人との約束のうえに成り立っているといってもよい。友人との待ち合わせの時間の約束から、金銭物品の貸借の約束、さらには社則や国家の法律というものも、おたがいの生活を秩序だて円滑にするための、一つの大事な約束ごとであるといってよい。 . . . 本文を読む

ほんとうの心の力 《 何かに頼ろうとしない――中村天風 》

2024-05-31 | 03-自己・信念・努力
いわゆる自主自立の、人間としての尊い大精神がその心のなかで働いている人間には、健康的な出来事であろうと、運命的な出来事であろうと、すべて自分の生命の力で解決して生きる方法も手段も知っていますから、救われたいとか、すがりたいとかいう気持ちは断然ないに相違ないのであります。 . . . 本文を読む

セレンディビティの予感 《 創造することと思い出すことは似ている――ロジャー・ペンローズ 》

2024-05-31 | 07-宇宙・遺伝子・潜在意識
過去にあったことを覚えていることは、どちらかと言えば「後ろ向き」のことのように思われます。その一方で、新しいことを生み出すことは、未来志向の、「前向き」のことのように思われます。果たして、そうでしょうか? . . . 本文を読む

般若心経 《 盲目の子どもが描いた母の手の数――松原泰道 》

2024-05-31 | 03-自己・信念・努力
手眼(千手千眼)を言い換えると“こころのカメラ・アイ”です。「手眼」の二字は「看」の一字にまとめられるでしょう。「看」の字形は、目の上に手があります。つまり目の上に手をかざして遠方を観察するさまを示す象形文字で、観察する点で「看」と「観」とは通じあいます。先に、私の孫の発熱を、嫁が自分の手を子どもの額に当てて知った例を申しましたが、看には「看病・看護」など、病人を〈みとる・みまもる〉観察の意味があるのは周知のとおりです。 . . . 本文を読む